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喫茶店いま、むかし  ニケと歩けば

喫煙する人にとっては神戸は住みにくくなっているかもしれません。

レストラン、カフェ、いろんなところで禁煙!

街角の隅で喫煙するおじさんたちは肩身が狭そうです。

ずいぶん昔、とある場所でカフェをしていましたが、食器の音やコーヒーを点てるサイフォンからのいい香り、心地よいボサノバのBGM、そしてそれぞれの席から聞こえる話し声、くゆるたばこの煙が好きでした。


カウンターの常連さんは毎朝、10時、食後の一杯。そして仕事終わりにデートの待ち合わせ場所として来てくださいました。

時には恋愛相談にもなったりして…。

最後の日にはいつものコーヒーカップ。飲まれた後、丁寧に洗って記念にお渡ししました。

店の中は花束でいっぱい。本当にこちらこその幕切れでした。
そんなつかず離れず、昭和の喫茶店やカフェにはお客さんとのいい関係があったように思います。

それは近くて遠い光景です。

もっと昔、三宮のセンター街に「G線」と言う喫茶店がありました。
当時はとてもモダンで壁はサルバドール  ダリの絵のような斬新なペインティング。その大胆な赤と黒。地中海の青。
真ん中には螺旋階段。
広くはない店内はいつも満席でむんむんしていました。それが心地よいというのをその店で感じました。、私はよく叔母に連れて行ってもらいました。

そこで食べるチョコレートバフェ。叔母たちはフルーツサンドにコーヒーが定番。おとなの中で育った私は、その中にいることが好きでした。

ちょっとその仲間入りをしたようなませた子供でした。

子どもが大好きな不二家のパーラーも良かったですが、「G線」はなんだかドキドキするような場所でした。それは怪しいとか危険なと言う意味ではなく、あとから思うと異国の雰囲気を感じていたのかもしれません。

そんな個性的なお店がセンター街からどんどん消えて行ってしまって少々さみしさを感じますが、今復活したらどうでしょう。若い人に受け入れられるのでしょうか?

喫茶店も時代とともにその様式を変えています。
それはスターバックスがやってきたころからのような気がします。静かに本を読んだりパソコンで仕事をしたり、一人でゆっくり楽しむことが出来る空間は同じでも、独特のゆったりしたソファや落ち着いたインテリア、家にいるようなくつろぎ感は照明を落とした中で味わえます。

どちらもその時の気持ちで選ぶことが出来ます。
神戸はいろんなカフェや喫茶店があちこちにあって美味しい珈琲を飲むことが出来ます。

お気に入りは誰しもいくつかあるようです。

友だちの○○さんとは「茜屋」お見合いの待ち合わせなら「にしむらや」をお勧め。

路地裏のカフェもいいし、大丸の「カフェラ」も素敵!そんなくつろぎの喫茶店へ行く時、ニケはお留守番です。

一度連れて行ったら足元でおとなしく寝そべっていましたが、なんだかこちらが落ち着かなくて…。いろんな方がニケに話しかけてくれるのですが飼い主の方が気を使ってゆっくり楽しめませんでした。

今日は北野のスタバで大好きなシナモンロール、少々罪悪感を感じながらほうばることにしましょう。私の小さな楽しみです!

今日もいい日にしましょう!









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