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患者を前に向かせるもの

自費の理学療法士さんのところにリハビリに行って来ました。

このところ心配だったことを相談したら、わかりやすい説明と共に心配ないことをはっきり言って頂けて安心しました。

実は明日から旅行の予定なのですが、その前に心配事を払拭出来て本当に良かったです。

リハビリの終わりに
「明日からの旅行で何か不安なことはありますか?」
と聞かれました。

深く考えることもなく
「特にありません」そう答えていました。

そういえば、昨年の秋の旅行の際は身体の痛みや脳疲労が心配で最後まで行くかどうか迷っていました。

でも今回は何の憂いもなく"楽しみ"という気持ちだけでいます。自分でも不思議なくらいです。

ちょうど一年くらい前は絶不調でした。身体の痛みもありましたが、脳疲労のためちょっとしたイベントに出かけただけで翌日から何日も寝込んでしまうこともザラで、"もう出かけない方がいいのでは"と真剣に悩んだほどでした。

そんな私に療法士さんは、どういう風に脳疲労と付き合っていくのが良いかのアドヴァイスを下さったり、休日にも関わらず痛みのケアをして下さったりしました。

そのおかげで昨秋の旅行も先日のディズニーランドも無事に行って来ることが出来ました。
そしてそういう積み重ねが今回の自信につながっているのだと思います。

5月頃からでしょうか。自分でも驚くほど精神的に落ち着き、前向きになれている感じがしています。
それは3月からペインクリニックのリハビリをやめ、自費リハビリに切り替えたからではないかと思います。

サードプレイスともいえるようなこの場所で週に2回、心身ともにケアしてもらっているからのような気がしています。

障害受容をうながされたこともありません。前向きになるようにとか自信を持つように言われたこともありません。

前回のブログにも書きましたが、患者が後遺症を持ちつつも前を向けるようになるのは、押し付けられる声かけではなく患者の力になりたいという支援者の姿勢なのだと思います。

本当ならば療法士さん始め医療従事者のそんな姿勢を入院中に感じることで、患者が後遺症を持ちつつも歩み始めたいという気持ちで退院できる事がベストなのだと思います。残念ながら私はそうはなりませんでしたけれど‥

けれども、自費の療法士さんに支えてもらうことで、今は不安なく旅行に行けるまでになりました。

ただ、自分は恵まれていること、誰もが自費のリハビリに通えるわけではないことを考えると、もう少し保険内でのリハビリの質が向上してくれたらと思います。

回復期にいる間に以前と違う自分となりつつも、苦しいながらも前を向いて行こうと思えるように精一杯支えて貰えたらと思います。

機能回復だけではないリハビリがどこでも受けられるようになることを願っています。