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ジェトコースター人生 その45

最近、60歳以上のバイタリティーあふれる女性の多さに驚いています。

知り合いの中にも80歳からジムに通いだして今やインストラクター、90歳で童話作家になった女性。野良猫保護のために夜中も活動しているおばあちゃんもいます。

女性の意識が高くなっていろんなことに挑戦しています。

外国の女性と肩を並べるぐらい自立したシニアが増えてきました。

何しろ見た目が若い。今や100歳時代になって80歳は昔の60歳ぐらいの感じです。

女性の人生が楽しくなるのは70歳からとフランス女性は公言します。

日本の男の人は若いことが第一!なので35歳ですでにおばさん扱いですが…。

美容と健康の仕事に携わって20年以上になりますが、今は個人のお客さんに絞って一緒に年を重ねているので、友達のような関係です。お付き合いもそれぞれ10年以上の方ばかりになりました。月に1度のご注文時にランチをご一緒します。回を重ねるごとに美容より健康に意識が傾いていってるのがよくわかります。

ある方は、50歳の時、がんが見つかり余命三年と宣告されました。

普通なら落ち込んで生きる意欲も失せるところですが、

「コップの水が半分しかないととらえるか、まだ半分もあると考えるか」

の問いで言うとまさしく「ある!」を選んだ女性でした。

残された時間がわかった分、すること、したいことが明確になったといいます。

まずは断捨離。靴は3足、服はクローゼットにゆったり入るくらいにして

すっきりさせました。食器も3組ずつ。化粧品はシンプルに化粧水とクリームだけ。「気に入っているので浮気はしないわ」とご愛顧いただいています。

そんな彼女はホームパーティーが好きで家にはいつも人が集まっていました。ある時、嫌いになった人はいないんだけれど「お付き合いが面倒になってきた」とこぼされました。その意見に同調すると、「これからは3人しか招待しない」と宣言。同じ人という意味ではなく、一度にということらしいです。

身の回りの断捨離が終われば次は人間関係。一期一会を大切にして、「これからはわがままに生きましょう!」と【むさしのトンカツ】をペロッと平らげる横顔は屈託のない優しい笑いジワがチャーミングです。

あれから4度目の夏を彼女は迎えました。




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