Vol.36 若い人はESG投資への意識が高い?
2021年7月
金融ソリューションチームコラムの第36弾をお届けいたします。
最近、メディアでもSDGsやESGが取り上げられることが増えました。
言葉を聞いたことがある人は増えてきたと感じますが、投資という観点ではどうでしょうか。
日経リサーチの自主調査「金融RADAR」2021特別調査では、ESG投資への意識を聴取しました。7月下旬にリリース予定の最新データを先行してご紹介します。
(対象者:首都圏の20~74歳の男女3,103人、調査時期:2021/6/23~6/28、インターネット調査)
※以下、何かしらの投資商品を保有している人のみで集計
年代別で比較すると、若い人のESG投資の認知度が比較的高く、より強く関心を持っていることがわかります。
実際の投資行動からも若い人のESG投資への意欲の強さがうかがえます。
全体で見ると、「E:環境」分野への関心が高い傾向です。
年代別に見ると、20~30代は「S:社会」分野への関心が特に高く、60~70代は、「E:環境」分野への関心が高いという特徴がありました。
個人投資家の間ではESGの考え方が徐々に浸透してきていそうです。
関心の強い若い個人投資家が、今後投資先を検討する際にはよりESGの観点が重要視され、「S:社会」分野の注目度も高まると考えられます。
ESGへの取り組み・発信をする企業や、投資商品を開発する金融機関は、
このような動きも意識しながら進める必要があるのではないでしょうか。
■今週の執筆者■
川越 万裕(ソリューション本部 アカウント第1部)
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日経リサーチ 金融ソリューションチーム finsol@nikkei-r.co.jp
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