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8/13 『永遠の0』(映画三昧の日)

 夫と約束していたので今日は家で映画三昧。『シンドラーのリスト』『戦場のメリークリスマス』『ドラえもんとのび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ2021)』有名だけど見たことがなかった三作を視聴。

 21時で私は離脱。夫は『ゴッドファーザー2』をみています。私はもう見ているので、追いついたら次は一緒に3を見られます。
 今日は、先日見た映画版『永遠の0』の記録を。

 『永遠の0』


 あらすじはこちら。

 孫である主人公が特攻で亡くなったという実の祖父、宮部久蔵について調べ、彼を知る人物を訪ねて歩くことで物語は紡がれる。

 団塊ジュニア(父が晩婚だったので私はちょっと下だけど、団塊の娘です)である私たちの世代は、祖父という近い立場の世代が皆、大人としてあの戦争を経験していることになる。そんな苦しい時を過ごした人と、私は一つ屋根の下で一緒に時間を過ごしてきたのだな、と思いを馳せた。私の祖父は私が物心のついた時には言葉を失っていたので、一度も戦争の話を聞いたことはなかったけれど。
 今はもう身近な存在の生の声として戦争体験を聞くことはできない。一緒に過ごしたあの人に起きたこととして浮かべることと、見たことも言葉を交わしたこともない昔の人の出来事として知ることには、感情的にかなりの違いがあるのではないかと思う。

 久蔵について語るいく人もの声は、否定的なものに始まり全く別の見方をするものへとたどり着く。そのひとつひとつがその人にとっての戦争体験がどのようなものであったか、今もまだ感情を揺るがすものであることを見せつける。
 語ることができなかったことが語られる時は、きっと目の前の相手を思いやる余裕もなく溢れ出す。時を超えて感情が蘇るのだ。

 孫が祖父を知る人を訪ねるという構造によって、受け取る側は主人公に自分を重ねて先祖に思いを馳せることができる。物語という装置によって、もっともっと遠くなっても、久蔵の痛みを自分につながる昔の誰かとして感じられるだろうか。 
 そんなことを思いました。
 謎に牽引されて、驚きのラストまで。めちゃくちゃ泣きました……。
 

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