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日建グループ オープン社内報|デザイン人生相談 オレに訊け!②

山崎 隆盛
日建設計
フェロー役員 デザインフェロー

勉強したくなる家・部屋

40代女性からのお悩み相談

02__お悩みパーソン

高校生になる子どもがいますが、家で自ら進んで机に向かっている姿を見ることがありません。成績もあまり良くないので、ついつい「勉強しなさい」と言ってしまい、なんとなく嫌な関係に。
ある日、「お父さんもお母さんも家で勉強なんてしないでしょ」と反論されて確かにそうだと思いました。自分をブラッシュアップしたいと思っているのになんでだろう・・。勉強部屋がないから?でも勉強部屋を持っている子どもはあの調子だし・・。勉強したくなるために、何かいいアイディアはありませんか?

モードを変化させる

楽しく勉強できることと、すんなり勉強モードに入れることが大事かなと思います。いろいろと気分に応じて場所を選べ、途中でやめたり、やり掛けを続けたりが自由にやれると良い。家族とは丁度良い距離感でつながりを持ちたいし、気軽に外にも出たい。家の中で考え事しながらうろうろも・・・。

渦巻き状の部屋

ということで、本に囲まれた主勉強室を中心に、外側に様々な勉強空間が小さな庭とともに渦巻き状に展開し、通り土間を抜けて四方の通用口から外に出て行ける構成としました。
外は、公園や小川の散策、神社での気分一新、商店街散歩、カフェでの思考など、気分転換も勉強もできます。ひらめきはふとした時にやって来ますから。

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※この記事は、2018年9月に日建グループの社内報に掲載した内容です。


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山崎 隆盛
日建設計
フェロー役員 デザインフェロー
1983年、早稲田大学修士課程修了後、日建設計に入社。専門は建築意匠設計。入社以来、2年間のニューヨーク派遣を含め、国内・海外で多くのプロジェクトを担当。立教大学のグッドデザイン賞3回他、国内外で受賞多数。多くの国での豊富な経験を活かし、2006年以降は海外プロジェクトに比重を移し、アジア・中東において超高層ビルや複合施設で実績を重ねている。2014年には国際的に著名な the International Property Awardにおいて、「タダウル・タワー」が、最優秀超高層建築賞を受賞。近年のプロジェクトはアストラ・タワー(2019年ジャカルタ 261m)。一級建築士。ニューヨーク州登録建築家。APECアーキテクト。日本建築家協会会員、日本建築学会会員。

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