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コミュニケーションが必要なら1人になるべき。

リノベーションのご相談を頂く時、施主からはいろんなリクエストを頂きますが、それとは別で夫婦円満をテーマとして掲げています。

ここで言う円満は「いつも楽しく」や「喧嘩をしない」という事ではなく「コミュニケーションがい起こる状況」という意味での円満です。

⁡ コミュニケーションは2人以上の人が同じ目標を持つ事で必要になる手段で、そもそもコミュニケーションは自然に発生するものではなく、共通の目標に向けて必要になる手段で、夫婦も例外ではありません。

目標がなければコミュニケーションは生まれないのは当然で、「意識をする」とか「モチベーション」みたいなメンタルでコミュニケーションを作っていくのには限界があります。

時々、異常なほどの高い意識を持っている方ももちろんいますが、そんな方たちは一旦置いておいて。

目標設定ですが、人生の節目のような大きな目標である必要は全然なくて、休日に料理教室に通うだとか、共通の趣味を作るだとかの軽いもので全然良いわけで、大切なのは同じ目標とプロセスの共有で。

目標設定は技術なので繰り返し行わなければ身に付きませんし、習慣化されません。

習慣化さえできてしまえば、「今晩のご飯の準備は誰がするのか」みたいな小さな目標設定もストレスなく行えるようになります。

目標が作れるようになったら、その目標に対するプロセスを共有できる空間・プロダクトが必要で、それが家に求められる機能だと考えています。

料理を一緒に作る事ができるキッチン、本がシェアできる本棚、洗濯やアイロンがけが一緒にできる家事室などなど。

ポイントになるのが、「プロセスの共有」が意識的に行わうためには、「個人の時間をしっかりと作ること」で。

小さくても良いので、それぞれの個室があってそれぞれの時間を大切にできると、2人の時間も意識的に過ごすことができるようになるためです。

大事なのは、1人の時間を作ることができる選択肢があること。

それに尽きます。

コミュニケーションが生まれる仕掛けを何にするか?は夫婦それぞれですが、お互いが悪い意味での「空気」にならないために、当たり前にならないために空間設計をしていけると良いなと思っています。

夫婦円満になりたくない夫婦はいないはずなので。

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