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日韓関係には触れない方がいいのか?触れる方がいいのか?

アンニョン!
日韓の架け橋のフジモンです!

日韓なんでも同好会という日韓コミュニティーの創立に向けて発信活動などをしつつ、韓国語講座モンザップという韓国語講座をオンラインで主宰しています。

今日はちょっとディープな話題に触れていこうかと…

韓国人との関係で日韓関係は触れない?触れる?

まず、僕の結論から言うと、

「わざわざ触れない」

です。

そして、これから日韓交流をしようって言う人たちにもあえて、

「わざわざ触れない方がいいよ」

ということを言いたいです。

触れる触れないは自由だけど、
浅い関係なら触れなくていいし、それでもいいと思う。
でも深い関係になりたいなら、お互いの理解を深める意味でも触れた方がいい。

というような意見も見たこともありますが、
すごく理解できる反面、「超理想論だよね」と思うので、そう思う理由や根拠、経験をこれからお話しします。

「触れた」ところで平行線か妥協、最悪喧嘩…

まずベースとして日韓の大きな違いは“教育”だと思っていて、
日本は韓国との歴史や関係性について教育を受ける機会が圧倒的に少なく、
韓国好きな人の大半は“感覚”や“経験”による印象で話します。

調べればすぐ出てくるような要約された資料や根拠、聞いた話が日韓関係の知識のベースである日本人。

学校で濃密な教育を受け、もはや韓国人の共通認識、一般常識となっているほどに価値観や知識形成されている韓国人。

この関係値で「触れた」ところで、
理解が深まるどころか、軋轢が生まれることになる可能性が高いわけです。

※上記はあくまで大まかな区分なので全員がそうって話じゃないです

僕自身、今のヨチンちゃん含め、日韓関係の話題を何度も触れましたが、
どうなったと思いますか?

こちらは「理解したいから突き詰めていく」と言うスタンスで「日本ではこうだけど、韓国はこう?実際はどうなんだろう?」の議論や考察がしたかったのですが、ヨチンちゃんはどんどん感情的になっていき、話し合いになることはありませんでした。

周りに他の韓国人の友人もいましたが、
多くの人が理想とする「平和的な理解の深まり」が実現できるか?というとそれは中々に難しいわけです。

ヨチンちゃんは韓国人の友人ですら「愛国心が強い」って言うほど、
韓国に傾く心理が強いからってのもあるでしょう。

僕もぶっちゃけ「日本より韓国が好き」側の人間だし、
一般の人よりも韓国については詳しいですが、
それでもこの議論においてフラットスタンスで話に臨むと「=敵」と見なされることもあるわけです。

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以降、よっぽどのきっかけがない限り、僕とヨチンちゃんの間で
「日韓関係の話」は出なくなりましたし、ヨチンちゃんが自分で反省したらしく、「この話はなるべくやめよう」となりました。

日韓関係の理解と解決の道

とはいえ、「対話」しないことには何も始まりません。

僕自身、韓国が大好きで韓国に住み、韓国関係の仕事をしているわけですから、もっと韓国を知りたいと思うし、理解したいです。

そのためには勉強も対話も不可欠です。

先ほどは僕の経験と対話の結果を話しました。

その結果として一番最初に提示した

「わざわざ触れない方がいい」

という結論に至ってるわけですが、かなり矛盾してますよね?
(「わざわざ」とある通り自らガツガツ触れに行かないでいいっていうことなんですが…)

僕が思うに、「理解を深める対話をするための土台」が築かれていないのが現在の問題点だと思います。

今の土台では、話が通じる人としか理解は深められません。
例えばヨチンちゃんのように「愛国心や意見が固まってる人」との対話になると平行線か妥協、喧嘩しか道がなくなり、その先に“相互理解”を実現するのは中々険しいです。

ここで僕が言う土台は、日本人側に大きな問題があります。

それは、日本人側に知識と絶対価値観が無いことです。

日本人の中にはびっくりするくらい韓国を嫌っている人もいますが、
そういう人たちは今の日韓関係の根底にある部分の知識を持っていることが多いです。

ただ韓国好きの人たちほどそういう知識に欠けています。

日韓関係の根底にある部分の知識に欠けている状態で対話に臨んだところで、「感覚的な拒絶」か「知識不足による受け売り」しかありません。

そして中途半端な知識で臨んだ場合は「意見対立→平行線」が待っています。

問題は知識だけでなく、価値観もあります。

日本人は元々「ディベート=喧嘩」と捉える人も多いほど、
議論そのものを避ける傾向にあるため、「アイデンティティ」とは別に、
「学んだ知識や経験に基づいた絶対価値観」が弱いです。

つまり簡単な話、
「議論の結論としてどこに持っていきたいのか?」という自分の中でのゴールが無いんです。

「ただ相手の価値観の理解ができればいい」という緩いゴール設定です。
しかし、その理解はあなたの自己満足で“一方的な理解”であり、
あなた自身が無い。
だから相手があなたを理解できないので、俯瞰的にあなたと相手の仲が深まっているわけではない。(相互理解ではない)

ということです。

日韓が相互に理解を深めることを主目的とするのであれば、
あなた自身の絶対価値観が無ければ、その入り口にすら立てません。

ただ話題に触れて、ウンウン頷いて、その通りだよね。なるほどな〜

これは「理解」ではありません。

相互理解を実現するためには、個人的にも土台を築く必要があります。

・知識をつけること
・知識や経験に基づいた絶対価値観を持つこと

その上で、
良い対話をすることができれば、個々人による相互理解は実現できるはずです。

そして、「解決」を考えると、

今度は社会的土台の話になるのですが、これは話も長くなるし、今日の本題からは微妙に外れるので省略します。

「理解」という理想に逃げるな、まずは知識と絶対価値観をつけろ

「わざわざ触れない方が良い」というメッセージの裏側には、
「日韓関係の話題は避けていこうぜ」っていう話は一切なくて、
今の状態で対話して「本当に相互理解実現できる?」を今一度考え直した方がいいという考えがあります。

韓国好きな人ほど綺麗事に逃げがちだし、
韓国嫌いな人ほど対話や理解から逃げがちです。

みんな逃げまくってるわけです。

僕が日韓関係の議論をして思ったのは、知識はあったとしても、
相手がする反証に対して「どっちが事実?」「どう捉える?」をはっきりさせることができなかった。

それは知識や調査不足による「解」を持っていなかったからです。

基本的に日韓関係の根底にある問題は全て「対立」です。

「意見の対立」なんていう浅い話じゃないです。
そもそもの「根拠の対立」「証拠の対立」があります。

そこをどう捉え、どう乗り越えていくのか?

に解決の鍵があります。

韓国好きの人のとあるTweetですが、

(相互)理解とは、個々人間で適用することができます。
そして、解決とは国家間で適用することができます。

つまり、解決も相互理解も意味することは同じなわけです。

だからまず大事にすることは、
自分自身の知識や経験の不足を埋めていくことであり、
その上で価値観を築くことにあります。

この土台を築くことができれば、日韓関係や問題について、
韓国の人と良い対話ができるでしょうし、どんな結果になろうと、
自分自身は韓国についてより深く知ることができると思います。

ただ、一調査として韓国の教育や資料などを知りたい場合は別です。
それは理解を目的としたものではないので、知識収集、情報収集としてはかなり有効だと思います。

韓国好きの人の多くは「理想論」に逃げがちなので、
ちょっと現実のお話をしてみました。

僕自身、韓国も日本もどっちも好きだからこそ、
関係改善と友好化を心から望んでいます。

それを実現するために、
個人の対話や相互理解、その連鎖は実際かなり重要だと思っています。

まずは土台作り。

僕もがんばっていきます!!

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