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グローバルで売れるためには企業ブランディングがカギ! そのプロセスとは‥

皆様こんにちは。日経リサーチの間瀬です。現在、リサーチャーとして海外市場の調査を主に担当しています。今回はグローバル市場における企業ブランド浸透の重要性について自主調査の結果を用いながらご紹介します。

購入を検討してもらうための企業ブランド力

日経リサーチが、欧米やアジアなど13カ国を対象に実施した自主調査の結果から、海外では取引先を選定する条件として「企業のブランドを重視する」傾向が強いことが分かりました。「新しい取引先を選定する際、あなたは企業ブランドをどの程度、意識しますか」との問いに対して、「重要」との回答が、日本では43%と5割を切っているのに対して、イギリスは62%、アメリカは71%と高く、アジアのインドネシアにいたっては93%と際立つ高さでした。

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新しい取引先の選定時、企業ブランドを重要だとする割合(%)

企業ブランドの浸透には「立ち位置の把握」と「優先順位」が必要

ブランド浸透のための戦略立案には、大前提として、自社の立ち位置を正確に把握することが重要です。そして、データに基づいて、立ち位置の状況に応じた分類と、地域ごとに注力度合いの優先順位付けをして実行していく事です。

①最重要地域:最もブランドコミュニケーションに力を入れるべき国・地域群
⇒最終ゴール:企業ブランドと商品の結びつきを強化し、高いロイヤルティを獲得すること

②次期有力地域:ブランドへの理解のレベルアップを強化するべき地域、時間をかけてでも底上げを図るべき国・地域群
⇒最終ゴール:ブランドの理解を深め、好感やコアイメージを醸成していくこと

③ポテンシャル地域:今後ポテンシャルが期待できる地域、現状は市場動向をしっかり注視していくべき国・地域群
⇒最終ゴール:企業ブランドの認知が向上すること

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この後は、地域ごとに「誰に」「どこから」「どんなメッセージ」を発信していくと効果的か、具体的なアクションに落とし込んでいくステップに進みます。

本日は「立ち位置の把握」と「優先順位」の立て方についてご紹介しました。さらに詳しくお知りになりたい方、ご興味のある方はどうぞお気軽にお問い合わせください。

(日経リサーチ ソリューション本部 ブランドチーム 間瀬実佳)

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