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春は間もなく ニケと歩けば

花曇りの夕方になりました。
夜半から雨になるとか…。いよいよ桜もあと少し。
名残惜しいと言っている間に新芽は日に日に伸びてそんな感傷的なことを思っているのは私たちだけかもしれません。

暖かくなってきたので公園で腹ばいになることが多くなったニケですが、
鳥の声には敏感で、ピンと立てた耳がアンテナみたいにぴくぴくと動いています。

花の香りには反応するのでしょうか?
始終濡れた黒い鼻は小刻みに動いています。
そんな様子を見ていると何を考えているんだろうかと…。
そんなわたしを見上げて、「なあーんにも!」と言わんばかりにハアハアと息を始めます。

孫たちの画像が送られてきました。その地域でも川沿いにソメイヨシノが満開です。またぐんと背が伸びた長男。まだ幼さが残るはにかみ屋の次男。一番貫禄?のある末娘。何とも屈託のない笑い顔でおさまっています。三人の様子をスマホで撮る娘もきっと楽しいはずです。
あちらも春を満喫しているのでしょう。
私は私でニケとの平凡な毎日を楽しんでいます。ご心配なくと一言コメントしました。

遠く離れていても宇宙から見れば近所です。すっかり母親らしくなった娘がニコニコしていることが子供にとって一番。お母さんはその家の太陽!
母親が元気なことが幸せにつながるような気がします。

これからは順風満帆な生活ばかりではありませんが、子供が笑っているなら安心です。

娘は思い出すことがあるのでしょうか?
同じように川辺のどこまでも続く桜並木のトンネルを兄と楽しそうに走っていたこと。お弁当に桜の花びらが舞い降りて何がおかしいのやらいつまでも笑い転げていたことを。

今の孫たちのようにその先の公園を見つけて滑り台迄走って行ったことを。

時は巡り人は違っても同じようなことを繰り返しているんだと思うとそれが私の小さな時となり少し離れたところで両親が見ています。今はその光景を次の代の子供たちが思い出させてくれることが現実であっても夢のように時は瞬く間であることを感じます。

先代の柴犬たちが桜の絨毯を後ろ足で蹴りながら、飛んだり前足を伏せたりとはしゃいでいたのを今はニケが柔らかいピンクの敷物を蹴散らして走っています。

いつの時代もみんな同じようなことに興味を持ち似たような行動をすることがおかしくて…。
秋田犬のフジもよろこんで遊んだであろう川辺の散歩道は今でも同じように春には桜のトンネルを作ってみんなを楽しませているのでしょう。

雨になる前に見納めの桜を楽しみましょう。


きょうもいい日になりますように!


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