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仲人の仕事 本人の意思を尊重 

結婚に両親や親せきのおじさんが首を突っ込むことがよくにあります。
十分に自分のことを話せないのが心配でしょうがないらしいのです。というかその年代にとってはお見合いとはそういうものでした。家と家との結婚。本人同士よりも、子孫を作ること。

「同席できないか?」と聞かれることもありますが、その方法を取っていないので、昔ながらの仲人に頼まれるのをお勧めしています。

昔のお見合いは両家がそろって顔合わせをしましたが、今や婚活アプリもあり自分の意思で探そうとする男女が増えました。

それだけ自由になったというか、結婚に関する考え方が時代とともに変わってきた、結婚への窓口が広がったということです。お見合いよりも恋愛からの結婚が自然になってきてお見合いするなんて恥ずかしいという人もいます。
結婚相手が見つけられないひとだと捉えられることも一時ありましたが、決してそんなマイナーなことではなく、入り口の一つ。真面目に結婚を考えている、恋愛と結婚の違いを理解しているからのお見合い、また最近は社会に進出する女性も増えて、結婚を考える時期がゆっくりになったという現実があります。

なかには性格上自分で探すのが苦手な人や、出会いがない人もいます。
「最初の印象が暗くて誤解されるのが可哀そう。」とか「私が説明しないと良さを分かってもらえない。」と家族から驚くようなことを言うことがあります。
まずそこから…。

母親の方が子離れしていなくて、「どんな人なのか見てみたい」と同じ喫茶店の遠めの席で見ていたというのも聞いたことがあります。
本人も「母に見てもらいたい」という人もいて、いくつになっても母親頼り。これでは先が思いやられます。

はたまた男親の方は何しろ子供を産んでほしいという、気持ちはわかりますがあからさまに言うのは相手に失礼です。以前子ども生産機みたいな言い方をした政治家がいましたが、まだまだそんなおじさんは生息しているんだと驚きます。だから35歳までの健康な人がいい⁈となります。

本人はおとなしいというかこちらが何か聞いた時にしか答えず、入会面接では母親の顔色ばかり見ています。話が前に進みません。代弁するひとがいるとおのずと無口になるようですが、そんな状態で結婚して、子供を育てることが出来るのでしょうか?後ろに親の影がちらついて、将来モノ申すのではないかとなります。

「お見合いは一人で来ることが出来ますか?」と尋ねると大きくうなずきました。「ほんと?」と。心にとどめましたが、なんだかこれでいいのだろうか?こんな状態でお見合いができるのか?

まずはお見合いを組む前に二人で何度か会うことにしました。

駅の改札で待ち合わせ。10分遅刻。遅れてきてすまなそうな顔をしますが、言葉がありません。小学生に言うように「何かあったの?」と聞くといつもは母親が起こしてくれるのに忘れていたらしいです⁈全く悪気がない!

何度か会ううちにいろんな話をすることが出来ました。
いままで親の言うことを聞いていれば平和だった。何の心配もしなくてよかった。でも知らぬ間に30歳を超えて、親も世間体が気になりだしたようで、世話をするのにも疲れてきた。それで途端に結婚を奨めだしたとか。本人はその気はないようで、「だれのための結婚かじっくり考えて」と言って別れました。見かけはいたって今の男性です。それによくしゃべる。恋愛も何度かしたとか。少し事情が見え始めたような…。

1週間ほどして、連絡がありました。
まずは親元から離れて暮らすことにしたそうです。結婚は親のためにするのではなくて、自分の人生の中で考えるもの。まずは第一歩。
考え方が整理出来たら、いろんなことが分かってくると信じたいものです。

今日もいい日にしましょう!









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