見出し画像

【九州サウナ旅】御船山楽園ホテル らかんの湯

行ってきましたよ。御船山楽園ホテル らかんの湯。

準備

2022年9月1日
各月の1日に半年先の予約が始まるため、やばい予約取らないと!と思って御船山楽園ホテル(以下ホテル)の公式サイトにアクセスして予約を取ろうとしていた。

0:30まで忘れていて、焦って見た時には既に9割が埋まっていて、絶望した。ドラマのサ道を見て行きたいと思っていたため、主人公が宿泊していた部屋に泊まりたいと思っていたのだが、もちろん埋まっていて、他の部屋でもいいかなと思ったが、宿泊代も決して安いわけではないので来月再度チャレンジしようとその時は諦めることにした。

2022年9月2日
何を思ったのか、諦めきれない気持ちがあったからなのか、翌朝に再度予約サイトを開いてみると泊まってみたいと思っていた部屋に何故か空きが生まれていた。これはすぐ予約しなければと思い、すぐさま日程を確認して晴れて予約を取ることができた。

2022年12月31日
11月に新しくできた薪サウナが文字通り炎上したため、ドライサウナのみの利用となった。薪サウナが使えなくなったので、費用かからずにキャンセルできるとメールはもらっていた。自分は気にせず行く気だった。

当日

そして予約から半年が過ぎ

2023年2月22日当日
チェックインが15時だから、ホテルの最寄駅の武雄温泉駅に14時ごろに到着する予定で家を出発した。
13時ごろに福岡空港に到着して、すぐ地下鉄に乗って博多で乗り換えて、佐賀方面に向かう九州新幹線に乗った。

ハウステンボス行きの新幹線だったので、とても可愛らしい新幹線だった。

九州新幹線車窓からの眺め
HUIS TEN BOSCHと書いてある窓

1時間ちょっと電車で揺られて、武雄温泉駅に到着した。

武雄温泉駅

駅からホテルまで徒歩だと30分近くかかるため、御船山口から出てタクシーに乗ろうと思っていた。しかし、そこでスマホの充電ケーブルをわすれたことに気付いてコンビニまで歩くことにした。

御船山口案内

無事ケーブルゲットして、タクシーを拾って向かおうと思ったが、武雄市図書館がとても良かったという話を友人から聞いたため、さらにそこから10分歩いて図書館を見に行った。

武雄市図書館

中は撮影禁止だったため引用させていただく。

図書館でもあるが、蔦屋書店が入っているので、かなりモダンな内装かつ、多様で大量の本が置いてあった。

また、学習スペースもあるためか程よい環境音(スタバの接客の声やあまり大きくない会話)が聞こえるだけでガヤガヤしておらず、好きなことに没頭するにはうってつけの場所に思えた。

建築は東京国際展示場(東京ビックサイト) などを設計を手掛けている 株式会社佐藤総合計画 が入っているらしい。

引用:https://takeo.city-library.jp/
引用:https://takeo.city-library.jp/

中をぐるっと回って芽生えてきたゆっくりしたい気持ちを抑えて、ホテルに向かった。

御船山楽園ホテル

到着してロビーに入るとすぐにチームラボの展示に出迎えられた。
お台場の展示も行ったことがあるが、改めて見ても物量に驚く。

御船山楽園ホテル チームラボ展示

フロントで予約を確認。この時にいくつか時間を決める必要があるので、もし行くつもりの人は先にホテルで過ごす間のタイムテーブルを決めておくと良いかもしれない。

まず、夕食をいくつかの候補から選ぶ。そして、すぐ翌朝の朝食の時間も決める。そして、最後にチェックアウト後の駅までの送迎の説明を受ける。当日の空腹具合でサウナに入りたい時間を決めたい自分には唐突に決断を強いられたので、初っ端から疲れた。

諸々の時間を決めた後に館内の説明を受けた後は、ウェルカムドリンクを用意して頂けた。いくつか種類があるなかで自分は気になっていたほうじ茶をお願いした。

ロビー横に鎮座しているカウンターのみのお店 EN TEA HOUSEに案内され、そこで砂糖菓子とほうじ茶をいただいた。飲んだほうじ茶は、「紅ほうじ茶」という名前で普段自販機とかで買うほうじ茶に比べて香ばしさが優しい気がした(たぶん)。

御船山楽園ホテル EN TEA HOUSE

飲み終わるとすぐに案内係の方がきてくれて、部屋に案内してくれた。
部屋に到着した。待ちに待った部屋だ。

中に入るとすぐに大きな窓と白い曲線を描く造物が迎え入れてくれた。少し奥に入ると、迫り出した木の壁が寝床を覆うように配置されていて、すっきりしつつも、温かみのある空間に感じた。

御船山楽園ホテル 206号室
御船山楽園ホテル 206号室
洗面

部屋説明を受けた後に、一通り部屋を探検した。
こんなにサウナの有名なホテルにも関わらず、この部屋には専用のサウナがある。

シャワールームが1mほどの高さの浴槽の中にあり、そこに水を貯めることで水風呂を作ることができる。

シャワールーム

サウナ室は曲線の背もたれがある少し変わったデザイン。試しに入ってみたら、ちゃんと暑い。

部屋サウナ

なんとロウリュまで出来てしまう。
さらになんと部屋のサウナでほうじ茶ロウリュまで出来てしまう。
なんてこった。

部屋サウナ
ロウリュ用のほうじ茶

着いてすぐの時間だとサウナ利用のみの人も多いので、先に気になるところを見ておこうと思い、チームラボの展示と庭を見に行くことにした。

チームラボの展示はAエリアとBエリアと展示場所が分かれている。
Aエリアはロビー周辺、Bエリアは廃墟エリア。ホテルの壁に「A1,A2,A3」「B1,B2,B3」とマークだけ書いてあるのだが、よく分からなくて聞いたらそう教えてもらった。

廃墟エリア案内

一通りみて満足した後に庭へ向かった。
庭というが、ホテルの中にあるわけではなくて、ホテルの入り口が二手に分かれていて、片方がホテルの入り口に繋がっていて、もう片方が庭の入り口に繋っている。ホテルの入り口から坂を300mくらい降るとその分岐に出る。

庭というから何もせずに入れると思ったが有料で500円かかる。
この庭の中にサ道の夜のシーンにも出てくる「茶BAR」がある。
最初説明を受けた時に敷地内と聞いたので、ホテル内と思っていたが、どうやら庭含めホテルの外も全て含めて御船山楽園ホテルというらしい。

茶屋BARは夜営業しているようだが、季節感的にも気温的にも自分はスルーした。行きたい場合は、フロントで空き具合を確認してもらえる。

引用:https://www.mifuneyama.co.jp/

時期が良いとイベントをしていたり、花まつりや紅葉を楽しめるみたいだが写真の通り特に収穫はなかった。御船山でかいなぁって気持ちになって部屋に戻った。

今回の庭の様子
引用:https://www.mifuneyama.co.jp/
引用:https://www.mifuneyama.co.jp/


そしてサウナへ

サウナの入り口にはサウナシュランの賞状が飾ってあった。

浴室に入るとヴィヒタの香りが広がっていた。

身体を洗おうと思って、シャワーに着いたら良さそうなアメニティが目に入ってきた。日本のブランドのMARKS&WEB。肌に優しいブランドで東京だとヒカリエに入っている記憶がある。

身体を洗い終えて、まずは浴槽で身体を温めた。

引用:https://www.mifuneyama.co.jp/hotsprings_a.html

そしてサウナへと向かった。

ドアを開けると薄暗くカーテンの隙間から少しだけ光が差し込んでいる。

上の方の段に鎮座して、すぐに思った。そんなに熱くない。
じんわり系かなと思って、一旦様子を見ていた。
数分経ったころに、1人が痺れを切らしたのかロウリュをしてくれた。

引用:https://www.mifuneyama.co.jp/hotsprings_a.html

サウナストーンに水が注がれ、ジュワ〜と音と共に広がる熱気。3杯もバッチリぶち込んでくれたので、一気に体感温度が上がった。
「おーっ。きたきた。」と熱気を感じているとふわぁ〜と少し香ばしい匂いがした。これが、名物ほうじ茶ロウリュかと思いながらその瞬間を楽しんだ。

十分に温まったと感じたのでサウナから出て、汗を流してから外にある水風呂に入った。水風呂は温泉の源泉を16℃まで冷やしているので、温泉の匂いの水で少し不思議な感覚だ。しっかり冷たい。

冷えたので、水風呂から出て外気浴に向かった。

ぷにぷにした椅子で外気浴をした。この椅子ぷにぷにしているのに接触しても冷たくない。座っていても身体から熱が奪われる感じが一切しない。なんだこれ最高じゃないかと思いながら一周目を終えた。

引用:https://www.mifuneyama.co.jp/hotsprings_a.html

サウナ内に喫茶室があると事前の予習で知っていたので、そこへ向かった。中には薪暖炉とくつろげる椅子が用意されており、その後ろに飲食物が置かれている。

乾燥みかん、塩、塩プリン、デトックスウォーター、ほうじ茶、かんころ餅など用意されていて至れり尽くせりだ。塩は舐めるためにあると思っていたが、どうやらプリンにかけて食べると他のサウナーの会話で知った。
このプリン美味い。

かんころ餅は暖炉の火にかけて、焼いてから食べるようで、焼いて食べた。焼きすぎて焦げた。焼き具合がむずかしい。

一通り満足して、2周目に向かい、満足して出た後は露天の床で外気浴した。これがめちゃくちゃ良い。床なのに木のおかげか全然冷たくない。気持ちよくなっていて、ふと目を開けると視界の端に森が広がっていて、中心には佐賀の空が広がっている。

東京では味わうことが難しいこの体験に、「あー、来て良かった…」と思えた。3周目を終え、満足して外に出て髪を乾かそうとしたらドライヤーはダイソンのドライヤーが用意されていた。ふーんなるほど。その後、部屋に戻った。

夕食・朝食

ホテルから出るのが面倒なので、素泊まりではなく夕食朝食付きのプランにした。夕食は佐賀牛を食べれたし、朝食では名物の湯豆腐も食べることができた。夕食も朝食も美味しかった。量も味も満足。

引用:https://www.mifuneyama.co.jp/dinner_a.html

翌朝

朝食後にまだ部屋のサウナを楽しめてなかったので、部屋に戻ってすぐにサウナの準備をした。

フロントに連絡すると氷を大きなクーラーボックスに入れて持ってきてくれる。(たしか、8:00-22:00までの間は対応してくれる)

宿泊中は部屋のサウナは稼働しっぱなしなので、サウナにはすぐに入れるのだが、水風呂の用意に結構時間がかかった。多分20-30分くらい。

水風呂が用意できたので、サウナに入り始めた。

部屋の自分専用サウナというのも格別でガンガンロウリュして、用意されていたほうじ茶もかけて、楽しんだ。

温まったので、水風呂に入水。水道の水と氷だけでもかなり冷たい。初めてやったので、結構冷たくなるんだなと思えた。

ただ、入っているとだんだん水温が上がっていく感じがあるので、何度もやるならその分氷を用意してもらうほうが良さそうとも思った。

部屋の椅子にサウナマットを敷いて休憩した。
部屋でサウナ、水風呂、休憩ができて、外を見ると自然が広がっているという体験自体が面白かった。

部屋の椅子

女性サウナ

午前と午後で風呂が男女で入れ替わるので、入れ替わっている女性サウナへと向かった。

女性サウナにはスチームサウナと真っ白な空間のドライサウナがある。スチームサウナはスカイスパの塩サウナやラクーアのミストサウナに似た感じで温度はそんなに高くなくて、湿度がかなり高い感じ。

引用:https://www.mifuneyama.co.jp/hotsprings_a.html

ドライサウナは、キューゲル(アロマ氷)が外に用意されている。
アロマの種類はハッカ・ヒバ・みかん・薔薇。それを持って入り、ストーブの上の乗せるとゆっくりキューゲルがゆっくりと溶け出し、じんわりと蒸気が広がっていく。

一気に熱気が回ってくるロウリュとは違って、ゆっくりひろがるので、ロウリュ特有のあっちぃぃぃという感覚ではなく、じんわり包まれる感じの熱気を感じることができた。

引用:https://www.mifuneyama.co.jp/hotsprings_a.html

水風呂に向かった。設定温度は17℃のようだが、もう少し高く感じた。昨晩もしっかりサウナ入っているので、これくらいがちょうどいいなぁと感じた。

引用:https://www.mifuneyama.co.jp/hotsprings_a.html

その後、喫茶室に移動して休憩した。男性の喫茶室とは大きく違いはないが、かんころ餅の代わりに玉羊羹が用意されていた。

中の椅子に寝転がって休憩した。
それを2セットして満足してサウナをらかんの湯をあとにした。
(ちなみに女性サウナのドライヤーはレプロナイザー3D。)

引用:https://www.mifuneyama.co.jp/hotsprings_a.html

まとめ

飛行機代も考えると5-10万近くかかるサ旅。価格に見合うかと言われると人によると思う。

部屋によっては10万を超える場合もある。
同じ価格帯かちょっと上のホテルだと、自分は星のやをイメージした。
それと近いクオリティのホテルかと言われるとちょっと違う。

部屋ごとに違ったデザインかつ、部屋によっては露天風呂やサウナがついているという面白さと、クオリティの高いサウナと佐賀の地域の食材を使った食事に5万と考えると納得できるかと思った。

ホテルだけなら星のやみたいにもっといいホテルがある。
サウナだけならもっといいサウナもあるかもしれない。
両方を楽しめる場所があるのかと言われると、ここしか今のところ思いつかない。

きっとそういうところなんだなと感じた宿泊体験だった。

その他

もっと詳細に施設のことを知りたい人はこちらの記事がわかりやすいと思ったので、見てみるといいかもしれません。https://note.com/hisdfore/n/nba055930f72b

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?