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不動産屋探しという概念(同棲奮闘記中編)|ナインチェ・プラプラウスの「いつかいなくなっちゃうかもだし」#25

※別に前編を読まなくても読めます
部屋を整理した時、数年前に買ったものを見て、最近と思うこともあればとても古く感じることもあります。
自分にとっていつまでも色褪せないものと思っているものが、世の中的には違ったりすると中々ショックなものです。
価値観は日々更新していきたいけど、変わらないでおきたいものもあります。難しいねぇ。

どーもどーも、ナインチェ・プラプラウスです。ちんちん、じゃないねぇ。

前回までのあらすじ:引越しのためにまず街探しを行なった二人、最寄り駅を調布と決めた。

街が決まったので早速物件を探すこととしました。
が、突然二人に衝撃が走ります。
街探し時に比べて条件に合う物件が、少なくなっていたのです。

二人が街選びをしていたのは、1月から5月ごろ。新年度の引越しシーズンのため、たくさんの物件が出回っていました。
しかし、探し始めたのは、6月末。引越しは暑い暑い夏。
お盆休みに色々整えたいと希望した二人でしたが、世の中的には、夏場の引越しは暑いからと避ける人が多いようで、物件もそれに伴ってあまり出回っていないのでした。
これはやばいぞ、と思った二人は、日々血眼になって物件を探し始めました。

いくつか目星をつけた二人は、急がば回れ、不動産屋に赴きます。
若いお兄ちゃんに、ネットでは見つからない物件を見繕ってもらう魂胆です。

入店直前、メールが来ます。
ご希望の物件は既に他の方がご予約済みのようなのですが、条件にあった物件をご用意してお待ちしております!
ん? ちょっとイラッとするところではありますが、これは割とあるあるです。
条件にあった物件とやらに期待して、店内に向かいます。

到着すると、少しチャラ目の20台後半くらいの男性がメールの送り主と分かりました。
どこか懐かしい感じがしたので凝視してみると、ズボンを腰辺りで履いていることに気がつきました。
いわゆる腰パンというやつでしょう。
中学生ごろ、オシャレを理解していないヤンチャな男子がやっていた装いを、未だに続けている人がいるとは、、
衝撃的な出会いはなんのその、二人は時代遅れ店員(以降、腰パンと呼びます)に案内されることになったのです。

「腰パン」は事前に物件を探してくれていたようで、何枚か紙をもっていました。
二人に探りを入れながら、これは、これはと見せてきます。
これがことごとく、的外れ。
少し見せて、心が折れたのか手持ちはそのままに、目が泳ぎ始ます。
何か質問をしても、分からないのか話をそらします。
一向に話が前に進まない状況が続き、仕方がないので、当日ネットで探していた物件の状態を尋ねることにしました。
パソコンの使い方はわかるようで、空き状況は確認いただけました。
ここまででほぼ1時間。中々内見にも進めません。

えっ、不動産屋さんってネットより使えないんだ、と思い始た時、「腰パン」の先輩が登場。
やりとりを聞いていたのか、元々ダメすぎる「腰パン」を気にしていたのか、二人の希望に合った物件を2,3紹介してくれました。
悪くなかったので、さぁ内見に進めて、先輩そのまま進めて、と願いましたが、やはり担当は「腰パン」
内見の連絡も手際が悪く、結局店内で2時間くらい過ごして、やっと内見に進めたのでした。

結局、内見した家は悪くはないが良くもないという感じ。
一旦、中ではましと思った物件を押さえておくことにし、手続きを進めます。
ここでもさすが「腰パン」
手続きに必要な費用を後から話し出すなどの手際の悪さを連発され、店を出ると辺りは既に夜模様となっていたのでした。

いくつかの不動産屋さんに行きたかったのに、、「腰パン」め、、
さすがにやばいと思った二人は別の不動産屋さんにいくこととしました。

その後、二つの不動産屋さんに行きましたが、定時上がりしたすぎ店員や、上から目線おじさん店員など、ハズレを引きまくり、超疲弊。
家探しをしていたつもりが、気がつくと不動産屋さん探しをしていたのでした。

そして四店目、もう次のお店がダメなら引っ越しは休もう、そんな気持ちで予約を入れました。

おなじみの「希望された物件は既に契約済で」メールは前日に届いたので、「腰パン」よりかは、まともそうです。
わずかな期待を胸に入店すると、メールの送信者は前のお客さんの対応中とのこと。
不穏な空気が流れたその時、二人の前にスマートなメガネの男性が代理で現れました。
どうやら腰パンはしてなさそうです。
話してみても早々に要領を得てくれます。
こちらの状況の理解も早く、気になる物件をいくつか出してくれました。
これはいけそう。
隣で接客している、滑舌の悪い男じゃなくてよかった。

よろしくね「スマートメガネ」、さよなら「腰パン」
二人は、不動産屋さん探しの旅の終着をここに決めたのでした。

やっと、不動産屋さんを決めた二人、ついに物件を決める段階に入りました。
思ったより、長くなったので、次回に続けます!
次回、同棲奮闘記編最終回!ご期待ください。

25回


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