思考を深める経験値
世間知らずと言う言葉があります。
狭い世間での経験しかないとその中で学んだことや見たことだけで判断するので、偏っていたり勝手に思い込んだりと判断力迄 鈍らせることがあります。
いいことも悪いことも、成功した経験やもちろん失敗したことがその人の中で記憶となりそれはいつしか知識の一つとなりえるようです。
どんな人と付き合うかが大切と若い時に先輩から聞いたことがありました。
その時はとても打算的?に聞こえて私はいろんな人から教えてもらおう!と思ったものです。
もちろん若い時は経験値が低いのですからいろんな人の意見や考え方に触れることは大切ですが、ある程度の年齢になると人を選ぶということも大切になってきます。
それは向上心とでも言い換えましょうか?
また肝心な時に納得できる判断力を発揮できるように人を見る目も育てることです。
ついつい人を見るのに学歴や収入で判断する人がいます。
また自分に都合の良い答えを出してくれる人がいい人と思いがちです。
訓練生の時、それまであまり叱られたことが無かった私でしたが、とても苦手な教官がいました。何かにつけて注意されたりダメ押しされたりと気持ちがへこむ存在でしたが、後になってそれはまっとうなことばかり。
その時注意されなければいまも気が付いていなかったかもしれません。今は感謝しかありません。同期は励ましても慰めはしてくれませんでした。
里帰りした時、母に愚痴ると「あなたを思ってのことだと思うよ。」と言われました。私の経験値の低さ、狭い世間しか見ていなかったことが後で分かるのですが、それを逆恨みしたり、嫌われているのではと勝手に思い込んでいたのかもしれません。
この年になって良かれと思って言ったことも相手に通じないこともたくさんありますが、それはいつかその人にとってのなんらかのヒントになることだと信じています。
完璧な人間などいないと言われます。みんな途中で体の方が崩れていくのですから完成して終われるはずもありません。
11時に東京駅で待ち合わせ!と娘からLINEが来ました。
あんなに親を頼りにしていた娘を知らぬ間に頼りにしている私がいます。
なんとなく留守をすることを勘づいているのかニケはまあるくなって静かです。
雨の朝になりましたが、今日もいい日にしましょう!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?