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神合わせレポート vol.8『戦は決して繰り返してはならぬ』

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【神合わせレポート vol.8】

本日は晴天也、晴天也。

しばらく車を走らせて
音葉一家と長久手古戦場
へと向かいます。

長久手古戦場に着いた頃には
既に正午をまわっていました。


駐車場に車を停めて周りを
見渡すと今では古戦場も
公園になっているようです。

駐車場の先にある階段を
あがったところにひとつの
慰霊碑が立っていました。

私と須佐さんが勝入塚
(しょうにゅうづか)
というその慰霊碑をみていると

音葉さんはそこから左の脇道に
とことこと歩いていきます。


一本の木の前で立ち止まり
じっとその木をみつめています。

音葉「この木かな…」

どうやらこの木の前で
何かを感じているようです。

どうしたどうした!
なんだなんだなんだ!

この木がなんだっていうんだ。
何を訴えているっていうんだ。

そんなことをよそに
子供たちはキャッキャッと
自由に走り回って周りを
探検している模様。

その一本の木は
どこか赤みがかっています。

確かに他の木とは違って
異様な雰囲気を
醸し出していました。



妙な間があります


じゃそこに立って
もらっていい?

一本の木の前で
配置を決めます。

須佐之助さん左、日光が右
音葉さんが後ろの
トライアルングルの陣へ。

(二礼二拍手)

これより光降ろしを
させて頂きます。


(中略)


音葉さんのみ歌が
その場に響きわたります。

このみ歌というのは
神々や先人をその場へ

降ろすためのいわゆる
開きの歌のことです。


まるで母の子守歌のような
どこか懐かしく美しい音色です。

(音葉さんの言葉は続く)

光降ろしをさせて頂きました。

人にお伝えなりたい
ことがございますれば
心打ちにお語り頂くか

体をお使い頂き声を
頂ければと思います。


(しばらくの沈黙)


その瞬間、低い男性の声が
後方より聞こえます。

==============

暗い 暗いぞ

山の中を逃げては追われ
逃げてはまた追われ

仲間もどんどん倒れゆく…倒れゆく

この戦の恐怖がわかるか
わからんよな

まさに地獄のような
光景であるぞ

(中略)

我仲間が上がりゆかぬ中で
先に天へあがるわけにはいかぬ

戦なるものを決して
繰り返してはならぬぞ

==============

上記は一部抜粋ですが
このようなことを
言われていました。

どうやら音葉さんの
体の中に入って話しているのは
この長久手古戦場で
亡くなった武将のようです。


ご自分が長久手の戦いで
戦死したけれど
家来がまだ天にあがって
いないことを知っており

自分が先にあがるわけには
いかないと言われています。


家来思いのとても
責任感のある武将です。

羽柴秀吉と徳川秀吉が
天正12年(1584年)に
戦いを繰り広げた長久手古戦場。

戦死者はおよそ4000人
以上とも言われています。

この数をみてもとても
激しい戦であったことが
推測できます。

地の利を活かした家康側が
勝利を収めたようですが
その裏で犠牲になった先人が
何千人といることを知りました。


この武将に限らず
この世に未練があり
天へとあがれない霊魂は
全国にまだ一定数いるようです。

この件を思い出すたびに
戦というのは勝者と敗者を
つくってしまうこと

亡くなった本人だけではなく
その周りにも報われない人々を
生み出してしまうものだと
ひしひしと思いました。

家来思いの武将なだけに
より命の儚さと尊さを
感じてしまいます。


未練や執着といったものが
このように何百年も
そこに留まらせる
思いというのは実に
根深きことです。

そんな最期を遂げた
武将の願いは戦で経験した
その思いを声にして誰かに聞いて
欲しかったのかもしれません。


戦なるものを 決して
繰り返しては ならぬぞ

分断や対立のない
互いを尊重し認め合える

太平の世に少しでも
近づきますように😊

(vol.9へつづく)

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