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資産形成の備忘メモ ~総合商社の株式がオススメな理由①~

前の記事で、総合商社の個別銘柄を一定の割合に組みこむポートフォリオをゴールとして定義していました。この理由について過去の商社の株価や配当の状況などを交えながらまとめてみました。

総合商社を「ボチボチな成績のアクティブファンド」として捉える

総合商社という企業は、一昔前には『カップラーメンからミサイルまで』を取り扱う会社として表現されたり、最近では『ミネラルウォーターから通信衛星まで』という表現をされる会社です。

この表現の通り、各グループは様々な事業領域に取り組んでおり、当期純利益で数千億円台を叩き出している企業体となります。海外では、コングロマリット(複合企業)と表現されているケースも見受けられ、一言で事業の全体を説明することが難しい企業と言えます。

進出している事業領域だけでなく、収益構造についても複雑化している総合商社の内訳を「トレードと事業投資」の二輪でまわしているという表現が数年前から定着しています。例えば、三菱商事や三井物産で足元の収益を稼いでいる事業は、資源関連の投資事業になりますが、昔から行っている貿易・販売ビジネスが無くなったわけではなく、商社グループで取り扱うビジネスとして残っています(※多くの貿易などのトレード事業は子会社へ移管)。

このように何が何だか分かりにくい企業ではありますが、それでも当期純利益で数千億円台を叩き出している企業体であることに変わりはないです。時代の変化を適切に捉えながら、傾注する事業領域を変化させて収益を上げていくことを体現できている数少ない企業であることは間違いないです。

このため、総合商社銘柄を「そこそこ有能な」ディーラーがいるアクティブファンドとして考えて株式を継続的に取得することが選択肢の一つになっているわけです。

なぜ、「そこそこ有能」という表現にしているかを株価と配当の推移から次記事で解説していきます。



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