なぜ自己決定することが良いと言われるのか
「自己決定をさせましょう」
今、この流れが来ている。
私自身も、大人であれ子どもであれどんどん自己決定するべきだと強く勧めている。
では、この「自己決定感をもつ」という理論が最新なのかというと、そうではない。
これは、昔から外国の一部の地域では当たり前のように大切にされてきたことだ。
日本がその考え方に合わない教育を行ってきただけである。
時代がやっと追いついてきているという感じなのかもしれない。
では、自己決定するとどうなるか。
簡単に言えば、主体的で、粘り強くなるのである。
高校入試で考えてみよう。
あなたはA高校に行きたいと思ったが、親にはB高校に行けと言われた。
だからB高校にするしかなかった。金銭的にも問題があったのだ。
奨学金をもらえなければ、その選択をするしかなかった。
無事B高校に受かったが、学習についていけなかった、人間関係がこじれた、などの問題が起きたとする。すると、その結果をきっと親のせいにしてしまうだろう。
「B高校に行けって言われたからこうなったんじゃない!」
そう思うのではないだろうか。
「親のいうことを信じた自分が悪かったのよ。仕方ないわ」とその事実を正面から受け入れられる人もいるだろう。
それは、 " 親のいうとおりにする自分でよい " と自己決定しているからである。
科学的にも自己決定の効果が証明されている。
自分で決めていない場合、うまくいけばとってもポジティブに、うまくいかなければとってもネガティブな脳波が出る。
つまり、一喜一憂の振れ幅が大きい。
自分で決めている場合は、うまくいかなくてもポジティブな脳波が出る。
そのかわりうまくいっても、前者よりポジティブ具合は低い。
「まぁ自分が決めたからね。うまくいくでしょ」という心持ちかもしれない。
自己決定することで、自分の人生に責任をもち、いつもポジティブにすごすことができるし、ポジティブであるからこそ粘り強く取り組むことができる。
自分で決めた学習をする。
自分で決めたルールを守る。
自分で決めた練習をする。
自分で決めた道をゆく。
自分で決めた " 好きな自分 " であり続ける。
自分で決めた人生を生きる。
「自分で決める」ことは、ポジティブな生き方に直結する。
これは、練習を積み重ねることで、習慣化する。
親や先生、友達、上司など他人の意見ははたから見れば正しいこともあるだろう。
しかし、いくら信頼できる人であっても、その情報を入れたうえで自分が決定することが重要なのだ。
しかしまずは、子ども達に自己決定させる前に、自分自身が自己決定しているどうかを振り返ってみよう。
意外と他人の価値観をそのまま鵜呑みにしていることも多いものだ。
なぜ自己決定をするとポジティブに?
どんな仕組みなの?
という点についての見解は、また今度。
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