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春遠からず ニケと歩けば

空を見ながら歩くのが好きです。今朝はゆっくり起きて明るくなってからの散歩になりました。きれいな水色のキャンパスにシュッと刷毛で掃いたようなものや、薄い氷の板のようなもの、小さなこぶがたくさんあるものなど、いろんな雲が浮かんでいます。

それは貝殻の裏側みたいにピンク、ブルーそれに輝く白と自然の芸術品です。春はそこまで来ていることを感じます。なのにいまだにダウンコートは外せません。ここまで無事に冬を乗り越えてきたのだから、用心、用心と自分に言い聞かせますが歩いたあとは汗をかくこともあり、ころあい加減の難しさ⁈そのアンテナはだいぶ鈍くなっているようです。

スズメの「チュン!」は一際元気です。ハトは一羽のオスが羽を広げてからだを大きくしてメスを誘いますがことごとくフラれて…。

久しぶりに犬の友達が集まってきました。プードルのグループは毎日同じ時間に集まりますが、柴やゴールデン、秋田犬など大型は歩く量も多いので、いつものコース中に会えなければ、1週間ぐらいは、ご無沙汰になります。久しぶりの再会となりました。

ミックスのゴンちゃんはまだ1歳で先輩犬との距離感がまだつかめず

急に走り寄ってきて飛び掛かります。ことごとく先輩犬に叱られて、少しの間はシュンとしていますが、また長い脚でちょっかいをかけに来ます。

飼い主たちはその様子をニコニコしながら、見守っています。そんな自由な環境で学習した子犬は大きくなってもいろんな犬とコンタクトができる社会性を身に付けます。

人間も同じかもしれません。小さなときにいろんな人に会って、意地悪されたり教えてもらったりしながら大きくなります。

午後の散歩でたまに子供の小競り合いを見ることがあります。数人が一人に「ごめんね。もうしません。」とか「先生に言わんとってよ!」何とかその子のご機嫌を取ろうと一生懸命な子もいて小さな社会の縮図です。それでいい、それがいい!いろんなことを遊びで学んでね!そんなことを思いながら歩きます。そんな事お構いなしにその子たちの前を横切るニケ。

又会いました。無邪気に走り回っているゴン、草むらをクンクンしているリンゴ、

保護犬のピースはやっと仲間に入れるようになりましたが、まだまだ飼い主のそばを離れません。我慢強く世話をする飼い主さんには頭が下がります。

虐待を受けた子は、悲しい目をしていつも怯えていました。最近は尻尾もくるりんと巻いて優しい目をしていますが、ゴンちゃんのあそぼ!にはもう少し時間がかかるようです。

それぞれの帰る時間が来ました。

「さようなら」ではなく「ありがとう」とそれぞれが口にして、犬は「ごはんごはん!」と家路を急ぎます。

走り回る仲間を柴距離で見ていたニケは体をぶるんと震わせて帰り支度をします。

今朝は穏やかな日曜日になりました。
今日もいい日にしましょう!

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