やんちゃな妹 ぷいちゃん⑧
(すきと言って①)
お姉ちゃんとぷいちゃんとは
年が少し離れております。
お姉ちゃんはそろそろお年頃。
「すき」という言葉が
妙に「こそばゆい」お年頃なのです。
そんなお姉ちゃんから
「すき」を言ってほしい
ぷいちゃん♡
単刀直入に心の内を
お姉ちゃんに投げまくる
ぷいちゃん♡♡♡♡♡♡
「すき」っていって!
「なんで、すきって言わないの?」
「お姉ちゃん大すき!!はい次は、ねえねが言って!」
無言をつらぬくお姉ちゃん・・
(こんなところパパそっくり・・)
あるピアノ教室からの帰り道
自転車の後ろで突然
ぷいちゃんが呟いた
「ママぁ・・」
『んっ?何』
「わたしのお口がくさいのかなぁ・・」
「だから、ねえねは、すきっていわないのかなぁ?」
私は胸がギュウゥゥと切なくなった
『そんなことない!むしろいい香りだよ!ぷいちゃんのお口は!』
『お姉ちゃんはぷいちゃんのことは大好きなの!ただ「すき」って言うのが恥ずかしいだけなんだよ!』
「でも。。全然すきって言ってくれない・・」
「さっきも聞いたのに。。こころがモヤモヤする。。」
。。。。。( ;∀;)
流石にこの言葉には私も黙っていられなくなり
後ろからヘルメットを被って自転車でついてくる
お姉ちゃんを道路わきで止めて話をした。
『なんで、すきって言ってあげないの!?』
『自分のお口がくさいのかな?って、自分を責めだしたじゃん!』
急に道路脇に自転車を止められ
せきたてられたお姉ちゃんは
大きなため息を1つして
ぷいちゃん脇を自転車で通り抜けながら
こう言った。。
「まぁ、嫌いじゃぁないさ!これでいいでしょ!」
そういうと自転車ですいすいと行ってしまった
「なんて言ったの♡どういう意味?」
と目をキラキラさせたぷいちゃん
『すきってことだよ・・・(;'∀')』
そう変換する母
(こりゃぁ~なかなかの難しい課題だなぁぁ)
この「すき」といってくれの
すったもんだは
まだまだ続くのであった。。。(;^_^A
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