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絵本1000冊が自宅に積み上がり不安だった日_絵本『夜のおたんじょう会へ』新装版コラムvol.02

〜作者きたによしこの備忘録〜

①のつづきです。

①はこちらです。↑

〈これまでの歩み②〉

印刷は、昔勤めていた松山の佐川印刷さんに、ご協力いただきました。
納品後、部屋に段ボールが積み上がったのを見たときは不安になりました。
大きな絵本を1000部も作ってしまって本当に大丈夫かな?と。

最初は友人たちや親戚の方たちが購入してくれました。
そのうち展示会をする機会や出会いも増えて、だんだん絵本を知ってくださる人が増えていきました。

例えば、昔の同級生が買ってくれていて、つい最近もばったりスーパーで再会し、6年越しで、サインを書かせてもらったり!

お会いした事の無かった絵描きさんに初めて出会った時に、私が『夜のおたんじょう会へ』の作者だと知ると、びっくりされて「実は10冊くらいは出産祝いなどに勧めています」と教えていただいたときは嬉しかった。

振り返ってみたら、たくさんのご縁をもらって今があります。
そしてついに、作った1000冊の『夜のおたんじょう会へ』は2021年には、売り切れました…
いろいろな出会いがなければ人の目に触れる事なく、今も段ボールが部屋に積まれていたかもしれないです。

最近はニジノ絵本屋さんが、全国に絵本を卸すようになってきて『夜のおたんじょう会へ』も書店さんから注文がまとまって入るようになりました。増刷を待ってくれている書店員さんがいると、ニジノ絵本屋のいしいあやさんから聞いたのは本当に嬉しかったです。

まとまりなく書ききれないですが、そんな流れで今回、新装版としてニジノ絵本屋さんから出版される事になりました。

あたんちゃんやモモが持ってるみたいな、あったかいポカポカのハートを送ります。
本当にありがとうございます。

③につづく

▼きたによしこの絵本はコチラから

きたによしこ
絵本作家・イラストレーター

愛媛県在住。印刷会社でグラフィックデザインに従事し、その後イラストレーターに。2014年に絵本『夜のおたんじょう会へ』を出版。2022年5月英語・イタリア語併記で、ニジノ絵本屋より新装版を出版。『ぼくのグローブでとれるかな?とれるかな!?』(出版:GLOBAL PORTERS)では作画を担当。ブックデザイナーとして、『そしておめでとう』(詩:瀬戸口清文・絵:えがしらみちこ)『あさごはんのたね』(原案:AGRI BATON PROJECT・作・絵:小林由季)『種をあつめる少年』(作:さわのめぐみ・絵:中村まふね)を手がけている。


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