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1年生への読み聞かせがやめられない

 毎朝のル-ティーン!
入学してから2ヶ月が経とうとしている小学1年生。勤務校には、3クラスあって、日替わりで読み聞かせをやらせてもらっています。これが、楽しくてやめられません。

1, どの本がいいかな


毎回、3冊の絵本をもって行きます。先週だと、このラインナップ!!
『アランの歯はでっかいぞ、こわーいぞ』 (作:ジャーヴィス,訳:青山 南:BL出版)
『どうぞのいす』 (作:香山美子,絵:柿本幸造:ひさかたチャイルド)
『くじらだ!』 (作: 五味 太郎,出版社: 岩崎書店)
 
「全部紹介したいけど、一番人気の絵本を読むので、一冊選んだら目をつむってください。」
そういって、場が静かになるのを待ちます。
「では順番に聞きます。最初の『アランの歯はでっかいぞ、こわーいぞ』がいい人は手を上げてください。」
という感じで、一番人気の絵本を読み始めます。

2, だんだん絵本の世界に!


読み始めは、賑やかだった子供たちもいつの間にか静かに聞き入ります。実は、敢えて小さな声で読み始めるようにしているので、静かにしないと聞こえないのです。そのうち、「静かにして。」の声もなくなり、互いに指で「しー。」の合図をするようになります。
 とはいえ、1年生です。アランがみんなを脅かす場面では歓声が上がるし、アランの歯が入れ歯だと分かる場面では笑い声が出ます。もちろんOK、OK。
 なんてったって、絵本を楽しまなきゃ。

3, 自分も主人公になって


別のクラスでは『どうぞのいす』が一番人気でした。ページをめくる度に、どうぞのいすに乗っているものが変わるので、子供たちは、楽しみながら、「次は、りんごだよ。」とか「くりのみがいいな。」とか「ホットケーキあるといいな。」などなど、発想も柔軟で、つぶやきが楽しいです。子供たちの絵本の世界に入り込んで主人公になっています。
なんてったって、絵本を楽しまなきゃ。

4,わかんないと質問も


 また、別のクラスでは、『くじらだ!』の大型絵本が一番人気になりました。大型絵本は、絵が大きくて好きな子供がとても多いです。くじらなんて見たこともない村での騒動がとってもおもしろく、五味太郎さんの絵が、また魅力的で子供たちは引き込まれます。
「どうして、くじらかなあ。」とか「どういうことかな。」と次々と「?」が出てきますが、どんどん読み進めていきます。そして、最後に、大型絵本いっぱいに「くじら」が出てくると大きな歓声が上がります。この歓声がたまりません。
なんてったって、絵本を楽しまなきゃ。

5, 絵本選びのワクワクが止まりません


毎朝、そのクラスで読めるのは一冊なので、読まなかった絵本を教室に後ろに置いてもらうこともあります。そうなると子供たちで取り合いになりますが、その辺りは学級担任の先生にお任せしています。休み時間に子供たちが読んだり、授業中に読み聞かせをされたりする先生もいます。どれも正解だと思います。
一回りすると、学校図書館に行って、次の三冊を選びます。子供たちの笑顔や歓声、驚く表情を想像しながらの絵本選びです。自分で自由に選べるので本当に楽しい時間です。
なんてったって、絵本を楽しまなきゃ。

 ということで、朝読書の10分を1年生では、絵本の読み聞かせに活用しています。次はどの絵本にしようかな、、、、。            
                                大賀重樹

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