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朝の風景  ニケと歩けば

晴れの日,雨の日、一年中を通じて同じ日はありません。

同じ晴れであっても日差しの違いや、風の具合、雲の流れと微妙に表情が変わります。いつまでも飽きない自然の絵巻物です。

朝の空を見るのが好きです。ニケがくつろいでいる間、私は木のベンチに腰掛けて見上げます。今朝はたくさんのツバメが気持ちよさそうに空を泳いでいました。薄水色の空に黒のシルエットが影絵のようで、いつまでも眺めていられます。

1日の中でも日の出を待つ数分、神々しい光が海の向こうから現れてしばらく空の境目に何とも言えない優しい色が生まれます。

すっかり太陽が空に持ち上がると元気の出る青空。

今年は梅雨開け前から猛暑です。「命を守る対策をしてください!」とは何とも物騒な?世の中です。今朝のニュースでは温暖化を通り過ぎて地球は沸騰時期に来ているとか!

毎年美容院の軒先で子育てをしているツバメは飛び立ったでしょうか?
あの真ん丸で小さくてかわいい頭が五つ。親の帰りを待って兄弟仲良く息をひそめていました。親の気配を感じると思いっきり背伸びして我先に口を開けて催促する様子はちょっと感動すらします。


その中の一羽がほかの子より小さくて頭一つ分隠れていたのが心配です。
どうか無事に空を飛べますように、さっき見た公園で泳ぐツバメの中にいますように!

  大きなヤマモモの木の、その向こうにそんなに高くない山の緑が迫っています。

雲は早くもなく遅くもなく、綿菓子を引き裂いたようなものや、太い刷毛でなぞったようなもの、じっとそこにとどまることもなく流れています。ゆっくりと引っ付いたり離れたりしながらいろんな形になります。

うっすら海の方がピンクに染まってきました。そのず~と上の雲は未だ柔らかな光を当てられて乳白職のようで…。

もう数時間もすれば強烈な太陽がこの辺りを占領するのでしょう。こんな身近なところにも自然が造った芸術品のような風景があります。

毎年のようにこの時期、ニケは保冷剤をバンダナにくるんで首元を冷やしています。
家に戻るころにはすっかり柔らかくなって冷凍庫から新しいのを出して巻きなおします。

「今朝も暑くなる前に帰れて良かったー!」と言うようにお水をなめる音が
小さいながらもリズミカルです。

今日もいい日にしましょう!









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