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口癖は思考の漏れ。

オフィスリノベーション
2021@阿倍野

パーティションは下端2180の手を伸ばせば触れる高さに設定してます。

適度な低さの洞窟感が心地良いというのもありますが、既存のメープルの収納家具との離隔50mmの限界値の高さ設定がそうなったと言うだけで特に深い意味はないです。

低ければ低い方が良いのだけど。

2段階で角度を付けて折れ曲がりを設けてますが三千院の船底天井くらいには「への字」にしたかったのだけれど天井高さの制約でフラットになってしまった。

窓高さとマッチメイクに気づいたのが代表との打ち合わせ中で「あっこれ視線が窓に繋がってくから視覚の開放性生まれますよ」と、さも仕掛けていたかのように話してました。

さも。

人と話してる時に気付くこともありますよね。

「視覚の解放は自制心の解放」

オーバーハングの角度もいくつか角度を変えたバリエーションで検討してましたが、奥行900mmの22°が具合の良いくるまり感でデカいバスタオルに包まれてるみたいなイメージに近くなった。

この角度があるのとないのとではえらい違いで。

主語や癖やリアクションは無意識に無自覚にその人の思考が漏れ出してると思うのだけど、代表とのコミュニケーションも非常に面白くて。

代表は主語が「僕たち」か「スタッフの子たち」だし、口癖は「助けてくれ」と「頼むよ」だし、基本的には表情が変わらないけどスタッフや未来の話をする時それはそれは楽しそうにするし、リアクションは基本「なるほど」だし。

そんなところを見ていたらなにを大切にしてる人なのかなんてアンケートやヒアリングが必要ないくらいにはわかってくる。

「癖こそ愛そのもの」

愛は信念というのが最近の僕のテーマで、
信念なき恋は依存だし、信念なき教育は洗脳だし、信念なき仕事は奴隷なわけだ。

「言葉にするのは野暮である」の理屈もわかるけど、信念を明確にする作業が重要なのは言うまでもない。

共感ですらビジネスモデルに組み込まれてしまった現代は、不謹慎や悪意の方がリアルを感じやすくなってるのは確かでそりゃ罵詈雑言がひしめき合うよなと思うわけです。

ナチュラルな愛ですら「何のために」と理由を探され「好きだから面白いから」と答えても「そんなはずはない」と揶揄される。

脳をデカくしてきた我々の末路が「人を信じない」という特性に至ったというのは非常に興味深いです。

多国籍なスタッフを抱えてる代表が狙ってるのは他の起業家と同じで市場価格を上げて売却で、つまり愛の市場価格を釣り上げる行為がスタートアップの本質なのではとも思うわけで。

単に金の亡者みたいな人はスタートアップの起業家には少なくて、みんなやりたいことの為にお金が沢山いるから市場価格上げて資本を手に入れようとしてるだけなので、結果的に愛ですらその為の手段になっているのが面白くて。

物欲も何もない起業家たちのモチベーションは実現欲求なので究極のエゴだし自己愛だしマスターベーションなわけで、それをわかっていながら彼らについていくチームメンバーもそれはそれは変態の集まりだと強く思う。

「あなたの愛は本物か」

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