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2023/05/11(木)=欧・英株ともに続落/米CPI前年同月比5%を下回りインフレ鈍化の兆候/ダウ3営業日続落、S&Pとナスダックは反発/TOPIX続落、日経平均反発/日経225先物日中取引、前日比20円安の2万9120円で終了/米国債務上限問題によりロング展開期待しづらい

―――【まとめ】―――

  • 欧州株、英国株ともに続落

  • 日経225先物:11日夜間取引終値=90円安、2万9050円

  • 4月の米CPIは前年同月比+4.9%、約2年ぶりに5%を下回り、インフレ鈍化の兆候

  • 米国債上昇、金利スワップ市場で年内0.75㌽の利下げ織り込む

  • CPIを受けてドル指数は4月14日以来の安値まで下落

  • ダウ平均は3営業日続落、S&Pとナスダックは反発、ナスダックは8カ月ぶりの高水準

  • 米CPI前年比で予想を下回り、利上げサイクル終了との期待感からダウは一時、210ドル高まで上昇。その後、ダウは米債務上限問題を巡る先行き不透明感などから一時322ドル安まで下落するなど不安定な動き

  • TOPIX続落、円高のため自動車や非鉄金属株安い

  • 日経平均株価は反発、電機株上昇

  • 債券相場上昇、長期金利0.385%に低下

  • ドル・円134円前半、米利上げ停止観測と米債務上限懸念

  • 日経225先物日中取引、前日比20円安の2万9120円で終了

  • 日経225先物、ボリバン+1σと+2σのレンジ内推移、+2σは2万9550円に切り上がる

  • SQ前の警戒感、終日2万9000円を上回る値動き

  • 米国債務上限問題によりロング展開期待しづらい


―――【チャート】―――

◆10分足チャートでみる本日の値動き(日経225先物ミニ6月限)

日経225先物ミニ6月限10分足チャート2023/05/10(水)[前営業日]16:30~2023/05/11(木)[本日]15:15

◆日足チャートでみる過去半年の値動き(日経225先物ミニ6月限)

日経225先物ミニ6月限日足チャート2022/11/12[半年前]16:30~2023/05/11(木)[本日]15:15

―――【経済イベント指標】―――

◆2023/05/10(水)[前営業日]の経済指標結果

2023/05/10(水)[前営業日]の経済指標結果

◆2023/05/11(木)[本日]の経済イベント予定

2023/05/11(木)[本日]の経済イベント予定

―――【欧州市況】―――

◆欧州市況=株続落、米CPIや成長リスクを意識-ドイツ債は上昇(10日ブルームバーグ)

2023/05/11(木)[本日]03:25

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 10日の欧州株は続落

  • 米国インフレ鈍化の兆しもあり、企業決算やリセッションの可能性も意識

  • ストックス欧州600指数は0.4%下落

  • 米CPI統計は利上げ停止の余地を示唆

  • アラブ首長国連邦(UAE)投資会社が米株ショートポジションを積み上げ

  • 欧州債市場ではドイツ債が反発

  • トレーダーが織り込むECBのピークレートは9月までに3.69%に低下

  • 英国債は上昇、イングランド銀行が金融政策判断を11日発表予定

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

  10日の欧州株は続落。米国でインフレ鈍化の兆候が示唆された直後は上昇する場面もあった。この日は企業決算や米国でのリセッション(景気後退)の可能性も意識された。

  ストックス欧州600指数は0.4%下落。業種別ではテクノロジー、エネルギー、不動産が上昇した一方、パーソナルケア関連銘柄が売られた。

  4月の米消費者物価指数(CPI)統計は米金融当局に利上げ停止の余地を与える可能性を示したが、市場参加者は景気見通しに陰りがある中、引き続き株価の変動を警戒した。

  アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の王族が経営権を握る投資会社ロイヤル・グループは、米株式のショートポジションを数十億ドル規模に積み上げていると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。リセッションへの不安が広がり、相場を圧迫するとみているという。

  欧州債市場ではドイツ債が反発。欧州中央銀行(ECB)が0.25ポイントの利上げを発表した4日以来の上昇となった。米CPI統計で総合指数および変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数の伸びが前年同月比で鈍化したことに反応した。総合指数は市場予想を下回った。

  トレーダーが織り込むECBのピークレートは9月までに3.69%と、2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下した。ECB政策委員会メンバーのセンテノ・ポルトガル銀行(中銀)総裁が来年中の利下げの可能性に言及すると、2024年の利上げ見通しは一時5bp低下した。

ECBは金利ピーク後も引き締め維持、来年には利下げも-センテノ氏

  英国債は上昇。10年債は4月28日以降最も上昇した。イングランド銀行(英中央銀行)は11日に金融政策判断を発表する。市場では0.25ポイントの利上げが完全に織り込まれているが、ターミナルレートの観測は2bp下げて4.91%となっている。

5月10日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
債券                                直近利回り   前営業日比   
独国債2年物                          2.58%              -0.06
独国債10年物                        2.29%              -0.06
英国債10年物                        3.80%              -0.06

原題:European Stocks Decline as Investors Mull Inflation, Growth Risk
Bunds Rise as US CPI Supports Fed Pivot Case: End-of-Day Curves
(抜粋)

ブルームバーグ

◆欧州市場サマリー(10日ロイター)

2023/05/11(木)[本日]03:28

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ロンドン株式市場:続落、英ポンド上昇でユニリーバなど売られる

  • イングランド銀行が追加利上げを決めると予想

  • オンラインファッション小売業ASOSが23.3%急落

  • 欧州株式市場:続落、米CPIが基調的インフレの高止まりを示す

  • ユーロ圏債券:利回り低下、米インフレ率予想以上に鈍化

  • FRBに対する追加利上げ圧力減退

  • ECB当局者、インフレ率を目標に戻すにはまだ先があると述べる

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[10日 ロイター]
<ロンドン株式市場>
 続落して取引を終えた。追加利上げを決めるとみられるイングランド銀行(英中央銀行)の金融政策決定会合を11日に控えて英ポンドが上昇したため、ドルで利益を得る英日用品のユニリーバなどが売られた。売り上げの大部分を海外から得る国際企業のユニリーバは1.7%安。英製薬のアストラゼネカ、酒造大手のディアジオもそれぞれ0.8%、1.3%下落した。英中銀は25ベーシスポイント(bp)の利上げを決め、政策金利は2008年以来の高水準になると見込まれている。一部のトレーダーはさらなる利上げを予想している。オンラインファッション小売業のASOSが23.3%と急落したことも、市場のムードをさらに悪化させた。ASOSは家計の逼迫により上半期が赤字に転じ、売上高の一段の落ち込みを予測したことが嫌気された。中型株で構成するFTSE250種指数は0.02%安。一方、パブ経営のJDウェザースプーンは5.2%上昇。通期の業績が市場予想の上限に近くなるとの見通しを示したことが好感された。投資会社メルローズは4.8%高。最近の自動車部門の事業分離後も航空宇宙に特化した企業として継続するとし、通期決算の売上高がアナリスト予想に沿った内容になると説明したことが材料視された。

<欧州株式市場>
 続落して取引を終えた。10日発表された米消費者物価指数(CPI)が基調的インフレの高止まりを示し、米連邦準備理事会(FRB)が政策金利を高水準で維持する必要がある可能性があることが嫌気された。一方、好調な内容の決算発表が相次いだため下げ幅は抑えられた。4月の米CPI(季節調整済み)は前年同月比の伸び率が鈍化したため、STOXX欧州600種指数は一時プラスとなった。ただ、基調的インフレは根強いことも示された。TSロンバードの調査部門トップ、アンドレア・チッチョーネ氏は「景気後退がなければインフレ率はFRBの目標値に向けて下がらない。それはFRBが利上げを今一時停止できても、いずれインフレ率を目標値に戻すために再び利上げを開始することを意味する」との見方を示した。スウェーデンの製薬会社スウェディッシュ・オーファン・バイオビトラム(SOBI)は14.5%下落。米同業CTIバイオファーマに対する現金17億ドルでの買収提案が嫌気された。一方、決算内容が予想を上回ったフランスの大手銀行クレディ・アグリコルは5.0%上昇。取引収入が増加し、2023年第1・四半期の利益が予想を上回ったことが好感された。

<ユーロ圏債券>
 域内国債利回りが低下した。米国の4月のインフレ率が予想以上に鈍化したことを受け、FRBに対する追加利上げ圧力が減退した。米労働省が10日発表した4月のCPIは前月比0.4%上昇、前年比4.9%上昇となった。前年比の伸びが5%を下回るのは2年ぶり。伸び率は2021年4月以降で最小となった。指標となるドイツ10年債利回りは5ベーシスポイント(bp)低下し2.285%だった。米CPI発表前は2.33%前後で推移していた。独2年債利回りは5bp低下し2.615%となった。一方、欧州中央銀行(ECB)当局者は、インフレ率を目標に戻すにはまだ先があると述べている。ラガルド総裁は4日の理事会後の会見で、インフレ抑制に向け利上げを「停止しない」と強調。シュナーベル専務理事も9日、ECBはコアインフレを含むインフレ率を下げるために一段の取り組みを行う必要があることに疑いの余地はないと述べた。ダンスケ銀行のイェンス・ピーター・ソーレンセン氏は「市場はECBの発言を額面通りに受け取っていない。米国でインフレ率が低下すればユーロ圏でも低下し、FRBが利下げに踏み切ればECBも追随するだろう」と述べた。イタリアの10年国債利回りは8bp低下して4.193%。独伊10年債の利回り格差は190bp程度で横ばいだった。

ロイター

―――【要人発言】―――

◆主な要人発言(OANDA証券)

2023/05/11(木)[本日]05:10

10日06:17 米共和党のマッカーシー下院議長
「債務上限交渉で新たな動きは見られない」
「バイデン大統領や議会指導者らは12日に再び会談する」

10日07:47 バイデン米大統領
「予算について議会で話す準備ができている」
「米国は歳出と赤字を削減できる」
「協議は生産的だった」
「マッカーシー(下院議長・共和党)案は国民に痛手を与える」
「デフォルトに陥ることは無い」

10日13:16 植田日銀総裁
「物価安定の実現になおしばらく時間を要する」
「出口局面の政策運営を具体的に議論できる状況にない」
「ETFの買い入れは特段大きな問題が生じるとは思わない」

10日15:28 ナーゲル独連銀総裁
「利上げは最終段階に入りつつあるだろう」
「利上げはまだ終わっていない」
「コアインフレについてまだやるべきことがある」
「ECBの金融政策には非常に満足」

10日23:03 ポーランド中銀声明
「今後の決定はデータ次第」
「ズロチ高はインフレ抑制につながる」
「為替市場に介入の可能性ある」

11日00:41 センテノ・ポルトガル中銀総裁
「金利調整はなお進行中」
「金利は歴史的に高くはないが、急速に上昇している」
「ECBの政策金利はピーク後もしばらく高止まりするだろう」
「2024年中には金利が下がり始めるはずだ」

11日03:04 ビルロワドガロー仏中銀総裁
「インフレ率は依然として高過ぎるがピークは越えた」
「インフレ率が2%に近づくのは早くても2024年末となるだろう」

※時間は日本時間

OANDA証券

◆日経225先物:11日夜間取引終値=90円安、2万9050円

2023/05/11(木)[本日]06:03

 11日6時00分、大阪取引所の日経225先物期近2023年6月限は前日比90円安の2万9050円で夜間取引を終えた。日経平均株価の現物終値2万9122.18円に対しては72.18円安。出来高は2万1776枚だった。

 TOPIX先物期近は2077.5ポイントと前日比10ポイント安、TOPIX現物終値比8.41ポイント安だった。

銘柄       清算値(終値) 前日清算値比   出来高
日経225先物        29050      -90    21776
日経225mini        29055      -85   396813
TOPIX先物        2077.5      -10    18305
JPX日経400先物      18715      -80    3550
マザーズ指数先物      753      +3    1441
東証REIT指数先物  売買不成立

株探ニュース

◆今朝の必読5本(11日ブルームバーグ)

2023/05/11(木)[本日]06:05

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 4月の米CPIが前年同月比4.9%上昇で、2年ぶりに5%を切り、インフレ鈍化の兆候

  • 欧州中央銀行(ECB)の一部当局者が9月の利上げが必要との見方

  • ソフトバンクグループの前期決算が赤字の可能性、2期連続の通期赤字も

  • アブダビ王族の投資会社ロイヤル・グループが米株式のショートポジションを積み上げ

  • 米共和党のサントス下院議員が詐欺やマネーロンダリングなどの罪状で起訴される

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

・米CPIでインフレ鈍化、ECB当局者9月も利上げの可能性認識
・ソフトバンクG決算発表へ、王族が米株ショート、詐欺罪で議員起訴

長距離のフライト、満席のエコノミークラス。苦しい体勢でもわれわれは何とか寝ようとするものですが、ニュージーランド(NZ)航空が横になって寝られる新たなサービスを計画しています。以前から明らかにしていたプランですが、同社は10日に詳細を発表。NZのオークランド-米ニューヨーク、およびオークランド-米シカゴを結ぶ超長距離便に3段ベッドを置くスペースを設け、2024年から利用できるそうです。体を伸ばして寝るためのこの別料金は、4時間当たり400-600NZドル(約3万4000-5万1000円)ほどになるもよう。安いとみるか高いとみるか。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

インフレ鈍化を示唆

4月の米消費者物価指数(CPI)統計ではインフレ鈍化の兆候が示唆された。総合CPIは前年同月比4.9%上昇と、伸び率が約2年ぶりに5%を切り、市場予想(5%上昇)も下回った。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数も前年比で5.5%上昇と、3月の5.6%上昇から鈍化した。米金融当局に利上げ停止の余地を与える可能性がある。米金融当局者が注視する狭義のサービス価格は、前月比での上昇率が顕著に減速し、2022年半ば以来の低い伸びとなった。

9月も利上げか

欧州中央銀行(ECB)の一部当局者はインフレを十分に抑え込むため、9月の利上げが必要な可能性を受け入れ始めつつある。ECBの協議に詳しい関係者が明らかにした。ECBはデータに依拠するアプローチをとっており、今後4カ月の動向次第では当局の見解が容易に変化し得ることを意味している。政策委員会メンバーの一部は、状況が変わらなければ今後2回の0.25ポイント利上げを実施したとしても物価上昇を抑えるには不十分かもしれないと推測しているという。9月14日に行われる会合でECBが現時点から3回目となる利上げを発表すれば、現在3.25%に設定されている中銀預金金利は4%に達する。

2期連続の通期赤字も

ソフトバンクグループの前期(2023年3月期)決算は赤字となった可能性がある。世界的な株価の持ち直しを背景に、ビジョン・ファンド事業が1-3月期(第4四半期)に黒字を確保するも、第3四半期までに巨額の損失を計上、通期では2期連続の赤字見通しだ。同社は11日午後3時に決算概要を発表、午後4時半から説明会を開催する。孫正義社長は出席せず、後藤芳光最高財務責任者(CFO)らが説明に立つ。

王族の投資会社

アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の王族が経営権を握る投資会社ロイヤル・グループは、米株式のショートポジションを数十億ドル規模に積み上げている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。リセッション(景気後退)への不安が広がり、相場を圧迫するとみているという。ロイヤル・グループは今年初めに株式への弱気な見方を強め、ポートフォリオでは短期の米国債への配分を高めたと関係者は話した。ロイヤル・グループがショートにしている銘柄やセクターは現時点で明らかになっていない。

詐欺で起訴

経歴詐称の疑惑が持たれている米共和党のサントス下院議員(34、ニューヨーク州)が、連邦検察当局に逮捕された。大陪審は9日の時点で詐欺とマネーロンダリング、公金横領、詐称を含む13の罪状で同議員を起訴。サントス被告を巡っては、昨年11月の議員当選直後から5カ月にわたって捜査が行われてきた。起訴状によれば、同被告は2020年3月22日から1年ほど、ニューヨーク州労働省から2万4744ドル(約330万円)の失業保険を受給。この間に、投資会社の地域ディレクターとして年間12万ドル前後の所得を得ていた。

その他の注目ニュース

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ブルームバーグ

◆オーバーナイト・ヘッドライン一覧(11日ロイター)

2023/05/11(木)[本日]06:28

・国内外要人発言ヘッドライン(11日朝)
・*TOP NEWS* 海外主要ニュース一覧(11日)
・米グーグル、検索機能に生成AI搭載 株価4%高
・〔表〕NY外為市場=対ドル/各国通貨相場(10日)
・NY外為市場=ドル安定的、米CPI金利見通しの手がかり示さず
・スイス中銀総裁、追加利上げ示唆 「インフレ率は高すぎる」
・米金融・債券市場=利回り低下、CPI予想通りで安心感
・米財政収支、4月は1760億ドルの黒字 歳入減少
・シカゴ日経平均先物(10日)
・中南米金融市場=域内通貨8年ぶり高値、米インフレ鈍化を受け
・米国株式市場=ナスダック・S&P500上昇、CPIやグーグル生成AIを好感
・千葉県南部で最大震度5強の地震、津波の心配なし=気象庁
・バイデン氏「共和党の脅しは危険」、債務上限引き上げ巡り
・ECB利上げサイクル、ピーク到達の可能性=ポルトガル中銀総裁
・黒海穀物合意「2カ月延長可能」、トルコ外相がロシア訪問後に表明
・ウクライナ軍、ロシアがバフムト前線から後退と表明
・ECB、利上げの大半を終了 残り「わずか」=仏中銀総裁
・欧州市場サマリー(10日)
・欧州株式市場=続落、根強い米インフレを嫌気
・米CPI、4月は前年比+4.9% 2年ぶりに5%下回る
・ロンドン株式市場=続落、英中銀の政策決定控え売り
・米1年物CDSが過去最大、債務上限問題の打開至らず
・ロシア、欧州通常戦力条約破棄へ プーチン氏が法令に署名
・トルコとシリア関係再構築に外相会談、ロシアが仲介
・米政権、メキシコ国境での亡命規制へ 即時送還措置の失効控え
・インド首相、6月22日に国賓として米訪問=ホワイトハウス
・BUZZ-南アランド3年ぶり安値、停電悪化懸念で
・オープンAIのアルトマンCEO、米上院で来週証言へ
・米債務上限問題、議会抜きの一方的対応あり得ず=共和上院トップ
・ユーロ圏金融・債券市場=利回り低下、米CPI伸び鈍化で
・ECB利上げサイクル、ピーク到達の可能性=ポルトガル中銀総裁
・米上場の中国企業の監査に容認できない不備確認=米会計監視当局
・EXCLUSIVE-米大統領、パプアニューギニアと防衛協定に署名へ 中国を警戒
・スーダンの戦闘激化、米当局者は停戦交渉に「慎重ながら楽観的」
・米共和党サントス議員を逮捕、詐欺・マネーロンダリング容疑
・米金利先物、6月利上げ確率10%未満に低下 米CPI受け
・米CPIこうみる:6月FOMCの再利上げには不十分=キャピタル・エコノミクス
・米CPIこうみる:インフレ改善継続、利上げ終了=ウィルミントン
・米CPIこうみる:インフレ高すぎる、FRB利下げに転じず=アネックス
・EXCLUSIVE-中国4大国有銀行、一部預金金利の上限引き下げへ=関係筋
・パナソニックHD今期営業益5割増、車載電池寄与 米補助金も

ロイター

◆TOP_NEWS_海外主要ニュース一覧(11日ロイター)

2023/05/11(木)[本日]06:12

●米CPI、4月は前年比+4.9% 2年ぶりに5%下回る
米労働省が10日発表した4月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年比の伸び率が4.9%と2年ぶりに5%を下回り、2021年4月以降で最小となった。3月は前年比5.0%上昇だった。米連邦準備理事会(FRB)が注目している住宅以外のコアサービス価格の伸びも鈍化し、FRBが6月にも利上げを停止する可能性を示唆した。

●ECB利上げサイクル、ピーク到達の可能性=ポルトガル中銀総裁
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁は10日、ECBの政策金利に関する一段の調整を排除しないとした上で、ECBの利上げサイクルはピークに達していると述べた。

●ECB、利上げの大半を終了 残り「わずか」=仏中銀総裁
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるビルロワドガロー仏中銀総裁は10日、ECBは利上げの大半を終えたと述べ、今後の利上げは「ごくわずか」なものになるとの見通しを示した。

●ウクライナ軍、ロシアがバフムト前線から後退と表明
ウクライナ軍部隊は10日、東部ドネツク州の要衝バフムトの前線地帯からロシア歩兵旅団を撃退したと発表した。ロシアの民間軍事会社ワグネルを率いるエフゲニー・プリゴジン氏はロシア側は撤退していると表明しており、ウクライナ側はこれを裏付けるものとしている。

●米グーグル、検索機能に生成AI搭載 株価4%高
米アルファベット傘下のグーグルは10日、生成人口知能(AI)を搭載した新たな検索機能を発表した。これまで通りウェブへのリンクの一覧を示す一方、オープンエンドの質問への回答を作成することができるという。

●黒海穀物合意「2カ月延長可能」、トルコ外相がロシア訪問後に表明
トルコのチャブシオール外相は10日、18日に期限が切れる黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意について、少なくとも2カ月延長できるとの見通しを示した。

●米政権、メキシコ国境での亡命規制へ 即時送還措置の失効控え
バイデン米政権は10日、メキシコから米国への国境を越えようとする不法移民の大半の亡命を拒否する新たな規制を発表した。11日に発効する。新型コロナウイルスの感染拡大防止を理由に米国が2020年3月に導入した不法移民を即時に強制送還できる措置「タイトル42」が11日に失効するのを控えた対策となる。

●再送-米共和党サントス議員を逮捕、詐欺・マネーロンダリング容疑
米共和党のジョージ・サントス下院議員(34)が10日、詐欺とマネーロンダリング、公費窃盗の容疑で逮捕された。

●インド首相、6月22日に国賓として米訪問=ホワイトハウス
バイデン米大統領は6月22日にインドのナレンダ・モディ首相を国賓として迎える。ホワイトハウスのジャンピエール報道官が10日発表した。

●米大統領、パプアニューギニアと防衛協定に署名へ 中国を警戒
バイデン米大統領が南太平洋の島国パプアニューギニアのポートモレスビーを22日に訪問し、両国の防衛協力協定に署名して発効させることが分かった。

ロイター

―――【米国市況】―――

◆NY株式市場クローズ(10日)

◆米国市況=S&P500が反発、CPIで利回り低下-ドル134円台前半(10日ブルームバーグ)

2023/05/11(木)[本日]05:47

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • S&P500種株価指数が反発、ナスダック100指数が1.1%上昇

  • 4月の米CPI、前月比0.4%上昇、前年同月比4.9%上昇(約2年ぶりに5%を下回る)

  • 米国債上昇、金利スワップ市場で年内0.75ポイントの利下げが織り込まれている

  • ドルがCPIを受けて下落、ドル指数は4月14日以来の安値

  • NY原油相場が値下がり、WTI先物が1.6%安の72.56ドルで終了

  • NY金相場が3日ぶり反落、金先物6月限が0.3%下げて2037.10ドルで終了

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

・国債利回り低下で「FAANG」などハイテク銘柄に買い
・CPIは前年同月比4.9%上昇、約2年ぶりに5%下回る

米国株

10日の米株式市場ではS&P500種株価指数が反発。4月の消費者物価指数(CPI)がインフレ鈍化を示唆したため、米国債は上昇した。金利スワップ市場では年内の利下げを織り込む動きが進んだ。

株式                                           終値       前営業日比      変化率
S&P500種株価指数          4137.64                18.47         0.45%
ダウ工業株30種平均          33531.33               -30.48       -0.09%
ナスダック総合指数          12306.44               126.89        1.04%

  S&P500種は前日終値を挟んでもみ合う場面が目立った。大型ハイテク株で構成するナスダック100指数は1.1%上昇し、昨年8月18日以来の高値で終えた。アマゾン・ドット・コムやアップル、マイクロソフトなど大手ハイテク銘柄「FAANG」が株価指数を押し上げた。一方、前日夕に慎重な見通しを示した民泊仲介のエアビーアンドビーは下落。

  CPIは前月比0.4%上昇。前年同月比では4.9%上昇となり、約2年ぶりに5%を下回った。金融当局が目標とする上昇率は2%。

米CPI、インフレ鈍化を示唆-FRBに利上げ停止の余地与える

  ソーファイの投資戦略責任者、リズ・ヤング氏は「利回りが低下し、ハイテク株が上昇している」と指摘。「CPIはようやく5%を下回ったという面で良好な内容だ。特にサービスの一部などコアCPIも良い方向に進んでいるようだ。われわれが最も憂慮していた分野だっただけに将来が明るい。しかし、CPIは前年比で4.9%上昇、コアもなお5.5%上昇している。最悪期を脱出したと考えられるような水準に株式相場を押し上げるほどの内容ではない」と語った。

  短期金融市場は連邦公開市場委員会(FOMC)の次回会合での利上げ休止と早ければ7月の利下げ開始を織り込んでいるが、既定路線というわけではない。ドレイファス・アンド・メロンのチーフエコノミスト、ビンセント・ラインハート氏はブルームバーグテレビジョンで、「この日の統計で6月に金融当局が動く資格がなくなったかといえば、そうではない」と発言。「ディスインフレ気味の兆候ではあるが、当局はインフレ率が2%に戻ると確信する必要があり、今回の統計もまだ大海の一滴に過ぎない」と話した。

米CPIの5%割れ、インフレ対策の奏功を示唆-市場関係者の見方

米国債

  米国債相場は上昇。朝方のCPIで上げた後、午後に入って一段高となった。好調な10年債入札が支援材料。金利スワップ市場では年内およそ0.75ポイントの利下げが織り込まれている。

国債                                 直近値   前営業日比(BP)  変化率
米30年債利回り                3.79%               -4.5        -1.18%
米10年債利回り                3.44%               -8.4        -2.37%
米2年債利回り                3.91%              -11.4        -2.84%
米東部時間16時45分

外為

  外国為替市場ではドルがCPIを受けて下落。ドル指数は4月14日以来の安値に低下した後、下げ渋った。ドルは対円で一時、1ドル=134円11銭まで下げた。

為替                                           直近値   前営業日比  変化率
ブルームバーグ・ドル指数     1218.75          -3.26      -0.27%
ドル/円                                  ¥134.34         -¥0.89     -0.66%
ユーロ/ドル                          $1.0984           $0.22       0.20%
米東部時間16時45分

  9日にはバイデン政権と議会共和党の間で債務上限を巡る会合が行われたものの、連邦政府の債務不履行(デフォルト)回避に向けた目に見える進展がなく、双方は協議を続けると表明した。

  ヘッジファンド運用者のスシル・ワドワニ氏は、米国はデフォルト寸前にまで陥り、信用格付け引き下げに見舞われる恐れがあると警告した。

米デフォルトリスクは11年より高い-ヘッジファンド運用者ワドワニ氏

原油
  ニューヨーク原油相場は今週に入り初めて値下がりした。米政府の統計で原油在庫の増加が示されたことが手掛かり。

  ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は4営業日ぶりに反落し、1バレル=73ドルを下回る水準で引けた。この日発表された米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計によれば、主要な米貯蔵施設での原油在庫は3月以来の高水準に増加。在庫総量も若干増えた。一方で燃料需要が上向いたことも示されたが、前日までの上昇の勢いを維持するには不十分だった。

  オアンダのシニアマーケットアナリスト、エド・モヤ氏は「在庫増加がなお原油価格の下押し圧力になっている」と指摘。「米経済は依然としてリセッション(景気後退)に向かっており、債務上限問題のストレスは短期的に原油相場への重しとなり続ける可能性がある」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は1.15ドル(1.6%)安の72.56ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は1.03ドル下げて76.41ドルで引けた。



  ニューヨーク金相場は3日ぶり反落。米CPIを受けて追加利上げに対する見方が後退し、相場は一時上昇する場面もあったが、その後反転した。

  スポット価格はニューヨーク時間午後3時41分現在、前日比0.3%安の1オンス=2029.32ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、5.80ドル(0.3%)下げて2037.10ドルで引けた。

原題:Treasuries Advance After CPI; Stocks Edge Higher: Markets Wrap(抜粋)
US Stocks Pare Initial Gain After CPI; Bonds Jump: Markets Wrap
Treasuries Rally After CPI, Extend Gains After 10-Year Auction
Dollar Slides to Three-Week Low After CPI Report: Inside G-10
Oil Slips as US Crude Stock Build Offsets Nascent Demand Uptick
Gold Rises as US CPI Gives Fed Room to Pause Rate Hikes

ブルームバーグ
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◆米国株式市場UPDATE=ナスダック・S&P上昇、CPIやグーグル生成AIを好感(10日ロイター)

2023/05/11(木)[本日]07:01

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ナスダック総合とS&P500が上昇、ナスダックは8カ月ぶりの高水準

  • 4月の米CPI上昇率が予想を下回り、FRBの利上げ停止の可能性

  • グーグルが生成AIを搭載した新検索機能発表、アルファベット株価上昇

  • 大型テクノロジー株も上昇、アップルとマイクロソフトも高い

  • インフレ統計と連邦債務上限問題で不安定な値動き

  • 金利に敏感なS&P情報技術指数と通信サービスが上昇

  • 地銀株ではパックウエスト・バンコープとザイオンズ・バンコーポレーションが下落

  • 値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回る、ニューヨーク証券取引所とナスダックで

  • 米取引所の合算出来高は110億4000万株、直近20営業日平均は107億株

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[10日 ロイター]
 米国株式市場ではナスダック総合とS&P総合500種が上昇し、ナスダックの日中高値は8カ月余りぶりの高水準となった。4月消費者物価指数(CPI)の上昇率が予想を下回ったことや、米グーグルの持ち株会社アルファベットが生成人工知能(AI)を発表したことを好感した。
 米労働省が10日発表した4月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年比の伸び率が4.9%と2年ぶりに5%を下回り、2021年4月以降で最小となった。米連邦準備理事会(FRB)が注目している住宅以外のコアサービス価格の伸びも鈍化し、FRBが6月にも利上げを停止する可能性を示唆した。
 アルファベットは傘下グーグルが生成人工知能(AI)を搭載した新たな検索機能を発表したことを受けて4.10%上昇。ナスダックを押し上げた。他の大型テクノロジー株も買われ、アップルは1.04%、マイクロソフトは1.73%、それぞれ上昇した。セクター別では金利に敏感なS&P情報技術指数が1.22%高、通信サービスは1.69%高となった。
 投資顧問会社ベル・エアのパートナー、ケビン・W・フィリップ氏は「CPIはある種のインフレ圧力鈍化を示しており、FRBが金利(引き上げ)局面の終わりに向かうか、既に終わりにあることを意味する。高金利の影響を最も受けるのは成長企業だ」と述べた。
 前向きなインフレ統計を消化する一方、連邦債務上限を巡る懸念を背景に、日中は不安定な値動きとなった。地銀株ではパックウエスト・バンコープが0.49%安、ザイオンズ・バンコーポレーションが2.74%安。石油・ガス大手オキシデンタル・ペトロリアムは、第1・四半期の調整後利益が予想を下回ったことを受けて3.58%下落した。民泊サイト運営大手のエアビーアンドビーも10.92%安。第2・四半期に予約の伸びが鈍化し、客室平均単価が低下するとの見通しを示した。新興電気自動車(EV)メーカーのリビアン・オートモーティブは1.80%高。第1・四半期の売上高が市場予想を上回り、年間生産見通しも堅持した。
 ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.32対1の比率で上回った。ナスダックでは1.40対1で値上がり銘柄数が多かった。米取引所の合算出来高は110億4000万株。直近20営業日の平均は107億株。

ロイター

◆米国株式市場(10日SMBC日興証券)

2023/05/10(水)[前営業日]の米国株式市場(SMBC日興証券)

◆NY市場マーケットコメント(10日SBI)

・NY市場では、序盤に発表された4月の米消費者物価指数が前年比で4.9%の伸びとなり、2年ぶりに5%を下回り、2021年4月以来の低い伸びとなったことを受けて、米金利の低下とともにドルは主要通貨に対して下落した。ドル/円は、発表直前の135.41から134.11まで下落した。一方、欧州通貨や資源国通貨は対ドルで上昇したものの、ドル/円の下落に加えて上昇して始まったダウ平均が下落に転じたこともあり、対円では軟調な動きとなった。

・米ダウ平均は3営業日続落、S&Pとナスダックは反発。米消費者物価指数が前年比で市場予想を下回り、FRBの利上げサイクル終了との期待感が高まったことから、主要株価指数は序盤から堅調な動きとなった。ただ、前月比で伸び幅が拡大するなど、物価上昇圧力が依然として強いとの見方もあり、さらに米債務上限問題を巡る先行き不透明感から上げ幅を縮小する動きとなり、序盤に210ドル高まで上昇したダウ平均は一時322ドル安まで下落する場面もあった。

・NY金は3営業日ぶりに反落。米消費者物価指数が前年比で2年ぶりに5%割れとなり、FRBの利上げ期待が後退したことを好感して買いが優勢となった。ただ、その後は利益確定の動きに押されてマイナス圏まで下落した。

・NY原油は4営業日ぶりに下落。米週間石油統計で原油在庫が市場予想に反して増加したことが嫌気され、売りが優勢となった。ただ、ドルが主要通貨に対して下落したことで、ドル建て原油の割安感から終盤には下げ幅を縮小した。

【要人発言】
・ポルトガル中銀総裁
金利調整はなお進行中、ECBの政策金利はピーク後もしばらく高止まりするだろう

・フランス中銀総裁
インフレは依然として高すぎるがピークは越えた、インフレ率が2%に近づくのは2024年末となるだろう

2023/05/10(水)[前営業日]のNY市場マーケットコメント(SBI)

◆日経225先物(寄り前コメント)=SQ前に荒い値動きへの警戒あるが、2万9000円を中心としたトレンドは継続

2023/05/11(木)[本日]08:21

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • NYダウ下落、S&P500とナスダック上昇

  • 4月の米消費者物価指数は予想と一致

  • 米長期金利低下、ハイテク株買われる

  • シカゴ日経平均先物は大阪比85円安

  • 日経225先物は売り優勢の展開予想

  • VIX指数は16.94に低下、リスク回避は強まらず

  • 債務上限問題はバイデン大統領と共和党幹部が再協議予定

  • 東京エレクトロンやソフトバンクグループの決算を控えたトレンドは出にくい

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 29050 -90 (-0.30%)
TOPIX先物 2077.5 -10.0 (-0.47%)
シカゴ日経平均先物 29055 -85
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 10日の米国市場は、NYダウが下落した一方、 S&P500、ナスダックは上昇。注目されていた4月の米消費者物価指数(CPI)は、総合CPIが前月比0.4%上昇と予想と一致した。食品とエネルギーを除くコア指数は、同0.4%上昇と予想と同じだった。足もとで予想を上振れするとの警戒感が強まっていたこともあり、発表後は米長期金利が低下し、NYダウは一時200ドルあまり上昇する場面も見られた。

 しかし、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めへの警戒感は根強く、その後下落に転じた。債務上限問題なども重荷となり、NYダウの下げ幅は300ドルを超す場面もあるなど、荒い値動きとなった。長期金利の低下を受けてハイテク株が買われ、ナスダックは年初来高値を更新。S&P500業種別指数はメディア、ソフトウエア・サービス、小売、半導体・同製造装置が上昇した半面、エネルギー、耐久消費財・アパレル、銀行、各種金融がさえない。

 シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比85円安の2万9055円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中大阪比10円高の2万9150円で始まり、その後は2万9020円~2万9090円辺りとマイナス圏での推移を見せた。米CPIの発表を受けて2万9230円まで切り返したが、米国市場の動きに振らされる格好となるなか、中盤にかけて2万8890円まで急落。終盤にショートカバーが入り、2万9050円でナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り優勢の展開になりそうだ。ナイトセッションで一時2万8890円まで売られたものの、終値では2万9000円を上回っており、引き続き2万9000円水準での底堅さは意識されそうだ。ボリンジャーバンドの+1σ水準までの調整を経て買い戻されており、+1σと+2σとのバンド内での推移は継続している。SQ(特別清算指数算出)を前に荒い値動きへの警戒はあるものの、オプション権利行使価格の2万9000円を中心とした権利行使価格2万8875円~2万9250円辺りのレンジを想定しておきたい。

 VIX指数は16.94に低下した。25日移動平均線に上値を抑えられており、神経質ながらもリスク回避の流れは強まってはいない。債務上限問題については、バイデン米大統領と共和党幹部が12日に再協議を行う予定であり、デフォルト(債務不履行)懸念が燻ることから、短期筋によるショートは入りやすいだろう。とはいえ、あくまでも短期的なポジションと考えられるため、その後のリバウンド狙いのロングで対応したい。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.95倍に上昇した。支持線として意識されていた75日線を下回って始まったが、その後はNTショートの巻き戻しの動きとなった。いったんはリバランスが入りやすい水準である。本日は指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]やソフトバンクグループ <9984> [東証P]の決算を控えているためトレンドは出にくいと考えられるが、ナスダックの強い動きを背景には、NTロングによるスプレッド狙いが入りそうだ。

株探ニュース

―――日経225先物08:45~15:15取引中―――

―――日本株09:00~15:00取引中―――


―――【日本市場】―――

◆日経225先物:11日清算値=20円安、2万9120円

2023/05/11(木)[本日]15:17

 11日15時15分、大阪取引所の日経225先物期近2023年6月限は前日清算値比20円安の2万9120円で取引を終えた。出来高は4万7279枚だった。この日の日経平均株価の現物終値2万9126.72円に対しては6.72円安。

株探ニュース

◆東京株式市場クローズ(11日)

2023/05/11(木)[本日]

◆〔マーケットアイ〕株式:日経平均・日足は「小陽線」、5日線を維持し底堅さ(11日ロイター)

2023/05/11(木)[本日]15:52

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経平均株価は小陽線、5日移動平均線を維持

  • マザーズ総合は0.54%高、個別物色活発

  • 半導体関連株が上げ幅拡大

  • 日経平均株価は続落、円高が重し

  • 好決算企業に買い

  • 半導体関連株は堅調

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[東京 11日 ロイター]
<15:48> 日経平均・日足は「小陽線」、5日線を維持し底堅さ
日経平均・日足は上下にヒゲを伴う「小陽線」となった。終値は2万9126円72銭。長めの下ヒゲに加え、5日移動平均線(2万9119円91銭=11日)を終値で維持し、底堅さを保った。プライム市場の騰落レシオは124.02%で、一時期に比べ低下した。一方、引き続き加熱警戒ゾーンでもある。弱含む場合、節目の2万8500円や25日線(2万8482円04銭=同)程度への下落余地を見る向きもある。

<15:35> 新興株はマザーズが反発、米ハイテク株高が支え 個別物色活発
新興株式市場は、マザーズ総合は0.54%高の756.49ポイントと、反発した。米国市場でハイテク株比率の高いナスダック総合が上昇し、投資家心理を支えた。個別材料を手掛かりにした物色が活発だった。東証グロース市場指数は前営業日比0.44%高の961.11ポイントだった。前日に決算を発表したMTGや日本電解は堅調。カルナバイオサイエンスは年初来高値を更新した。一方、リニューアブル・ジャパンやアイビスは軟調だった。

<13:28> 後場の日経平均は一進一退、半導体関連株が上げ幅拡大
後場に入り、日経平均は前日の終値を挟んで一進一退の値動きとなっている。現在は前営業日比約15円高の2万9100円台前半。指数寄与度の大きい半導体関連銘柄が上げ幅を拡大し、指数を押し上げている。前日発表された4月の米消費者物価指数(CPI、季節調整済み)ではインフレ圧力の弱まりが確認されたことから、「先行きの金利低下を見越した買いが、きょうの半導体株をサポートしている側面もある」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれた。個別では、指数寄与度の大きい東京エレクトロンが上げ幅を拡大し、1.9%高と堅調。ファーストリテイリングも小幅ながらプラスに転換した。一方、正午に決算を発表した大林組は後場に入り下げ幅を拡大している。業種別では小売りや鉄鋼などがプラス転換した。

<11:42> 前場の日経平均は続落、円高が重し 好決算企業には買い
前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比60円14銭安の2万9062円04銭と、小幅に続落した。為替の円高が重しとなった一方で、好決算を発表した企業への個別物色の動きが相場を支えた。日経平均は11円安でスタートし、プラス転換する場面もあったが概ね小幅安で推移した。米ハイテク株高を受け、指数寄与度の大きい半導体関連銘柄は堅調だった。相場全体としては「膠着感が強く、方向感がない」(国内証券のストラテジスト)といい、前日の決算発表を手掛かりとした個別株の売買が中心となった。東海東京調査センターの中村貴司シニアストラテジストは、きょうの株価は「基本は底堅く推移する」とみており、午後に発表される景気ウオッチャー調査が良好な内容となれば「さらに相場のサポート要因になるだろう」と指摘した。ただ、米国の債務上限問題など外部環境で不透明感が残る中では「(日経平均が)3万円を目指すのは難しく、やはり上値では利益確定売りが出やすい」(中村氏)という。TOPIXは0.30%安の2079.60ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆4791億9700万円だった。東証33業種では、石油・石炭製品や鉱業、サービスなど7業種が値上がり。非鉄金属や海運、倉庫・運輸関連など26業種は値下がりした。個別では、アドバンテストは2.1%高、東京エレクトロンは0.9%高と堅調で、指数の支えとなった。決算を手掛かりにヤマトホールディングスが5.5%高。一方、協和キリンは11.2%安、住友金属鉱山は10.8%安。東証プライム市場の騰落数は、値上がりが698銘柄(38%)、値下がりが1053銘柄(57%)、変わらずが81銘柄(4%)だった。

<10:20> 日経平均は小動き、円高が重し 半導体関連株は堅調
日経平均は前日比小幅安の水準で小動き。現在は、前営業日比約22円安の2万9100円近辺で推移している。為替の円高進行が重しとなっている一方で、前日の米ハイテク株高を受け、指数寄与度の大きい半導体関連銘柄が堅調で指数を支援している。市場では「決算発表を受けた個別の動きが相場を作っているようにみえる」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれた。個別ではアドバンテストが3.4%高、東京エレクトロンが1.2%高と堅調。決算を受け、協和キリンや住友金属鉱山が11%安と急落している。

<09:07> 日経平均は小幅続落で寄り付く、円高が重し 半導体株はしっかり
寄り付きの東京株式市場で日経平均は、前営業日比11円39銭安の2万9110円79銭と、小幅に続落してスタートした。寄り付き後は小幅高に転じ、足元は前日終値付近で方向感のない値動きとなっている。為替の円高進行を受けて、輸出関連株の一角が軟調に推移している。一方、米ハイテク株高を好感し半導体関連銘柄はしっかり。個別では、東京エレクトロン、アドバンテストが堅調。指数寄与度の大きいファーストリテイリング、ソフトバンクグループは小幅安、主力のトヨタ自動車は小じっかり。

<08:21> 寄り前の板状況、オエノンHDは買い優勢 レオン自機は売り優勢

ロイター

◆今日の国内市況(株式、債券、為替市場)(11日ブルームバーグ)

2023/05/11(木)[本日]16:11

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • TOPIX続落、円高のため自動車や非鉄金属株安い

  • 日経平均株価は反発、電機株上昇

  • 債券相場上昇、長期金利0.385%に低下

  • ドル・円134円前半、米利上げ停止観測と米債務上限懸念

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

●TOPIXは続落、為替の円高推移を嫌気-自動車や非鉄金属が安い
(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)
  東京株式市場でTOPIXは続落。米消費者物価指数(CPI)発表後の外国為替相場が一時1ドル=133円台を付ける円高に推移し、嫌気した売りが出た。自動車やゴム製品、非鉄金属株の下げが目立つ。
  一方、日経平均株価はわずかながら反発した。米ハイテク株高を受けて電機株が上昇した。今期の営業増益見通しを前日に発表したパナソニックホールディングスの株価は約1年半ぶりの高値を付けた。
・TOPIXの終値は前日比2.82ポイント(0.1%)安の2083.09
・日経平均株価は4円54銭(0.02%)高の2万9126円72銭

・証券ジャパンの大谷正之調査情報部部長
・為替が円高気味に推移していることや米債務上限問題に目が向きやすい時間帯にあることも先行き不透明感から相場の上値を重くしている面もあるだろう
・企業業績の発表がだいぶ進み、ある程度良好だった銘柄にも利益確定の売りが出たようだ。決算が大体出そろう15日から動き出しても遅くないという見方もあるのではないか

●債券は上昇、30年債入札順調で買い安心感-CPI受け米金利低下
(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)
  債券相場は上昇。長期金利は0.385%に低下した。4月の米消費者物価指数(CPI)でインフレ鈍化が示され米長期金利が低下した流れを引き継いだほか、30年利付国債入札が順調な結果となったことで買いに拍車がかかった。
・長期国債先物6月物の終値は前日比28銭高の148円86銭で高値引け。買い先行で始まり、その後はやや伸び悩んでいたが、30年債入札終了後に水準を大きく切り上げた
・新発10年債利回りは2.5ベーシスポイント(bp)低い0.385%と、1日以来の低水準

  三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、30年債入札について「順調な結果だった。生命保険の需要に対する期待や12日に25年超の日本銀行の国債買い入れオペが予定されていることもサポートになった」と指摘した。

●ドル・円134円前半、CPI受け米利上げ停止観測-米債務上限懸念も
(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)
  東京外国為替市場ではドル・円相場は1ドル=134円台前半で推移。4月の米消費者物価指数(CPI)がインフレ鈍化の兆候を示し、利上げ停止観測を背景に米国債利回りが低下したため、ドルが売られた。米債務上限問題に対する懸念もあり、ドル・円は一時133円台後半と約1週間ぶりの安値を付けた。
・ドル・円は午後3時28分現在、前日比0.1%安の134円24銭
・一時133円89銭と5日以来の安値(円高値)を付けた後、134円台前半に反発
・ドル指数は一時4月中旬以来の安値水準

  野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは「4月の米CPIはインフレピークアウトの期待を高める内容で、6月は利上げは見送りとの見方が強まった」と指摘。金利低下でも米株相場の上値は重く、「米地銀問題や米債務上限問題などの懸念材料を背景に、円が買われやすい地合いだ」と言う。

ブルームバーグ

◆今日の日本株市場(11日SMBC日興証券)

2023/05/11(木)[本日]

2023/05/11(木)[本日]の日本株市場(SMBC日興証券)

◆日経225先物(引け後コメント)=ボリンジャーバンド+1σと+2σのレンジで推移を、+2σは2万9550円に切り上がる

2023/05/11(木)[本日]18:08

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経225先物、前日比20円安の2万9120円で終了

  • SQ前の警戒感、終日2万9000円を上回る値動き

  • 東京エレクトロン、市場予想下回るも自社株買い発表

  • NT倍率、先物中心限月で13.98倍に上昇

  • ボリンジャーバンド、+1σは2万9035円、+2σは2万9550円

  • 米国債務上限問題によりロング展開期待しづらい

  • 主な手口:日経225先物、ソジェン買い越し、ドイツ売り越し / TOPIX先物、ソジェン買い越し、バークレイズ売り越し

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

大阪6月限
日経225先物 29120 -20 (-0.06%)
TOPIX先物 2082.0 -5.5 (-0.26%)

 日経225先物(6月限)は前日比20円安の2万9120円で取引を終了。寄り付きは2万9060円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万9055円)にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まった。現物の寄り付き直後に2万9140円まで切り返したものの勢いはなく、反対に前場中盤にかけて2万9020円まで売られた。ただし、2万9000円近辺での底堅さが意識されており、売り一巡後は2万9100円を挟んだ狭いレンジでの推移が続いた。後場半ばに2万9160円とプラスに転じる場面も見られたが、レンジを上放れる流れとはならず、概ねオプション権利行使価格の2万9000円~2万9125円の価格帯での推移だった。

 SQ(特別清算指数算出)を前に荒い値動きに対する警戒感はあったが、結局は終日2万9000円を上回る落ち着いた値動きであり、米国市場で波乱の展開とならなければ、SQ値は2万9000円を上回り、同水準での底堅さがより意識されやすいだろう。また、本日は東京エレクトロン <8035> [東証P]やソフトバンクグループ <9984> [東証P]の決算を控えていたことも手掛けづらさにつながったようだ。

 なお、東京エレクトロンの2024年3月期計画は市場の予想を下回ったため、PTS(私設取引)で2%超の下落で推移している。ただし、併せて1000万株(発行済み株数に対する割合2.1%)の自社株買いを決議したと発表しているため、需給面での下支えが意識される。売り一巡後に底堅さがみられれば、センチメントの改善とともに日経平均型優位の流れへ向かうだろう。

 NT倍率は先物中心限月で13.98倍に上昇した。支持線として意識されていた75日移動平均線までの調整を経て、いったんはNTショートの巻き戻しが入りやすいタイミングだった。東京エレクトロンにアク抜け的な動きが見られ、年初来高値を更新しているナスダックの強い動きが継続するようだと、25日線が位置する14.01倍から200日線水準の14.10倍辺りをターゲットとした、NTロングでのスプレッド狙いにシフトする可能性もありそうだ。

 また、日経225先物はボリンジャーバンドの+1σと+2σのレンジ内での推移を継続している。+1σは2万9035円辺りに切り上がっており、+2σも2万9550円辺りまで上昇してきた。米国の債務上限問題を巡り、バイデン米大統領と共和党幹部が12日に再協議を行う予定であり、ロングが強まる展開は期待しづらいだろう。ただし、ヘッジ対応で日本株の比率を高めてくる展開も考えられるため、レンジ推移が継続するなかで、+1σ水準での押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。

 手口面では、日経225先物はドイツが620枚、ゴールドマンが450枚、BofAが370枚、SBIが370枚程度の売り越しに対して、ソジェンが1150枚、ABNアムロが430枚、モルガンSが410枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はバークレイズが1160枚、ゴールドマンが1090枚、JPモルガンが500枚程度の売り越しに対して、ソジェンが1460枚、BofAが650枚、モルガンSが610枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

◆海外ヘッドライン一覧(11日ロイター)

2023/05/11(木)[本日]21:04

[11日 ロイター] 
◆海外ヘッドライン一覧
・世界初のAI包括的規制案、欧州議会委が承認 来月本会議採決へ
・英中銀、予想通り政策金利を4.50%に引き上げ インフレ鈍化に遅れ
・中国JDドットコム、予想上回る第1四半期売上高 ネット通販好調
・米議会は債務上限引き上げを、G7は中国の威圧に対抗=財務長官
・鴻海、第1四半期は前年比56%減益 シャープ株関連の評価損が響く
・中国新規銀行融資、4月は7188億元に急減 景気失速懸念強まる
・ユーロ圏消費者、インフレ期待が昨秋以来初めて上昇=ECB調査
・米5年物CDSが09年以来の高水準、債務上限問題を懸念

・英国、ウクライナに長距離巡航ミサイル供給=当局者
・ウクライナ、反転攻勢には「もう少し時間必要」=ゼレンスキー氏
・ミャンマー和平、進展なくてもASEANは努力継続=インドネシア

・〔アングル〕中国株投資、今年は欧州株経由が得策 背景に地政学的リスク
・〔焦点〕自国の安全保障に注力、コロナ後の中国にむき出しの「矛盾」
・〔焦点〕年内利下げ観測が支える米株高、一部投資家は妥当性疑問視
・〔アングル〕米航空各社にコロナ後の試練、旅行パターン変化でコスト上昇
・〔アングル〕家計債務との「終わりなき戦い」、タイ総選挙の焦点に
・〔情報BOX〕グーグル検索に生成AI搭載、「バード」との違いは

・鴻海、第1四半期は前年比56%減益 スマート家電低迷で予想下回る
・中国新規銀行融資、4月は7188億元に急減 予想も下回る
・米債務問題「直ちに取り上げず」と日銀総裁、市場動向は注視=G7新潟
・ノルウェー、政府系ファンドから53億ドル追加支出 物価高などで
・オランダING第1四半期、純利益が予想上回る 自社株買い開始

・米議会は債務上限引き上げを、G7は中国の威圧に対抗=財務長官
・来年G20議長国のブラジル、世界的課題に「重要な役割」=イエレン氏
・仏BNPパリバ、新規油田・ガス田開発融資を停止へ
・NZ首相が21日パプア訪問へ、米・太平洋サミット出席
・中国自動車販売、4月は前年比+82.7%=業界団体
・BUZZ-南アランドは3年ぶり安値付近、電力危機を嫌気
・中国10年債利回り、節目の2.7%割れ 利下げ観測強まる
・VW・GM・トヨタなど、中国で遊休設備リスク=グリーンピース

・中国の独立系製油所、仲介業者通じロシア産原油購入
・マイクロソフト、核融合電力購入でヘリオンと契約 28年から
・韓国、コロナ感染者隔離義務を6月に撤廃 マスク基準も緩和
・今年の韓国成長率1.5%、輸出不振でシンクタンクが予想引き下げ
・TikTok、米ネット販売事業延期の報道を否定
・米シスコシステムズがインドで生産へ 供給網多角化狙い
・ポーランド中銀、政策金利を6.75%に据え置き 予想通り
・独政府、中国企業のハンブルク港ターミナル出資を承認
・グルポ・メヒコ、シティのメキシコリテール事業買収近い=関係筋
・豪政府の水素生産支援計画、クリーンエネルギー投資呼び込むと期待
・農業の温暖化ガス排出削減、気候対策に不可欠=ケリー米特使
・ミャンマー和平に進展なく、ASEANの結束必要=インドネシア
・フィリピン第1四半期成長率は2年ぶり低水準、インフレ緩和で回復へ
・米大手企業、中国事業に慎重姿勢 ゼロコロナ解除後の回復鈍く

・タイ中銀、人民元建て貿易決済巡る規則を年内に緩和へ
・英首相のインフレ半減目標、達成困難か=国立経済社会研究所
・トルコ大統領選、与野党どちらの勝利でも経済は「失われた1年」か
・英政府、全EU法の年内失効を軌道修正 法案見直しへ
・中国4月物価統計、CPIは約2年ぶり低い伸び PPI下げ加速
・オーストリア政府、公用携帯でのTikTok利用禁止
・BUZZ-香港銀行間金利が大幅上昇、香港ドル3カ月ぶり高値
・米ハネウェルが低炭素航空燃料で新技術、グリーン水素と回収CO2利用
・中国当局、「敏感」情報の拡散防止を証券会社に指示=政府系紙
・暗号資産の規制、世界的なコンセンサスが欠如=会議参加者
・ヘッジファンド、4月に金融株売却 短期の利益確定=S&P
・インテルとコンサルBCG、法人向けAIツール販売へ協力
・欧州、通商で米中の板挟みになるリスク 独自の課題を=独経済相

・パキスタン政府、軍の出動要請 前首相逮捕の抗議が暴徒化
・米、メキシコ国境の難民申請規制へ 即時送還措置の失効控え
・ロシア、飛び地呼称変更巡りポーランドを非難 「敵対行為」
・ロシア財政赤字、1─4月は3.4兆ルーブル エネルギー収入減響く
・トランプ氏がCNN出演、「選挙不正」主張 性的暴行評決に冗談
・ビヨンド・ミート、第1四半期業績が予想超え 下期に増収率加速へ

・ベトナム、今夏に電力システム逼迫の恐れ 熱波で電力公社が警告
・ペリゴの経口避妊薬、FDA諮問委が市販薬としての承認を推奨
・ボリビア大統領、貿易での元使用に前向き 「中南米のトレンド」
・原油先物は上昇、堅調な米燃料需要が支援
・フロリダへの投資継続、州が望むか疑問=ディズニーCEO
・米共和党サントス議員、詐欺罪などで検察が起訴 辞職は否定
・ペルー、第1四半期はマイナス成長も デモと豪雨で=中銀総裁
・バイデン氏「共和党の脅しは危険」、債務上限巡り景気後退を警告
・中国10年債利回りが低下、節目の2.7%割り込む
・共和党の17州司法長官、ブラックロックの公益株大量保有で申し立て
・米環境保護局の排ガス削減案、公聴会で賛否両論

・イエレン米財務長官、G7でウクライナ支援継続を表明へ
・フィンランド首相が離婚、「今後も最高の友人」
・EU裁判所、ルフトハンザ公的支援の欧州委承認を無効化
・米プライベートクレジット業界、地銀混乱による融資縮小で新たな商機期待
・豪オールケムと米リベントが合併、リチウム生産世界3位の企業誕生
・中仏は新たな協力分野模索を、強靭な供給網構築すべき=秦外相
・チュニジア銃乱射で6人死亡、ユダヤ教礼拝施設付近
・中国船、ロシア運営のガスブロックに侵入 南シナ海の新たな火種
・仏中銀、第2四半期の成長率は前期比小幅プラスと予想
・米上場中国企業の監査に容認できない不備=米会計監視当局
・米ディズニー、1─3月は動画配信の赤字縮小 会員減少で株価は下落

・イスラエル、2日連続でガザ攻撃 エジプトは戦闘終結へ仲介開始
・米高格付け社債の発行市場に活気戻る、スプレッド縮小など環境改善
・米マイクロソフト、今年は賃上げ見送り AIに注力
・スーダンの戦闘激化、停戦合意近いとの見方も
・米政権、エネルギー事業許可の迅速化を支持 共和党と主張一致
・VW株主総会、新疆工場と人権問題で株主らから厳しい意見
・米ディズニー、1─3月は動画配信の赤字縮小 会員減少で株価は下落
・ロシアは「量」で勝負、ウクライナは「質」で対抗=NATO高官
・欧州委、マイクロソフトのアクティビジョン買収を来週承認へ=関係者
・アイカーン氏投資会社に検察が問い合わせ、第1四半期決算は赤字
・バイデン氏「共和党の脅しは危険」、債務上限引き上げ巡り
・ウクライナ軍事作戦は「困難」、ロ大統領報道官が指摘=タス通信

ロイター

―――【NEWS】―――

▶[NEWS]UAE王族投資会社、大規模な米株ショート積み上げ-世界不況に備え(11日ブルームバーグ)

2023/05/11(木)[本日]00:06

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ロイヤル・グループ、米株式ショートポジション数十億ドル規模

  • 不安から短期の米国債へ配分を高める

  • 商品や暗号資産への投資も増加

  • 昨年、最大100億ドルを米欧株式に投じる計画

  • バリュエーション改善、利下げ姿勢で米株投資拡大を検討

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

・ロイヤル・グループ、短期米国債へのシフト加速-関係者
・バリュエーション改善と利下げ姿勢が米株投資拡大の前提

  アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の王族が経営権を握る投資会社ロイヤル・グループは、米株式のショートポジションを数十億ドル規模に積み上げていると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。リセッション(景気後退)への不安が広がり、相場を圧迫するとみているという。

  ロイヤル・グループは今年初めに株式への弱気な見方を強め、ポートフォリオでは短期の米国債への配分を高めたと、関係者らは非公開の情報であることを理由に匿名で話した。UAEの国家安全保障顧問タハヌーン・ビン・ザイド氏が会長を務めるロイヤル・グループは、商品と暗号資産(仮想通貨)への投資も増やしているという。

  同社は昨年10月の時点では、世界的な景気減速への懸念で押し下げられた米欧の株式などに最大100億ドル(約1兆3400億円)を投じる計画を立てていると、ブルームバーグが報じていた。

  関係者らによれば、ロイヤル・グループは昨年遅くに米市場への投資で利益を一部確定し、購入する米国株のリストを修正した。バリュエーションが改善し、連邦公開市場委員会(FOMC)が利下げに前向きな姿勢を示せば、米国株へのエクスポージャー引き上げを検討する考えだという。

  ロイヤル・グループがショートにしている銘柄やセクターは現時点で明らかになっていない。同社の担当者にコメントを求めたが、これまでに返答はない。

関連記事:
UAE王族の投資会社、SVB英国部門の買収を検討-関係者
印アダニ氏企業の公募増資、アブダビ王族会社が500億円投資へ (1)

原題:UAE’s Royal Group Shorts US Stocks on Global Recession Fears(抜粋)

ブルームバーグ

▶[NEWS]英中銀が12回連続利上げへ、停止近いと示唆するかが焦点に-11日発表(11日ブルームバーグ)

2023/05/11(木)[本日]16:04

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 英中銀、政策金利を0.25ポイント上げて4.5%になると予想

  • 高いインフレ率を考慮し、12回連続の利上げが予想される

  • 市場関心は、利上げ停止が近いことを示すかどうか

  • 大半のエコノミストは、今回の利上げが最終回だと予想

  • 英中銀が今年と来年、再来年のインフレ見通しを上方修正すると予測

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

・政策金利を0.25ポイント上げ4.5%とする見通し-エコノミスト予想
・英中銀は今年と来年、再来年のインフレ見通しを上方修正へ

  イングランド銀行(英中央銀行)はしつこい2桁のインフレ率を踏まえ、11日に12会合連続の利上げ発表を迫られそうだ。ただ、電光石火の急ピッチな利上げサイクルの終わりは視野に入りつつある。
  エコノミストや投資家の予測では、英中銀の金融政策委員会(MPC)は政策金利を0.25ポイント引き上げ、4.5%とすると見込まれている。政策決定はロンドン時間正午(日本時間午後8時)に発表され、30分後にベイリー英中銀総裁が記者会見する。
  市場の関心は、ベイリー総裁とMPCが米連邦準備制度に続き、英国でも利上げ停止が近いことを示すかどうかに集まりそうだ。だが、高騰する物価と賃金のデータに照らせば、英中銀が夏まで利上げサイクルを継続するリスクは高まっている。

  英中銀の政策発表で予想される主要ポイントを以下にまとめた。
最後の利上げか?
  米連邦準備制度は既に利上げ停止の可能性を示唆しているが、英中銀はそうした強いシグナルを出すことはなさそうだ。
  ブルームバーグが調査したエコノミスト39人は、英中銀が0.25ポイント利上げを決めるとの見方でほぼ一致。11日の本質的な議論は、金融政策当局者が今後数回の会合で追加策に踏み込むかどうかが焦点となろう。
  大方のエコノミストは今回の利上げが最終回になると予想しているが、市場はさらなる引き締めに備えており、政策金利が5%に達する可能性が高いと見込む。
  INGのエコノミスト、ジェームズ・スミス氏は「今後数週間の間によほど好ましくない経済ニュースがない限り、6月に一時停止すると予想される」と述べた。

割れる票
  票が割れたとしても、英中銀がどこまで利上げするかの手掛かりをあまり与えることはないだろう。エコノミストの大半は、過去2回のMPC会合と同様に賛成7、反対2で利上げが決まると予想。テンレイロ、ディングラ両委員が反対に回るハト派となる公算が大きい。

インフレと成長の見通し
  ブルームバーグの調査によると、3月にインフレ率が予想を上回る10.1%だったのを受け、大半のエコノミストは英中銀が今年と来年、再来年のインフレ見通しを上方修正すると予測している。
  MPCは2月に天然ガス卸売価格の急落を受けて、インフレ率が年末までに4%程度まで減速する見通しを示した。だが、エネルギー価格によるインフレ緩和圧力は、食品コストの高騰によって相殺されている。
  それでもエコノミストらは、昨年のエネルギー価格高騰が年間数値から脱落するため、4月からインフレ率が急減速すると予想。また、基調的な賃金圧力は、主要な賃金上昇率が示唆するよりも急速に後退しているとみる意見もある。

原題:Expected BOE Rate Hike Could Set Stage for Pause: Decision Guide(抜粋)

ブルームバーグ

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