ゴールデンウイークも　ニケと歩けば

今朝はほんとうに気持ちのいい風が吹いています。
少しゆっくりした時間に散歩に出たせいかそれだけで山の様子や少し向こうの海の色、鳥の飛び方までも違って見えます。

空気はかすかに木の香りを含んで思わず深呼吸！
ニケは道端のタンポポの綿帽子が気になるのかぎりぎりまで近づいて観察しています。

不意に小さな風が通るとその綿帽子はあんなにしっかりと形を作っていたのに脆くほどけて各々に飛んでいきました。

道端の小さな花を見つけることが出来るこの小一時間はニケと私だけの貴重なひと時です。
誰かが植えたのかフリージアの黄色がいつになく眩しくてここでも春を満喫している様子が分かります。

時間が違うのか会う人も違って、久しぶりに柴犬のジャック君に会いました。すっかり成犬の雄。全く顔つきがニケと違うのですが、そこは性別の違いだけではなさそうです。

あんなに子犬の時はじゃれ合っていたのにニケが飼い主さんに挨拶しようと近づくと威嚇してうなります。「覚えてないのお？」と飼い主さんがたしなめても知ったこっちゃない！と言った様子です。これも成長。喜ぶべきでしょう。

公園に着くと姉と弟が仲良くキャッチボールをしています。
子どもたちもそんなときがあったなあと思い出しながら、そこには一代目の柴アルがそのボールを追っかけてじゃれ合う姿まで…。

ニケは公園は休むところ！と決めているのかど真ん中でアジの開きのようにお腹を地面につけます。定番の姿は知り合いにもわかりやすく、みんな大きな声で遠くから名前を呼んでくれます。

ゴールデンウイークでも同じ毎日。「坂の上迄帰るのは辛いわ。」と言いながらご夫婦で登って行かれる姿にカレンダーは関係なし。「毎日がお休みよ！」と笑われます。

人込みも苦にせず旅行に出かけた遥か遠くはもう一度！と言われてももうたくさん！となりました。
それでいい。それがいいと思う毎日は季節を感じて十分となりました。
足るを知るとなった今は計画のない一日がいかに贅沢なことかも実感しました。

十分春の光を浴びたニケは満足したのか自ら家に向かう道を歩き始めました。どんな時もお腹がすくのは私も同じ。

今朝のブランチは硬めのパンをトーストして野菜サラダはスナップマメにアスパラガス、タケノコは少しあぶって、新玉ねぎも。仕上げにブロッコリーのスプラウト。

今日もいい日にしましょう！