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Vol.89 新NISAに対する期待度は?

                             2024年2月

金融ソリューションチームコラムの第89弾をお届けいたします。


今年の1月より新NISAの制度が開始になりました。
前回のコラムVol.88では、弊社のミニ調査の結果より、新NISA開始前の認知度等について、ご紹介いたしました。
今回は、新NISAに対する回答者の声をご紹介いたします。

まず、新NISA認知者の利用意向は、全体で6割を超えており、特に、20代以下では8割を超えています。
(認知者:制度の内容まで理解している+聞いたことはあるが内容は理解していない)

以下は、新NISA開始前のイメージを聞いたものです。

【よくわからないので、説明がほしい】
「NISAを利用してみたいものの、学習する場所がなくて困っています。良いセミナーとかがあればと思っています。(20代)」
「まだどのようなものか知らないので、わかりやすい説明を聞きたいと思っています。(40代)」
「仕組みを理解するのが難しい、元金割れなどのリスクについて本当のところがよくわからない(40代)」
「興味はあるが学ぶ機会がない(50代)」
「現状よりメリットが大きければやりたいが、何も情報が無いのでわからない(50代)」


認知度は高いものの、内容まで理解している方はまだ多くなく、興味はあるけれでも、制度がよくわからないので困っており、説明してもらえる場が欲しいという意見が、多くあがっておりました。
また、一部では、分からないが故にリスクについて懸念する声も上がっておりました。

【新制度に期待、利用したい】
「年間368万まで非課税なのが嬉しい。投資する気になる。(20代)」
「ただ貯めているだけで運用できていないお金を、運用益非課税で運用できるのは、これからの資産形成において是非取り入れたい(30代)」
「運用期間が撤廃されたので長期的な資産運用がしやすくなったと思う。高齢になっても運用が続けられるのは良いと思う(40代)」
「投資枠が広がったこと、投資期限が無期限になったので、投資枠をフル活用したい。(50代)」


制度について理解されている方の多くは、「期間の撤廃」「投資枠の拡大」により使いやすくなったと制度改定を評価する声が多く、特に若い世代では積極的に利用したいと考えている人が多いようです。


制度の内容を理解している方は、利用したいと考えている方が多い一方、分からない方は興味はあるものの、なかなか踏み出せずにいる方も多いようです。
金融機関でのセミナーなど、新NISAについての情報発信が利用者拡大の鍵になりそうです。




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■今週の執筆者■
山口 幸子(ソリューション本部 アカウント第1部)

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日経リサーチ 金融ソリューションチーム finsol@nikkei-r.co.jp
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