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いつも笑ってる

三歳になる孫娘は幼稚園も楽しくて、おうちで兄たちがじゃれ合いけんかをしているときも何も関係ないよとばかりに一人で鼻歌を歌ってぬり絵をしています。
何の悩みもない!と言うこの年頃。

みんなにもあったでしょう。天真爛漫に笑って過ごした頃が…。
未来と言う言葉も知らないけれどこんな楽しい毎日がずーっと続いていつも両親が傍にいる。

私が遊びに東京に行った時も走って幼稚園から帰ってきました。
「あのね、あのね!」と話したいことがいっぱい。

ぎこちなく着替えをする姿を見ている娘もそんなときがありました。
何でもない毎日が今となっては大切なこと。
心が満たされてお腹もいっぱいになって眠りにつくことを経験していると
どんなことが起こっても根っこから腐ることはなさそうです。

一生は同じ平坦な道ではなくて人それぞれに与えられた試練があるようです。それはその場で比べるとあの人の方がましと思えることでもきっと知らない人生を歩んできたのですから、驚くような苦しいことを経験していることもあります。

その人に与えられたのはお金の問題だったり、人間関係。その人の代だけではなくてその前のそのまた前からのやり残した課題が引き継がれたような気がします。

私が与えられた試練はうまく乗り越えたと思っているのは私だけ。きっと見逃している問題がいくつかあるはずです。

この天真爛漫な孫娘に降りかかることが無いようにと思う反面、この子なら大丈夫と言うしぶとさがあります。期待と不安は親だけでなく祖母になってもあるんだと最近思うことがあります。その程度はこれまたそれぞれで、心配が猫かわいがりとなり過保護となる場合と、さあがんばって戦いなさい!と見守るおとなになるかは、今の親世代の宿題かもしれません。

歯科も皮膚科も一緒について行く仲良し母子がいますが、最初は予約する彼女がお孫さんの世話でと思っていたら30も半ばの娘さんの付き添いと聞いて驚いたことがあります。それを聞いた人は一応に驚いて…。

でも彼女はあっけらかんとしていて「子離れが出来ないんです。」と笑っています。今までの知り合いなら言われたことに落ち込んで中には「そんなこと勝手でしょ!」と居直るのが普通でした。この彼女の対応に私は賛成はしませんが、認めざる負えないと。あっけらかんとしていてそれもまたありなのかもと思えるほどです。

そんな過保護に育っていてもそれを本人もよく理解していてどちらが母親なのかわからないくらい優しい娘さんに成長しています。

子育てに正解はないと言われますが、この世の中で正しいと言えるものが果たしていくつあるのでしょうか?

生活するのに都合の良いように良し悪しを決めているだけで何にも決まっていないのだと思うこともあります。

どれだけたくさん笑えるか。それひとつさえも大変な世の中、孫娘の笑顔で励まされて娘も毎日をこなしているようです。

恩返しより恩送り。笑っていることもその一つのような気がします。
今日もいい日にしましょう!



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