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ビビりな僕の強い味方『アラサーぼっち観察記』㉜

はい、どうも皆さんこんにちは。二重丸と申します。
今回は、インターネットの匿名についてお話していきます。

インターネット上で匿名のアカウントを用いることができるようになって久しい現在、SNSがなかった時代が想像できないような若者も、今では増えていると思います。同時に、SNS上などでの誹謗中傷デマの拡散など問題視されることも増えてきました。(匿名だけが原因でなく、文字媒体であるということも関連していると個人的には思っていますが)

匿名による攻撃性は、僕にも非常に身近なものです。SNS上では経験がありませんが、趣味の場でよく遭遇します。オンラインゲームで遊んでいるとチャットで味方や敵に煽り・攻撃的な言動をする人を見かけることがあります。暴言を吐くためにボイスチャットをわざわざつけてくる人にも出会います。
FPSプレイヤーのなかではそういった人をトキシック(toxic)なんて言いますし、飛んでくる良くないメッセージのことをファンメ(ファンメッセージ)なんて揶揄することもあります。残念ながら一部のオンラインゲームでは、攻撃的な人に出会うことは驚くようなことではないのです。現実でもこんな振る舞いをしているわけではないと信じたいので、これらも匿名によって攻撃性が増大した例だと思います。

しかし、匿名の偉大さ力の大きさも事実としてあると思います。ですので、匿名のメリットに注目して、これからお話していきます。

身バレしない

まず、匿名のメリットとして身バレしないということが挙げられます。これが最大のメリットかつ全てです。身バレしないということは、現実の自分からインターネット上の自分が切り離されるということを意味します。これによって自分の身の安全が保証されます。SNS上の言動は原則現実に影響がでないわけですので。

心理的安全性なんて言葉がビジネスシーンでありますが、匿名の場ではある意味これが完全に確保されていると考えています。もちろんSNSなどでは、不特定多数から批判を受けるリスクがある場なのですが、そんなことを想定して日常的に振る舞う人は端から使ってないと思います。僕もSNSが怖い人間ですが、批判されることへの怯えみたいなのをある程度割り切るつもりで使用してます。

また、SNS上の自分が批判されることは、必ずしも現実の自分が批判されていることを意味しないと思っています。現実では絶対にしないことをインターネット上で行い、批判をされた。当然傷ついたりしてしまうとは思いますが、それは現実の自分ではないと割り切ることも可能です。

匿名のアカウントは消したり作ったりできることがメリットであり、デメリットでもあります。俗にいう炎上したTwitterやアカウントのリンクをクリックしても、もうすでに削除されているのを見たことがありませんか?それができるわけです。まぁ炎上までいくと現実にも問題が出る気もしますが、最終手段が現実よりも軽いのがメリットの一つになります。
補足しておくと「炎上しても逃げられるからいいよね」という話ではありません。小さなこと、例えば、にわかを晒して恥を掻いたり、自分の発言の間違いに気付いたみたいなことが気になるなら、リセットできるよねという話です。実際、僕は複数のアカウントを削除した経験があります。誤タップでフォローしたのが恥ずかしく、履歴にも残したくなくというしょうもない理由で削除したこともあります。

この身の安全の確保がいくつかのメリットへつながります
ここでは「気軽さ」「本音が言える」「なりたい自分になれる」3つを例として取り上げます。

気軽さ

まず、「気軽さ」です。
何度も繰り返しますが匿名の空間での失敗は現実に(原則)波及しません。それは現実世界で自分の評価が気になってしまう人間(例えばみたいな人)にとって、新しいことへの挑戦がしやすいことを意味しています。

僕は二重丸としてこのnoteでお話をしています。これが例えば実名(ここでは二重丸の中の人なので「中之丸」とします)でやるとなれば、僕には絶対にできません。こんなに自分の恥を中之丸として皆に話せるなら、もっと現実で生きやすい生物だったに違いありません。現実でできないからここでやっているわけです。
これは明確なメリットです。とりあえずやってみて、もう続けられそうになければ消しちゃえばいいのです。身バレは死ぬほど怖いですが……

本音が言える

次に「本音が言える」ということです。
匿名の自分は現実の自分と関係がありません。そうすると、現実では遠慮している意見が言いやすくなります。何を言ってもいいわけではないですが、上司が怖くて言えない無駄だと思う仕事についても、今更聞けない常識の質問も、匿名の自分なら言いたい放題です。周りの評価を下げたくなくて黙っていた不平不満をぶちまけてもいいんです。

これのメリットについて少しお話します。本音をためらいなく言いやすい匿名の場では、活発な意見交換が可能になり、そこから面白い文化が生まれる余地があるのだと思います。不平不満から生まれるものだってあります。不満は改善点のもとですし、ダメな自分を共有するだけで気持ちが楽になったりもします。素直に発言を共有するということはそれだけで価値があるのです。

なりたい自分になれる

最後に「なりたい自分になれる」ということです。
急にちょっと胡散臭くなりましたね。まぁ聞いてください。
現実の自分を誰も知らないということは、現実とは関係ない自分になることだってできます。好きなマンガのキャラクターになりきり、セリフの投稿をするBotも見たことがあります。中の人がどんな人物でも、そのロールプレイの一種を楽しむことができるでしょう。
実は男性に(または女性に)なってみたかったなんて人は、世の中のネカマと呼ばれる振る舞いをしている人たちを参考にしてみるといいかもしれません。何かを期待していた誰かの心に傷を残す可能性もありますが、振る舞い自体が悪いわけではありません。問題が起きたときだけご注意を。

さらにSNS上では、自分の見せたい部分だけを切り取って見せることができます。仕事中のストレスがある部分は伏せて、素敵な夕食や充実した休日のみを投稿できます。仕事についても煩わしい事務作業などは投稿せず、花形の部分のみシェア。反対に自分の負の部分だけを吐き出すかたちでもいいです。皆さんに公開する・しないすら自由に選択することが可能です。

さてここまで、匿名のメリットについてお話してきました。そのデメリットはこれらのメリットを反転させたものになります。気軽さは迂闊さに、本音が言えることは配慮が欠ける結果に、なりたい自分になれるのは人を騙すことが可能になってしまうのです。匿名はどちらにも傾くものなので、自分たちで自制していく必要がありますね。

次回は、一人の時間について書く予定です。また是非お時間あればお付き合いください。

本日のまとめ

匿名でなかったらnoteは始めてませんでした。



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