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2020/06/25 ストーリーオブマイライフを観た人と感想をシェアしたいだけのnote。

毎日継続できたらなあと思っていたものの、早くも(2日間)終わってしまったけど、そんなことはどうでもいいのだ、書きたいときに書きたいことを書けばいい(半分言い訳)。
今日は映画。好きな映画についてならとことん書ける。

先週の金曜日、満を辞して久しぶりの映画館に赴き、観に行ってきたのです、ストーリーオブマイライフ。もう一年くらい待ったのよ…!
(ここで一言。これ、邦題がもうなんともOne Directionで、いや、意味はとても分かるし合ってるんだけどどうもな〜笑)

原題は、Litttle Women
副題は、Own Your Story
(もうここの副題からしてたまりません。おそらくここから上記邦題が生まれたのだろうけど、だったらこれ採用すればよかったのにと思っちゃうほど、この副題が真髄をついている。)

監督は、フランシス・ハで主演を演じ、レディバードでも監督をしたグレタカーヴィグ。

主要な登場人物はマーチ家の四姉妹。
長女: 愛する人と毎日を暮らすことに喜びを感じるメグ
次女: 大好きな家族がいればそれだけで充分、小説家を夢見るジョー
三女: 身体が弱いけれど誰よりも冷静でしっかりもの、ピアノが大好きなベス
四女: 絵を描き、御曹司と結婚することで家族を支えようとするエイミー

さ、いきましょう。

総括

現代を強く生きていく全女性に向けて「生きたいように生きていけばいいんだよ」と伝えてくれる愛のある映画。

とにかくグレタから、現代を生きる全ての女性たちへ向けた愛あるメッセージをひしひしと随所に感じた。

人生そんな上手くいかないし、悩めることや悲しいことなんて山ほどある。メグもエイミーも、そしてジョーもそれぞれ悩み散らかして、混乱して、怒って悲しんで、でも最終的に自分に向き合って、自分の選択を重ねていく。だから、あなたもそうやって生きていけばいいんだよってグレタが改めて教えてくれていたと思う。

※以下、観た人と共感したいnoteなので、若干ネタバレ含みます。まだ観てない人は観てからの方がよさそうよ。


一言で言うと: 共感寄り添い系映画

時代設定は、1860年代。今よりもはるかに男尊女卑、女は家庭に入る、っていう色の濃い時代だろうけれど、それって今もなくなっているわけではなくて。その色は多少薄くなっているとしても、女性はキャリア、恋、家族、結婚や出産で、同じように悩む。本当に悩む、今も昔も、悩んでいること自体は大差ない気がするの。
例えばキャリアと結婚どちらを選ぶとかそんなあるあるな話だけではなくて、もういつだって悩んで憤慨して悲しんでいるのよね女の子って。あの毎日騒がしい日常のシーンとかもそれを表している。
その毎日渦巻くいろいろな感情で忙しい状態が、もう四姉妹それぞれにリアルに投影されていた。私たちが悩むようなこと、何かしらを4姉妹のそれぞれが悩んでいて。だから、四姉妹全員の気持ちがわかっちゃうし、寄り添えてしまう。

印象的なシーンで溢れていたけど(後述)、ジョーが屋根裏で泣きながら不安を語るシーンは一番応えた。そんな人、多いんじゃないかなあ。
みんな結婚出産と忙しい年代、それは喜ばしくてハッピーなニュースだけれど、結婚が全てではないのにそんな話だけが中心になってみんな口揃えて結婚の話してるのはなんだかおかしく感じて、でもかと言ってやりたいことや仕事がうまくいっていたり楽しいわけではなくて、大好きな家族だって物理的にはどんどん離れてしまって、結局1人きりで生きていけるほど強くなくて信じられないほど寂しい、ジョーの気持ちにいったい何人の悩める女性たちが寄り添ったか。

魅力① キャスト

キャストがみんな素晴らしくて、もうすごくよかった(伝える語彙力の圧倒的欠如)。こればっかりは、グレタの人望の賜物よ!

個人的には四姉妹の母役だったローラダーンがもう満点。
長女メグは我らがエマワトソン。女性の社会進出に意欲的な彼女が、この作品のオファーを受けるのは大納得。
次女ジョーはシアーシャローナン。私彼女の大ファンなんだけど、今作も素晴らしく可愛い。そしておてんばでちょっと怒りっぽくて素直になりきれないジョーをものの見事に演じている。素晴らしい。彼女のことが好きな人は、ed sheeranのgalway girlのPVを見てくれ…頼むから見てほしい…!シアーシャが最高に可愛いんだ!

三女エイミーはフローレンスピュー。ミッドサマーで一躍有名になった印象(怖くて観てない笑)。彼女だけ設定とキャストに若干のギャップを感じたけど、あの強くたくましいエイミーの性格的には、ハスキーで目力の強い彼女はバッチリだったのかも。
マーチ家の美女たちの虜になるお隣さんちの御曹司ローリーは、知らん人はいないであろうティモシーシャラメ。彼は最高。もう骨格といい顔つきと表情といい!(個人的好みを含めて)はなまる!でも彼は顔だけではなく実力の備わった俳優なんだよな。ダメなところがない。第二のレオ様と思ってます。
個人的にはルイガレルもかなりいい味だしててグッときたなあ、色気が半端なかったんだがなにあれ!

今をときめく人たちばかりでキラキラしてたし、グレタの素晴らしい配役と彼らの演技力でこの映画はできてました。完全に。

魅力② 衣装

ローリーの言う通り、確かに誰かから借りたメグのドレスは可愛くなかった。そんなことよりね、もうね、マーチ家の皆様の普段着の可愛いこと可愛いこと。もちろんドレスも!たまらなくかわいい。とにかくマーチ家のドレスは最高!!!あの借り物はセンスなし!!です。そのことにメグは気づかないのだけれど、もったいないなあとやきもきした。そしてローリーは見る目があるということなんだな。
ちなみに本作は、アカデミー賞の衣装デザイン賞を受賞しています。

ps.今振り返るとローリー心うわつきまくってたね、愛に溢れたマーチ家の虜だったんだな〜と思う

魅力③ 名シーンの数々

本当に印象的なシーンで溢れていて、何度でも観たい。書ききれない。

まず、私好みだったのは、ラストの製本過程からの初めて自分の本を手にするジョーの手までのシーン。あの静かなシーンとてもぐっときて、涙まで出そうになった。心地よかった。
そして海のわちゃわちゃシーンも、もう何もいうことなかった、最高に素敵だった。少女時代終わってもあれやりたい。色調がちょっと変わってCMBYNを彷彿とさせてたまらんかったなあ。
一方で、ベスとジョーが本読む後半の海のシーンはずっとどんよりでそれもまた。

この作品は時系列の行き来が特徴的だったけど、色調の変化はかなりキーになって分かりやすかった。
時系列のシーンは、ベスのベットからの階段降りるまでのシーンが一番効いてた。あれはみんなすすり泣いたね。

ps. ローリーとジョーが出会うパーティーのシーンは別の意味で最高の極みですね?私もああいう状況苦手だから、これからはより積極的に隅のほうやカーテンの裏などに行ってティモシーとの出会いの準備を進めたい(?)

魅力④ 名セリフ

書き留めた言葉がいくつかある。
その中で、覚えておきたいとかではなくてとにかく印象的だった言葉は、ジョーがメグの結婚前に行ったセリフ

私たちの少女時代が終わるのね


終わりに

そう、終わる。少女時代はいつか終わってしまう。自分が終えなくとも、周りが追えたら次第に終わってくるのもまた事実。

寂しいよね、私も周りや姉妹が結婚していくと寂しさを感じる。もういつでも会うなんてこともできなくなるかもしれない。

でも次の時代が待っている。みんなそれぞれ、次の時代の幕を開けられてよかった。そして全員に愛が寄り添っていることが、何よりの幸せなエンディングだった。

焦らずに、Own your story.