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すいか通販|山形EDEN 就農物語⑪

すいか通販におすすめ!山形農家EDEN

※我妻飛鳥が担当する最後の就農物語の記事です。
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就農時には180℃ほど気持ちに温度差があった私達。
その後のドタバタ生活でその温度差はますます広がるばかりといった感じでしたが、その状況が少しずつ変わり始めたのは、青年を雇用しようと動き始めた辺りだったと思います。
内容や経緯は前の夫の記事で書いているので割愛させていただきますが、クラウドファンディングは大きな転機となりました。
何度も心が折れそうになりながらもなんとかクラウドファンディングは目標達成。 皆様からのご支援とご協力のおかげです。
本当にあの時の感謝の気持ちは常に心に残っています。
本当にありがとうございました!

すいか直送農家になるまで
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実際にはクラウドファンディング挑戦前から青年には一緒に仕事をしてもらっていたわけですが、すぐさまざまな変化がありました。
作業効率が上がったのはもちろん、私達とはまた違う視点からの意見なども聞けるようになり今まで気づけなかったような思いがけない改善点を見出せる事も。 まずはやってみる。
そして反省点をあげ、もっとこうできるこうした方がいい。
その繰り返しで、この1、2年は笑伝として本当に改革と改善の年にもなりました。

すいか直送農家になるまで
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そして、仕事で作業効率が上がると夫婦でお互い無理強いしなくてすむのでいくらか時間と気持ちにも少しずつ余裕を持てるようになり、ここ数年のお互いの苦労や大変さを理解できる柔軟さも生まれたように思います。
仕事部分でもお互いの得意不得意を活かした仕事分けが出来るようになり、家庭内の役割も少しずつ協力できるようになりました。
青年のやる気を潰したくない。
でも、私達もなんとか食っていくのがやっと…という状況から、 人を雇用しても成り立つ経営にするためにはどうしたらいいだろうか?
と恐る恐る踏み出した一歩ですが、私達も自分の足元から未来へ目を向ける事ができたような、ようやく夫婦でも足並みが揃い始めたような…
そんな感覚でした。

すいか直送農家になるまで
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相互理解ができないと、全てが苦痛だし、憎しみがつのるばかり。
家庭でも仕事でも一緒だからこそ、夫婦の足並みはそろっているほうがいいと感じます。
大変なのはお互い様、という助け合い精神を持てないと穏やかに事が進みません。
この頃から、私はなぜ農業が嫌だと思い始めたんだろう…? と振り返りはじめました。
実家でそんなにたくさん手伝ってきたわけじゃないから農業について詳しいわけでもない。
じゃあなぜ・・・?
それは、母世代の女性の家庭の中の苦労や犠牲を多くみてきたからではないかとどこかで感じます。
祖父母達は”誰に食わせてもらってんだ!”ってセリフが普通に出る年代。
男尊女卑的な感じイメージが強すぎて、自分達もそうなるのではないかと不安と恐怖心、抵抗感があったのです。

すいか直送農家になるまで
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就農直後は私もそれなりにしんどいことだらけでした。
なれない農業をしながらの全力100%の家事育児(今でいうワンオペ?)。
なんでこんな忙しいの!?なんでこんなに時間がないの!?と。
特に、授乳で寝不足の頃は、ぐっすり寝ている夫には腹が立つこともしばしば(内緒です)。
でも、その経験を経ての今。今を経ての未来。
今となっては、その経験も含めて強さになりました。
そして、農業女性とのつながりもでき、自分で楽しめる環境になってきたことを実感しています。

すいか直送農家になるまで
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まだまだこれからも大変なことはたくさんあるはずです。
農業が抱える問題も多く、天候の影響や相場の変動による収入の増減など、不安要素もあげたらキリがないですが、だからこそどう攻略していけるか、それが人生なのかなって思っています。
そして自分なりに楽しく、自分にできることを必死にやればいいか!と。
すいかをはじめ、自分たちが栽培した農作物を喜んで食べてもらえるのは、本当に原動力。
「おいしかったよ!」
「また来たよ!」
直売所でのお客さんの笑顔は本当に励みになります。
「作って食べる」 「自然といきる」 「人とのつながり」 そんな感じで、生きていることを実感している私です。

すいか直送農家になるまで
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これからも、おいしいすいかをお届けできるように頑張っていきたいと思っています。
EDENのすいか食べたい!といってもらえることが、幸せです!
妻の担当はこれで最後です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
次は夫が担当の就農物語、グランドファイナルの〆記事です!w

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