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さくら咲くっていいもんだ

今日は暖かい日曜日になりました。公園にはいつもの日曜日より多くの親子が遊んでいました。

中には小さなテントを立てている家族もいて久しぶりのピクニックみたいで楽しそうです。子供の笑い声は本当にいいもんです。たまにはゲームよりも青空の下、思いっきり走ったり、熱心なパパの野球指導を受けてほしいものです。

遅咲きの八重は濃い桃色。

三時過ぎには暑いくらいでまだ冬毛が残っているニケは少々バテ気味です。
何度か私の顔を見た時は「お水頂戴!」の合図です。

どこを見ても桜!一気に咲きました。
桜がどうして日本人にこんなにも愛されているんでしょう。

マンションの庭にも!

特にこの1-2年は自粛期間が続いていつもより春を待ち遠しく思う人も多かったように思います。自然の憎い演出。天候をいつもより気にして話題もいつ咲くかでもちきりでした。

 また就職、入学、卒業と新しい年度が始まる時期に咲く桜は新たな気持ちを後押ししてくれます。小学校の入学式、学校の大きな桜の前で記念写真を撮った経験があると思います。親にとってもうれしい記念日です。

  在原業平は
世の中に たえて桜のなかりせば はるのこころはのどけからまし~
と詠みました。
こんなに明日か?いやいや明後日ではとその咲く日を待ち焦がれる花も他にはありません。

「わあーやっと咲いた。やっぱりきれいね!」とみんなが思うのも…。

日本人のDNAかもしれません。わびさび、諸行無常、もののあわれは日本的な美学に通じる精神です。

パッと咲いてサッと散る。それが可憐な小さな桜が見せることに心を奪われます。はかなく散っていく命の短さに死生観を感じることもあり、心の繊細なひだにしみ込んでいくように感じます。

潔さも感じられてこの花が私たちに伝えてくれることはたくさんあります。
「桜の時期に死にたい」なんて元気なときに冗談交じりで言ってた主人は42歳の時突然逝きましたが桜の木は赤く染まって美しい紅葉の時期でした。
私にとっては桜が咲く=主人の言葉を唯一思い出す時期でもあります。

いろんな人生の荒波に向かっていた時は桜に目を留めることは少なかったように思いますが、今はたっぷり時間があります。穏やかな気持ちで見る可憐なピンクは今までの桜の時期まで一挙に運んでくれて、家族で散歩した夙川の桜まで連れてきてくれました。
入学式  子供のはにかんだ嬉しそうな顔、カメラを構える主人が満足そうに見ていたあの日から「光陰矢の如し!」今度は孫たちをスマホで撮る娘夫婦の顔が浮かびます。
私も四月生まれ。いよいよ節目の春!次の年代はどんなことが待っているのか楽しみです!今年の桜を楽しみましょう!

朝、拾った枝の桜は今咲いています!


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