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日記 2023/9/25~10/1

9/25

今日から5日間の出張。初めての静岡。静岡でまず最初に思い浮かんだのは「富士山」だった。生まれてこの方しっかりと富士山を見たことが無く、というか記憶が無い。2歳の頃静岡に家族旅行に行ったらしいが覚えてない。その時の写真を見ると綺麗な富士山の景色をバックに父親の足元で泣きじゃくった表情の自分の写真しかない。
移動中車から見えた富士山は予想より遥かに茶色だった。
「なんか目の前にデカい山がありますねー」「あれ富士山だよ」「あれが!?」みたいな会話を車内で繰り広げる程の茶色。

車内からの写真。分かりにくいが本当に茶色だった


まぁ遠目からでもデカさを確認出来ただけ良しとする。宿に到着し近所のさわやかハンバーグを食べようと赴くも激混みしていたのですぐ近くのラーメン屋で夕飯を済まし、ビールを一杯飲み就寝した。

9/26

出張二日目。昨日は移動だけだったのでそんなに疲れていなかったが、今日から本格的に業務が始まるのでしっかり引き締めていく。とは言っても自分はサポート的な役割なので良い感じに肩の力を抜きながら進めようと決めた。暑くも無く寒くも無い感じで陽気な一日だった。途中急激な睡魔に襲われながらも何とか持ち堪えその日の業務を終えた。
この5日間の出張は静岡の様々な場所で作業するため宿が変わる。1時間ほど移動し隣がスポーツジムのホテルに宿泊。部屋のカーテンを開けると目の前がジムになっており、トレーニングに勤しむ老若男女の様子を覗き見することが出来た。とてつもなく犯罪臭がするので早々にカーテンを閉めシャワーを浴び、上司と共に2日連続でラーメンを食べた。
帰りに酒を買うため寄ったスーパーで、突然スーツを着た店長みたいななんか偉い店員が小さい声で話しかけてきた。

店員「お客様…」
私「なんですか?(万引きしてないよ?)」
店員「そのTシャツ…」
私「あぁこれオードリーの…」
店員「…私もリトルトゥースなんです」
私「!?」

部屋着にと自宅から持参したオードリーのラジオのTシャツを着ていたため話しかけられた。そんな小声にならなくてもと思ったが初めてこのTシャツを着ていて同士に出会えたので嬉しかった。話を聞くとTシャツを買うか否か悩んでいたらしく、自分が着ているのを見て買うのを決めたらしい。
白と黒2枚買うといいですよと伝えてスーパーを後にした。良い夜だった。

9/27

ひとしきり業務を終えそのまま静岡市内へ移動。初日二日目と静岡でも郊外での作業だったので高い建物が増えると一気に都会に来たな感が増す。
JR静岡駅及び新静岡駅周辺のホテルに陣取った。到着時はもうとっくに日が暮れて街は夜の繁華街へと変貌していた。印象的には名古屋の栄より落ち着いていて、札幌のすすきのより賑わいがある感じ。まぁド平日だったので金曜日や土曜日はもっと賑わうのだろう。軽く散歩しながら店の雰囲気を覗いてみると全体的に洒落た店が多い印象だった。極めつけはハンバーガー屋なのかカフェなのか本屋なのか居酒屋なのかフレンチなのかよくわからない、でも店の壁にはネオンカラーの装飾品で彩られていてこれでもかと言わんばかりの茶色い酒がずらーっと並ぶカウンターの椅子が高め、如何にもって感じのバーテンダーが花柄のノースリーブワンピを着こなした綺麗目お姉さんと談笑している店があった。自分にはこんなオシャレな店は100年早いと感じ、ホテルすぐ横の大衆居酒屋で一人しっぽり晩酌し就寝した。

この塩もつ煮込みが素晴らしく美味かった

9/28

ふと学生に戻りたいと感じるときがある。作業終わりホテルに戻る途中自転車を押しながらお互いの距離感を良い感じに保ちつつ他愛のない話をしているであろう高校生のカップルを車内から見かけ不覚にも泣きそうになってしまった。情緒がキモすぎる。何故泣きそうになったのか。学生時代にしか味わえない下校時の自転車を押して帰るあの感じ。今日授業中にこんなことがあって…から始まる内容の薄い話をしっかり聞いて会話を途切れさせまいと必死になるあの感じ。これが片思い中とかなら尚更くるものがある。何気にそういう自分が経験した小さな幸せの積み重ねみたいのがその内思い出に変わり、それを顕現する事象が現れると涙腺崩壊に繋がるんだなと、この一連の内容を友人にLINEで話したら「分かりかねます」と返事が来た。なんで敬語とも思ったが、絶賛情緒キモキモ状態は自覚しているので「そうですよね」と返事しておいた。

9/29

長いようで短いような出張も今日で終了。最終日の作業は比較的緩めで昼ちょっと過ぎには終了した。日が沈みかけたくらいに帰宅し、同居人とパスタを食べに行った。5日間だったが自分が帰って来て同居人は嬉しそうだった。この幸せを保っていきたい。

9/30

名古屋に引っ越してから1年半ほど経ったが気軽に誘える友人もおらず、これと言って出会えるような場面も無い。会社に年齢の近い人はいるが、友人になれるかと言ったらどうも難しい。自分の中で「会社の同僚」として線引きしてしまい壁を作ってしまう。すべては自分の意固地な考えがもたらす自業自得なことなのでその線引きを止めれば良いだけの話なのだけれども。そんなことを考えながらゆったり家で過ごした。

10/1

散歩に行く。話題の「モンハンNow」を起動して歩く。ポケモンGO然りドラクエウォーク然り、位置情報系ゲームはリアルとフィクションが絶妙なバランスで織り交ざった画期的なゲームだと感じる。馴染のモンスターなどがすぐ近くにいるような気持ちにさせてくれて楽しい。(熱中しすぎて人や電柱などにぶつかりそうにはなるが)モンハンNowはソロプレイでも十分楽しめるがマルチプレイに特化した位置情報ゲーム。昔はPSPと自分の好きな駄菓子を持ち友人の家に集まりワイワイ楽しんだものだが、今や知らない人たちでゲリラ的にマルチプレイできる。これで友人が出来ないかなぁと思うが「今さっき一緒にリオレイア狩った人ですよね?上手でした」と街でいきなり話しかけられたらちょっと怖いので可能性は低いだろうなと感じた。

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