【日本人の6割が気付いてない】なぜ勉強しても韓国語を話せないのか?
アンニョン
日韓の架け橋になりたい男フジモンでございます。
6割以上の日本人は非効率な勉強法や環境で時間と労力だけを消費していることに気付いていない
韓国ドラマや映画、K-POPの進出成功。
韓国美容や整形への関心など、様々な要因によって韓国人気は上昇。
韓国語学習者の割合も右肩上がりで増えている。
しかし、その中で一体どれ程の人が韓国語を習得しているのか?
どれだけの人がネイティブと話せるレベルまで達しているのか?
とあるSNSアンケートを利用した実態調査では学習者の内、
61.4%が入門〜初級レベルを抜け出せていないことが判明している。
もちろんこの調査結果が全てではないとはいえ、
僕自身も韓国語講座の運営や発信を通して同じような肌感を持っているし、
韓国生活の中で出会った韓国に留学している学生と交流していて実感した面もある。
Topikなどの資格上は高水準でも実際の会話は中級以下…というパターンも珍しくない。
実践に弱い日本特有とも言えるかもしれない。
6割以上の日本人は非効率な勉強法や勉強環境で時間と労力だけを消費していることに気付いていないのだ。
ただし、勉強法という、努力やノウハウ的な観点ではなく
『本能を満たしていく』ことで勉強効率を上げる方法がある。
人生としても健康的で高い幸福度を得ることができ、
さらに自分が果たしたい韓国語習得の効率も上がる。
人生レベルで良いことしかない「4つの習慣」をお教えしよう。
1.人間の3大欲求を満たす:睡眠
人間の3大欲求が言わずもがな“睡眠”・“食事”・“H”
この欲求を適切に満たすことが幸福度に影響を与えたり、
身体的・精神的な健康に寄与すると言われている。
日本人の4割が睡眠不足
睡眠不足がもたらす語学勉強への影響
一般的に睡眠時間が6時間未満は睡眠不足となる。
まずはこれを覚えておこう。
①学習効率の低下
睡眠不足は注意力、集中力、作業記憶を低下させ、学習効率を著しく低下させる。
=新しい単語や文法構造を覚えるためにこれらの認知機能が重要。
-根拠となる引用元論文
【Lim, J., & Dinges, D.F. (2010). A meta-analysis of the impact of short-term sleep deprivation on cognitive variables. Psychological Bulletin, 136(3), 375-389.】
②記憶の弱体化
睡眠不足は、新しい情報の記憶と長期記憶の形成を妨げる。
=語学学習における新しい語彙や文法の習得を困難にする。
-根拠となる引用元論文
【Walker, M.P., & Stickgold, R. (2006). Sleep, memory, and plasticity. Annual Review of Psychology, 57, 139-166.】
【実証研究例】
①語学学習と睡眠の関係
語学学習者が新しい単語を覚えた後に十分な睡眠をとることで、
覚えた単語を長期間にわたって記憶しやすくなることが示されている。
-根拠となる研究
【Gais, S., Lucas, B., & Born, J. (2006). Sleep after learning aids memory recall. Learning & Memory, 13(3), 259-262.】
②睡眠不足と成績の相関
睡眠不足が続くと語学テストの成績が低下することが報告されている。
特に慢性的な睡眠不足は、語学の学習成果に対して長期的な悪影響を及ぼすことも明らかになっている。
-根拠となる研究
【Curcio, G., Ferrara, M., & De Gennaro, L. (2006). Sleep loss, learning capacity and academic performance. Sleep Medicine Reviews, 10(5), 323-337.】
【結論】
7〜8時間ぐっすりよく寝ること。
睡眠の質を上げることで韓国語学習効率が大幅に上がる。
2.人間の3大欲求を満たす:食事
食事が語学勉強にもたらす影響[食事と認知機能]
①栄養素の重要性
適切な栄養摂取は脳の機能を維持し、学習能力を向上させるために必要不可欠。
特に、オメガ3脂肪酸、抗酸化物質、ビタミンB群などが認知機能の向上に寄与すると言われている。
-根拠となる引用元
【Gómez-Pinilla, F. (2008). Brain foods: the effects of nutrients on brain function. Nature Reviews Neuroscience, 9(7), 568-578.】
②エネルギー供給
グルコースは脳の主要なエネルギー源。
適切な食事によって安定したグルコース供給が保たれることで、集中力や記憶力が向上する。
-根拠となる引用論文
【Benton, D., & Stevens, M.K. (2008). The influence of a glucose containing drink on the behavior of children in school. Biological Psychology, 78(3), 242-245.】
食事が語学勉強にもたらす影響[不摂生な食事の影響]
①高糖質・高脂肪食
高糖質・高脂肪食は、認知機能に悪影響を及ぼす。
これらは炎症を引き起こし、脳の健康を損なうことが示されている。
-根拠となる引用元
【Francis, H.M., & Stevenson, R.J. (2011). Higher reported saturated fat and refined sugar intake is associated with reduced hippocampal-dependent memory and sensitivity to interoceptive signals. Behavioral Neuroscience, 125(6), 943-955.】
②栄養不足
ビタミンやミネラルの不足は、
神経伝達物質のバランスを崩し、認知機能の低下を引き起こす。
特に鉄分や亜鉛の不足は、注意力や学習能力に悪影響を及ぼす。
-根拠となる引用元
【Bryan, J., & Calvaresi, E. (2004). Associations between iron status and cognitive performance in young women. American Journal of Clinical Nutrition, 80(3), 696-702.】
【実証研究例】
①食事の質と学習能力
健康的な食事を摂取した学生は、記憶力と学習能力が向上したことが確認されている。
逆に不健康な食事パターンは、学習成績の低下と関連していた。
-根拠となる引用論文
【Nyaradi, A., Foster, J.K., Hickling, S., Li, J., Ambrosini, G.L., Jacques, A., & Oddy, W.H. (2014). Prospective associations between dietary patterns and cognitive performance during adolescence. Journal of Child Psychology and Psychiatry, 55(9), 1017-1024.】
②食事とテスト成績
定期的に朝食を摂取した学生は、
語学テストを含む学業成績が良好であることが報告されている。
-根拠となる引用元
【Rampersaud, G.C., Pereira, M.A., Girard, B.L., Adams, J., & Metzl, J.D. (2005). Breakfast habits, nutritional status, body weight, and academic performance in children and adolescents. Journal of the American Dietetic Association, 105(5), 743-760.】
【結論】
食事の質もまた語学学習効果に大きな影響を与える。
不摂生な食事は認知機能を低下させ、学習効率を妨げる要因となり、
適切な栄養摂取は脳の健康を維持し、学習効果を最大限に引き出すために重要である。
バランスの取れた食事を心がけて勉強効率を最大化しよう!
3.人間の3大欲求を満たす:性欲
性行為やマスターベーションの影響
①オキシトシンとストレス軽減
性行為やマスターベーションはオキシトシンとエンドルフィンの分泌を促進し、ストレス軽減効果がある。
=ストレスの軽減は学習効果を高める要因となり得る。
-根拠となる引用元
【Carmichael, M.S., Warburton, V.L., Dixen, J., Davidson, J.M., & Davis, P.J. (1994). Relationships among cardiovascular, muscular, and oxytocin responses during human sexual activity. Archives of Sexual Behavior, 23(1), 59-79.】
②リラクゼーション効果と睡眠の質
性行為やオーガズムはリラクゼーションを促進し、睡眠の質を向上させる。
※これは韓国でもよく聞く
-根拠となる引用元
【Meston, C.M., & Buss, D.M. (2007). Why humans have sex. Archives of Sexual Behavior, 36(4), 477-507.】
そして良質な睡眠は認知機能を向上させ、学習効果に良い影響を与える
-根拠となる引用元
【Walker, M.P., & Stickgold, R. (2006). Sleep, memory, and plasticity. Annual Review of Psychology, 57, 139-166.】
禁欲の影響
①テストステロンの影響
禁欲はテストステロンレベルを上昇させることが報告されている。
※ただし、テストステロンは一部の認知機能にプラスの影響を与えることが示唆されているが、その影響は個人差が大きく一概には言えない。
-引用元論文
【Exton, M.S., Bindert, A., Krüger, T., Scheller, F., Hartmann, U., & Schedlowski, M. (2001). Cardiovascular and endocrine alterations after masturbation-induced orgasm in women. Psychosomatic Medicine, 63(2), 289-299.】
②集中力と意志力
禁欲が集中力や意志力を高める可能性があることが示唆されている。
※これが間接的に学習効果にプラスに働くことも考えられるが、証拠は限られている。
-根拠となる引用元
【Schulz, K.M., & Sisk, C.L. (2006). Pubertal hormones, the adolescent brain, and the maturation of social behaviors: Lessons from the Syrian hamster. Molecular and Cellular Endocrinology, 254-255, 120-126.】
【結論】
性行為やマスターベーションと
禁欲のどちらが語学学習効果に有益であるかは人によるし断言できるものはない。
性行為やマスターベーションはリラクゼーションやストレス軽減に寄与し、これが間接的に学習効果を高める可能性がある。
一方で、禁欲が集中力や意志力を高めることで学習に有益であるとする見解もある。
どれを選ぶかは個人のライフスタイルや学習環境、ストレスレベルに応じて適宜判断。
個々の状況に合わせて最適な方法を見つけると良いと思う。
4.運動と韓国語勉強
運動の役割
①神経成長因子の増加
運動は脳内の神経成長因子(BDNF: Brain-Derived Neurotrophic Factor)のレベルを増加させ、神経細胞の成長やシナプスの形成を促進する。
これにより学習能力や記憶力が向上する。
-根拠となる引用元
【Cotman, C.W., & Berchtold, N.C. (2002). Exercise: a behavioral intervention to enhance brain health and plasticity. Trends in Neurosciences, 25(6), 295-301.】
②血流の増加
運動は脳への血流を増加させ、酸素や栄養素の供給を改善する。
これにより、脳の機能が最適化され、認知機能が向上する。
-根拠となる引用元
【Hillman, C.H., Erickson, K.I., & Kramer, A.F. (2008). Be smart, exercise your heart: exercise effects on brain and cognition. Nature Reviews Neuroscience, 9(1), 58-65.】
運動不足の影響
①認知機能の低下
運動不足は認知機能の低下を引き起こし、特に注意力、作業記憶、実行機能が影響を受ける。
これらの機能は語学学習において重要なものである。
-根拠となる引用元
【Voss, M.W., Nagamatsu, L.S., Liu-Ambrose, T., & Kramer, A.F. (2011). Exercise, brain, and cognition across the life span. Journal of Applied Physiology, 111(5), 1505-1513.】
②ストレスの増加
運動不足はストレスレベルを増加させ、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を促進する。
高コルチゾールレベルは記憶形成を阻害し、学習効果を低下させる。
-根拠となる引用元
【Martikainen, S., Pesonen, A.K., Lahti, J., Heinonen, K., Feldt, K., Pyhälä, R., ... & Räikkönen, K. (2013). Higher levels of physical activity are associated with lower hypothalamic-pituitary-adrenocortical axis reactivity to psychosocial stress in children. Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism, 98(4), E619-E627.】
【実証研究例】
①運動と学習能力
定期的な有酸素運動を行うことで記憶力や認知機能が向上し、
新しい情報の学習が容易になることが示されている。
-根拠となる引用元
【Erickson, K.I., Voss, M.W., Prakash, R.S., Basak, C., Szabo, A., Chaddock, L., ... & Kramer, A.F. (2011). Exercise training increases size of hippocampus and improves memory. Proceedings of the National Academy of Sciences, 108(7), 3017-3022.】
②学生の運動習慣と学業成績
運動習慣がある学生は、認知テストの成績が良好であり、
特に語学のテストで高得点を取る傾向があることが報告されている。
-根拠となる引用元
【Booth, J.N., Leary, S.D., Joinson, C., Ness, A.R., Tomporowski, P.D., Boyle, J.M., & Reilly, J.J. (2014). Associations between objectively measured physical activity and academic attainment in adolescents from a UK cohort. British Journal of Sports Medicine, 48(4), 265-270.】
【結論】
日常的に適度な運動を取り入れることで勉強効率が上がる
6割以上の日本人が知らなかった非効率な勉強法や環境で時間と労力だけを消費していたことに気づいたあなたへ
韓国語勉強法や勉強環境を探すことは確かに大事だ。
ただ、それを見つけることよりも
まずは自分でできることを着実に習慣化する方がはるかに難易度が低い。
そういう小さな一歩から自分をより良い方向に変えることを僕はおすすめしたい。
良い行動を習慣化できるようになった後で適切な勉強法や環境を見つけると、誰よりも早く、着実に韓国語を習得していけるはずだ。
特に
①睡眠
②食事
③運動
の3つの行動から意識してみることをおすすめする。
韓国語勉強は楽しみながらでも短い期間で習得することができる。
誰でも、どんな年齢からでも可能だ。
何事もマスターするのに近道は無い。
一歩一歩の積み重ねでしかない。
ただ、その効率を高め、効果を最大化する方法はある。
だからこそ、年齢や時間、お金や行動制限を理由に諦めないでほしい。
ネイティブと何も考えずに疎通し、繋がり、楽しい交流や自己実現ができる未来は確実にそこまで来ているのだから。
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