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Vol.73【日経リサーチ】資産形成・資産運用についての調査(日経ID会員対象)結果ご紹介

                                                                                                     (2023年3月)

昨年末に、日経電子版などの利用に必要な「日経ID」の所有者(日経ID会員)を対象に、資産形成・資産運用についてのアンケートを実施しました(調査時期:2022/12/9~12/14、インターネット調査)。この中から、資産形成・資産運用の「必要性」「課題感」に注目して、結果をご紹介します。

Q.資産形成・資産運用の必要性(年代別)
◆20-30代(n=400)
非常に必要性を感じる:65.3% やや必要性を感じる:23.5%
◆40-50代(n=567)
非常に必要性を感じる:53.8% やや必要性を感じる:33.0%
◆60-70代(n=394)
非常に必要性を感じる:46.2% やや必要性を感じる:32.5%

20-30代では、「非常に必要性を感じる」が65%と高く、他の年代と比較しても資産形成・資産運用へのニーズが高い様子がみられます。
40-50代も20-30代ほどではないものの、資産運用の必要性を感じており、「非常に必要性を感じる」「やや必要性を感じる」の合計は9割弱でした。

Q.資産形成・資産運用への課題感 TOP3(年代別)
◆20-30代(n=400)
基礎知識をつけるためにどうすれば良いかわからない:31.5%
資産形成で何からやるべきかわからない:31.0%
自分で調べ、判断し、実行に移す時間がない:25.5%
◆40-50代(n=567)
現在の資産形成・資産運用の方法が適切かわからない:27.0%
自分で調べ、判断し、実行に移す時間がない:23.1%
具体的な金融商品の選択方法がわからない:21.7%
◆60-70代(n=394)
現在の資産形成・資産運用の方法が適切かわからない:28.2%
情報収集や商品選定は行えるが、運用の効率が上がらない:27.2%
具体的な金融商品の選択方法がわからない:17.5%
適切な資産配分や保有する金融商品の見直し方がわからない:17.5%

20-30代では、資産形成・資産運用の必要性を強く感じているものの、「基礎知識のつけ方」「資産形成の優先順位」など、始めるにあたっての情報不足や優先順位のつけ方が課題となっています。
40代以上では、実際に運用を開始した後、「適切に運用できているのか」や、「効率の良い運用」について、課題感がみられます。
年代によって、資産形成・資産運用についての課題感に差がみられました。消費者の段階によって、求められる情報やサービスが異なるため、ニーズに合ったサポートが求められています。

※日経リサーチは、日経ID会員への調査可能な「日経IDリサーチサービス」を提供しています。
詳しくはこちらのURLをご覧ください。
https://service.nikkei-r.co.jp/service/btob/nikkeiid



■今週の執筆者■
遠藤 文(ソリューション本部 アカウント第1部)

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日経リサーチ 金融ソリューションチーム finsol@nikkei-r.co.jp
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