見出し画像

2022年振り返りno.5(アヤメの移植)

5月の節句に飾るアヤメ。
北海道ではまだ寒く花はまだつぼみだったりする。

生前、父は自宅横の放棄地を整備し、とても美しいアヤメを好んで植えていた。

父の病気が悪化して段々と手入れがされなくなり、そのアヤメの花壇は誰にも眺められる事は無くなっていた。

自分が父が亡くなり、母の介護もあって、それまでの仕事を捨て、ようやく北海道へ戻ったのがついこの間のようだが、自分の基盤作りに悪戦苦闘しているうちに5年も経ってしまった。

そんな中、アヤメの花壇は雑草の茂みに成り果てたのにも関わらず、アヤメの花が咲く季節になると、場違いなほど極彩色のアヤメの花を咲かせていた。

それを横目で見ていた自分だったが、父が大事に育てていたアヤメを今年は救出しようと決心した。

5月下旬6月になったら花が咲き出すタイミング。
普通は咲いた後に移植だろう。
自分の都合もあり一番アヤメにとって酷なタイミングでの移植となってしまった。

早速、雑草の茂みの中から1本づつアヤメを掘り起こしては、根ごと抜き取っていく。

雑草の茂みからアヤメを救出

しかしこの茂み、熊笹が繁茂しアヤメの救出作業は相当やっかいだ。だが、アヤメの根をみるとびっしりと雑草が巻き付いているのに、青々と立派に元気な葉を広げて凜と育っているものばかりだった。

酷く絡まれてるアヤメの根
タンポポの根をアヤメの球根から取り除く

アヤメの生命力は凄いな~と、掘り起こしながら関心するのだった。
こうして、アヤメを次々と救出していき、なんと40株程にもなった。

だが、こんなに掘り起こしたのにも関わらず、自分はこのアヤメ達の行き先を全く考えていなかった。

はて、どうしようか…。
自分の庭に10株植える。
あとは?!

そうだ、ご近所さんや余市エコビレッジへ嫁入りさせよう!
そう考えた。

その日のうちに知り合いやご近所にお願いしてアヤメ達を引き取ってもらい
翌日に余市エコビレッジへも許可をもらい、残ったアヤメ達の移植が決まった。

余市エコビレッジに植える場所は、宿泊施設"タイニーハウス"のエントランス側しようと考えた。そこは、宿泊される方々の目に留まる場所だからだ。きっと美しく咲くアヤメを愛でて貰えるはずだ。

余市エコビレッジのタイニーハウス

そう考えるだけでワクワクする。
人を幸せ気分にさせる花の力は本当に素晴らしいと思う。

そんな事を考えながら、アヤメの花壇作りを始めた。
そこは、かなり石がゴロゴロ出る場所だった。

スコップが中々入らない土
石を掘り出しては除く

スコップが中々入らず、大汗を掻きながら次々に出る石ころを除き植える場所を整備していった。

植えたアヤメに水をやる

そうして1時間掛かかり、ようやくアヤメを移植した。

完成したアヤメの花壇
宿泊客に目に留まる場所に植えた

うまく根付いてくれたら、来年はタイニーハウスの側で美しい紫色のアヤメが見られるはずだ。

来年これが見られるかな~




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?