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仲人の仕事  別人でした

お見合い写真。奇跡の一枚!とかいうらしいです。
加工もしてもらえるらしい。そんな写真館は人気があります。

聞くと「ウエストをもう少し」「肌の色はほのかにピンクに出来ますか?」「目はパッチリと」  修正してほしいところは満載です。

依頼されてもあまりにも本物と違うレベルはお断りしているそうですが、少しでも若く見えたいという女心は永遠です。

整形が盛んな韓国では娘の顔によく似るように母親も整形するそうです。第一印象はとても大切。始めの何秒かで、75%が決まるとか。

私はどちらかと言うと写真館で撮ったヨソイキの写真も最初の掴み!としては有効ですが、自然な感じのものを勧めています。

ある女性は母親との折り合いが悪かったのですが、親の気持ちを理解してかお見合いに臨むこととなりました。

最初のプロフィール写真をLINEで送ってもらいましたが、いい感じのものが送られてきました。

他の写真の女性たちより派手さはありませんが、彼女の良さが出ていて申し込みは順調に増えています。

彼女も写真を用意することになって、母親に撮影を頼みました。「こうすれば?」とか「もう少し笑って!」と母親も一生懸命で嬉しそう。今までになかった母子の会話をお互い今になって楽しんだとか。そんな親子の様子が垣間見える一枚でした。

もう一方、ある男性がお見合いの待合場所に行った時のことです。
時間になっても写真の女性が現れないので、私に電話がありました。「10分前から待ってますが、そんな女性はいませんよ!」

もう一度お見合い時のやり取りを見直すと、バックに赤いスカーフ、とあります。目につきやすそうなものですが、「やっぱり来ていません。」

そのいでたちを話すと、「一人そんな人はいますが別人です。」
きっと写真の印象が強烈に残っていて、勝手に理想像となっていたのかもしれません。

そこで声をかけてみるとやはり本人。その時の彼の顔が思い浮かびました。
あまり話し上手ではない方なので、かなりあれこれ質問?を用意してたようですが、すっかり飛んでしまったとか。

写真とかけ離れているから気持ちが萎えたとは失礼なはなしですが、それが現実です。

仲人が並んで待っていても席を外した途端、この人とは違うと言い出す人もいるそうで、それも仲人の仕事。大事な1時間。

少しでもいいところを見つけられるような時間にしたいものですが、私がいるのは5分程度。やはり彼らの考え方から見直す必要がありそうです。

笑い話みたいですが、本人たちはいたって本気です。

今日もいい日にしましょう!



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