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Vol.4 「新型コロナ状況下の金融行動・意識の変化」①

                             2020年5月

日経リサーチ金融ソリューションチームコラムの第4弾をお届けいたします。
新型コロナウイルスにより、緊急事態宣言の中、生活環境が大きく変わっております。
そんな中、生活者のお金の使い方や、貯蓄や投資への情報収集・意識は、変化しているのでしょうか。

「新型コロナウイルスのなかでの投資への意識・変化について」自主調査を実施いたしましたので、調査結果をお届けします。

【調査概要】
日経リサーチのWEBモニターに対しインターネットを実施
調査期間:5/11(月)~5/13(水)
回答者数:1,627名
調査対象:全国の20代~70代の男女(各グループ性年代均等に割付)

【主な項目一覧】
Q コロナ状況下の家計管理・資産運用行動
Q 投資経験
Q 貯蓄や投資の情報収集(コロナ問題が起きる前・後)
Q 貯蓄・投資商品実態(コロナ問題が起きる前・後)
Q コロナ状況下での投資の考え
Q コロナ状況下で金融機関に求めること
Q 給付金10万円のつかいみち
Q 金融資産総額
その他、性・年代、都道府県の属性、雇用や仕事についてどの程度心配しているか、など

本日は、この中から、『コロナ状況下で金融機関に求めること』にスポットをあてました。
金融機関に求めていることを3つまで上げていただいた結果をランキングでご紹介いたします。

1:投資に関する情報を発信してほしい 10.3 %
2:金融機関のホームページをわかりやすくしてほしい 7.7 %
3:保有している商品のフォローの連絡がほしい 7.7 %
4:店頭以外でも手続きできる方法を教えてほしい 6.6 %
5:商品提案の連絡がほしい 5.3 %
6:資産運用について相談したい 5.3 %
7:すぐに電話がつながるようにしてほしい 3.9 %
8:その他 1.0 %

7割の方が「特にない」「わからない」という回答ですが、
3割の方は上記のようにいずれか対応・フォローを求めています。
現在各企業でコールセンターも人員を減らしたり、時間短縮で対応をしている中、お客さま自身電話がつながりにくいことは理解している状況だと思います。
そのため、「すぐに電話がつながるようにしてほしい」という要望より、
対面以外の情報発信やフォローの連絡が欲しいといったコミュニケーションの取り方を求めていることがわかりました。

また、その他のご意見として、20代女性の若者ならではのご意見を紹介します。
『若者にもわかりやすく、投資のメリットデメリットなどを教えてくれる人が欲しい。
20代のYouTuberなどが説明してくれると、信頼できるし挑戦しやすくなる。』
情報発信の方法も年代に合わせた手法をとることでより、親しみやすく身近な存在になれるのではないでしょうか。

その他の質問項目で気になる結果などあればお気軽にご連絡ください。
来週も引き続き自主調査の結果、第2弾をお届けいたします。
また、後日調査結果をレポートとしてまとめてご紹介をする予定です。

■今週の執筆者■
大西 直美(ソリューション1部)
主な担当業務:金融機関のCS調査
【お気軽にご意見、ご要望などいただければ幸いです】
日経リサーチ 金融ソリューションチーム finsol@nikkei-r.co.jp

当コラムの無断転載、引用は固くお断りいたします。
また、執筆者個人の主観、意見が含まれております、ご了承ください。

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