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たまにはハードなパン  


暑い一日でした。ひさしぶりにフロインドリーブの本店まで足を延ばしました。旧ユニオン教会がそのままカフェになっていて荘厳な中にも神戸らしいしゃれた客席で解放感もあります。いつもカフェは賑やかでインスタ映えする内装やもちろんサンドウィッチにスマホが向けられています。

晴れの日は窓から差し込むやわらかい光がとても神秘的で普通のカフェでは味わえない雰囲気で他県から来た友達を誘うとみんな大満足!神戸らしいそうです。

もちろんパン屋さんですからサンドイッチはボリューム満点でドイツ出身のパン職人、ハインリヒ フロインドリーブさんの意思を継いだハードなパンはいつも小麦の味と香りで幸せにしてくれます。カフェのディッシュは何もかもが大ぶりなところが好きで、かぶりつくことが快感!大満足なのにその余韻⁈で帰りには下の売店でバケットを買うと明日の朝食は決まり!
スーパーでスモークサーモンとクリームチーズ、ベビーリーフを買って家路を急ぎます。

明日の朝に!と思っていても家に帰ってひと休み。ミルクティーを入れるとひとかじり、香ばしい小麦の香りがたまりません。

神戸と言えば、異人館や旧居留地それに教会、山に港、そして洋食に様々なパン、洋菓子も…。女性が好きそうなものがたくさんありますが、ここはそのいくつかを満足させてくれます。

お土産や季節のご挨拶にはここのクッキーを送ることが多いのですが、見た目はいたってシンプル。小さくてかわいい一つ一つですが、送った方の中には楽しみにしている人もいて間違いなしのお菓子です。

たまには自分用にハート型のパイを買います。

パンの話に戻ります。
パン好きな祖父母の時代の我が家、食パンは火鉢で焼いてくれました。
その風景が鮮烈で夏はなにで焼いていたのか思い出せないぐらいです。
お餅を気長に焼いてくれた祖母はトーストも本当に気長に焼いてくれました。きつね色は美味しいしるし!とその時教えてもらったことがあります。

薄茶でも駄目、こげ茶は墨になる手前。そこにバターをのせるとゆっくりと溶けてパンに沈みます。当時は珍しかったのか友達は大喜びで、その嬉しそうな顔を見たくて、遊びに来ると祖母は皆に振る舞いました。

甘いお菓子でもないのに子供たちにはごちそうでした。もうあんなに美味しそうなきつね色のトーストを見ることは無いなあと思うくらい私の記憶の中に残っています。

「耳が美味しいよ!」と聞いてその硬くて味が詰まったような端っこはたまに油で揚げて砂糖をまぶしたおやつに変身しました。ほんの少しは秋田犬のフジのご褒美でした。

身近にパン屋さんが多いことは特別気にもしていませんが、遠くの友達に羨ましがられます。

神戸に生まれて美味しいパンを食べられるのもよかったことの一つかもしれません。

今日もいい日にしましょう!



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