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『地球は青かった』光降ろし巡り旅⑤~北海道編~

前回④がまだの方は

車を走らせること数十分
母恋(ぼこい)という地名を抜けて
室蘭市の地球岬に到着です

地球岬はアイヌ語の
ポロ・チケプ(親である・断崖)
という意味があり

それが訛ってチキウ岬と
呼ばれるようになったそうな

灯台の方へあがると
なんとも素晴らしい
景色が一望できます

海岸からの水平線をみて
一同、感嘆の声が上がります


展望台を一通り歩くと
端の方で音葉さんが
祈りを立てはじめました

気が付いたら皆で
手を合わせていました

よし日光も祈ろう

そう思って両の手を
合わせようとすると


地球岬の展望台にて

ぐいぐい ぐいぐいぐいと
何者かに引っ張られます

目を開いてみると
音葉さんの娘さんが

ぐいっと 
日光のズボンの裾を引っ張ります

おっ
どうしたどうしたと
伺ってみると

どうやら展望台を
降りたいようです

けっこう引っ張るので

なるほど
よくわかった

ここは素直に長女(音葉さん娘)に
従うことにして下に降りました

展望台の階段を下りて
さらに坂道を降りたところに

地球の形をしたオブジェが
あったのですが

どうやら通った時から
ずっと気になっていたようです

そこで撮った写真がこちら


地球オブジェにて

そんなこんなしている内に
皆が階段を降りてきました

展望台での祈りあげが
終わったようです

これも後から知ったのですが
この地球岬で当時は
身投げが多くあったようでして

冒頭で書いた
ポロ・チケプ(親である・断崖)
とは別に

ポン・ケチウ(子供である断崖)
もあります

その相する岩をみていると
様々な理由で親と離れ離れになり
この街に流れ着いた若者が

両親を恋しく慕う気持ちを
表しているようにも感じます

天に召されてからは
家族と再会することは叶ったかな
とふと思ったりもする


そして音葉さんと
その子供たちの
劇がはじまります  :->

こういう微笑ましい姿を見て
思いを残す御魂たちも

少しは心が晴れるのでは
と思ったりします

子供はそこにいるだけで
光を与えてくれますね


地球岬から少し下ったところに
トッカリショという景勝がありまして

こちらの景色も本当に美しく
まさに風光明媚と言える場所です

トッカリショの語源は
トルカ・イショ(アザラシ岩)に
由来しており

昔はアザラシが多く
集まっていたようですね


トッカリショ(アザラシ岩)

こちらでもきちんと祈りを立てて
この地を後にしました

地元では観光名所として
知られる場所でも歴史的にみると

さまざまな背景や
事情があったりするものです

そんな土地に
足を踏ませて頂くという謙虚さと

自然や先人たちに対する礼儀を
忘れずにいたいものです

最後までお読み頂き
ありがとうございました

~⑥へ続く~




自己紹介と
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