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Vol.43 ハイクラスなビジネスパーソンの投資・運用スタイル

                                                                                                          2021年11月

今回のコラムメールでは、日経電子版の読者などで構成される日経ID会員向けの調査サービス「日経IDリサーチサービス」を利用した、「資産形成・資産運用についてのアンケート」の結果を一部ご紹介いたします。

日経IDリサーチサービスは、ビジネスで活躍する「日経読者」が中心であり、一般的なアンケートモニターよりもハイクラスなビジネスパーソンに偏った集団となります。
このように一般平均よりも資産額や金融リテラシーが高い方々の投資・運用スタイルをいくつかご紹介します。

▼調査概要
・調査主体:日本経済新聞社・日経リサーチ
・調査手法:インターネット調査(日経IDリサーチサービスを利用)
・調査期間:2021/9/6~2021/9/9
・回答者数:2500人(20代:406s/30代:402s/40代:521s/50代:549s/60代以上:622s)

Q. リスク性商品による資産形成について、あなたの考えに近いものをお選びください。(ひとつだけ)

 ・必要な情報は自ら判断・収集し、投資判断も自分でしたい 44.6%
 ・情報や選択肢を絞ってもらった上で、投資判断は自分でしたい  22.0%

Q. あなたは資産形成・資産運用について相談したことがありますか。
  また、その時の得られた情報はいかがでしたか。(それぞれひとつだけ)

 ・「銀行」「証券」「保険」「特定の金融機関に所属しないアドバイザー」への「相談経験なし」がいずれも約8割

Q. リスク性商品への投資金額を増やす・始めるには、何が必要だと思いますか。(いくつでも)

 ・金融機関の担当者による情報提供・アドバイス  20.3%
 ・気になる商品・銘柄に関する情報収集の効率化・最適化 43.6%
 ・保有商品・銘柄に関する情報収集の効率化・最適化 41.5%


以上、3つの設問の一部選択肢を抜粋してご紹介しましたが、金融リテラシーが高いこの層は、投資の最終判断はもちろんのこと、情報集めについても自分自身で行いたいと思っていることがわかります。
そのため、情報提供やアドバイスはあまり必要としておらず、それよりも自分の手でいかに効率的に欲しい情報を収集できるか、その部分のサポートの方が求められているようです。

また、「普段の資産形成に関する情報収集に利用しているサイト」を聞いたところ、日経ID登録者のため「日経電子版」が最多でしたが、約3割が「証券会社や銀行などのホームページ」を利用していました。
各金融機関のホームページからの情報の集めやすさもこの層にとって重要な要素になりそうです。

そのほかにも「資産形成・運用について考えるきっかけや学ぶ機会」については、「金融系サイト」(51.8%)、「SNSやブログ」(51.0%)が「書籍・雑誌・新聞」(53.4%)に次いで多く、ホームページの他にもSNSやブログなどの媒体を使って情報収集を効率化するアドバイスなどができるとこの層にとって有益な情報になるのかもしれません。

今回ご紹介したようなハイクラスなビジネスパーソン向けに調査を実施したい場合は是非一度ご相談ください。


■今週の執筆者■
古河 萌(アカウント第1部)

【お気軽にご意見、ご要望などいただければ幸いです】
日経リサーチ 金融ソリューションチーム  finsol@nikkei-r.co.jp

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また、執筆者個人の主観、意見が含まれております、ご了承ください。

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