【2年前の日記やさん】10月26日
2022年1月に頒布した『東京には大阪より16分はやく夜が来る日記』から、2年前の今日の日記を掲載します。
2021年10月26日(火)くもり 大阪・笹
朝から、母と父の話。珍しく昨日はコミュニケーションが成立したね、と話す。普段は地蔵とか妖精とかに近いので。良いように言えば。
人間味を感じたついでか、母が父の人間みエピソードを披露。
この間、母が私に「松重豊さんご夫婦は、今でもとかく話すそう。星野源は松重夫妻が理想の夫婦像らしい。パートナーシップは会話がなかったら終わり」などと話したことがあった。特段否定する要素もなかったので、たしか「そりゃそうだ」と頷いた覚えがある。その場に一応父もいたのだが、母は私に話しているため、当然無言。しかしその翌日、父は母に妙に話しかけてきたそうである。わかりやすいが婉曲的な努力。
人間みエピソードというより、一種の愛の話なのかな。私から見ると、父は母を結構好きそうなのだが、母はいまいちピンときていない模様。うまくいかないものである。
仕事、またしても新しい場所へ。失敗続きで、常に軽く落ち込んでいる。帰宅後、多和田葉子『地球にちりばめられて』を読み始めた。まだ子細がわからないので、詳しくは後日。
羽海野チカ『三月のライオン』最新刊を読む。『ハチミツとクローバー』を描いた人が、こういう筋を作るようになったんだなあ。本質は羽海野チカのまま、だけどやっぱり、時代を感じる。
2021年10月26日(火)晴れ 東京・音
一年半ぶりに本社近くまで出かけて、健康診断。
いわゆるコロナ太りで五キロ増えていた体重が、一年でなんとか二キロ減っていることを確認。しかしそれに対して、腹囲が一センチしか減っていない……。要するに、たるんでいるのだ。
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