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やってみなはれ

「やってみなはれ やらなわからしまへんで」はサントリーの創業者鳥居信治郎氏の言葉。

むづかしい言葉ではなく、優しく響きますが、なかなか悩める人に投げかけることができる人は少ないと思います。リスクという大きな重荷を抱え込む覚悟があるかどうかで本人は迷っているのですから…。

苦労の末の成功はこの言葉を輝かせます。「やってよかったー」となります。

そんな大それた!事ではなくても、私たちの人生で大きな分岐点は幾つかあります。

人に相談しても、それがいい方向に進むかどうかはわかりません。いくら真剣に相談に乗ってくれても、大方の人は、安全で堅実な、安全策を奨めます。無理しないでは決まり文句。

それを聞いて迷うということは自分の中ではあきらめきれない、でも飛び込む勇気がないなど自分でブレーキをかけている状態。「やってみたら?」という背中を押す言葉が欲しいのかもしれません。

いつも迷う時や未知の世界に一歩踏み込む時、「命までは取られない」とおまじないのような不確かな言葉ですが、私は最後の出発進行の合図にしています。うまくいかなかったら自分の力不足、うまく言ったら運がよかった、「おかげ様!」

私は誰かに相談されても、まずは反対しません。いろいろ話を聞くうちに本人が答えを出すことがほとんどで、自分の今の状態を整理したり、賛成をしてほしいけれど決心がつかない複雑な心境を鎮める手伝いになるならといつも思っています。親子であっても同じ。年に1回あるかないかの真面目な話です。「面白そう」というと「でもここが難点で…。」

決めたなら静かに応援。全力でと言わないところがずるい母親です。

こんな優しい「やってみなはれ」と言葉を投げてくれる人がいたらどんなに勇気づけられることか。鳥居氏の懐の大きさ深さを感じます。

大体ブレーキをかけるのは母親。「失敗したらどうするの?」「そんな冒険をしないで頂戴」「安定した生活が一番」

転ばぬ先の杖ではありませんが、心配のあまりネガティブな発言になりがちです。それでおさまるような決心ならその程度のもの。諦め切れないと思うならば挑戦すべきです。人生は一度きり。今や世の中目に見えない敵も現れて混沌としています。

ピンチはチャンス。今だからこそ飛び出す機会かもしれません。

何かを決める時、私は誰にも相談しませんでした。親であっても真の悩みや決断する気持ちは理解の範囲ではありません。却って心配させることに。二人の答えもきっと…。

仕事でも結婚でも同じ。自分の人生は自分で決める。

相談するのは自分の出した答えにYESと言えるかの確認だと思っています。

朝から秋晴れのすがすがしい散歩コース。スズメの声もチュンチュンとなんだか楽しそうです。ニケの足取りも軽く時折見る空にはきれいな雲。

今日もいい日にしましょう!



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