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ジェットコースター人生 その9

告別式は家の周りを何重にもお焼香に並んでくださった人で、いっぱいになりました。まさかの事態にご近所さんは、入院していた義父のお別れと思われたらしく事実を知って二度驚かれました。

いろんな人が事務的な段取りを尋ねてきたり、決めごとを矢継ぎ早に持ってきます。答えているのは喪主である私であってもそこに私はいなかったような、思考回路が遮断されたみたいにうわの空でした。

悲しみに浸っている時間はありません。出来ることを一つずつ。

その忙しさがかえって良かったかもしれません。あっという間に49日になりました。

「これから三人で頑張ろう!」娘は小学3年生、息子は5年生の秋でした。

頑張ろうにも何から手を付けていいかもわかりません。

「すべてを手放した方が楽になる」といわれるほど、背負った荷物はとてつもなく重いものでした。

しかし出した答えは、「NO」です。できるところまで自分でやってみようと腹をくくりました。

何か漠然とした闘志のようなものが沸いてきました。やるしかない。

まだまだ若くて元気だったからできた決断でした。



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