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The Sound of Tarot〜タロットピアノコンサート~に行ってきました!

 今回のテーマは、10月21日(金)に行ってきたタロットピアノコンサート
 タロットをテーマにした楽曲を演奏する、ユニークなコンサートに行ってきました。

タロットピアノコンサートとは?

 今回のコンサートは、ピアニストや指揮者でありながら、タロットリーダーでもあるセルジョ・バイエッタさんによるもの。タロットをテーマにしたオリジナル楽曲のコンサートを行っており、これまでにイタリア、スペイン、日本で開催されています。日本では、今年の6月に初めて開催されました。気になっていて行けなかったので、2回目の今回は頑張って予定を調整しました!

 今回のコンサートには、東京タロット美術館も協力されています。東京タロット美術館については、以前書いた記事があるので、良かったらご覧ください!

公演前のトークセッション

 今回のコンサートは、昼公演と夜公演があったのですが、その間の時間に「新時代を生き抜くためのセルフ・チューニング」というテーマのトークセッションが行われました。

 登壇されたのは、映像作家の谷崎テトラさん、難民支援に力を入れていらっしゃる事業家の成瀬久美さん、組織開発や人材育成の領域で活躍されている宍戸幹央さんと、異なる分野からタロットを共通項に集まったお三方です。詳しいプロフィールは下記サイトの下の方にあります!

 正直なところ、お三方の専門分野がそれぞれ深すぎて、ほよのおつむではついていけなかったところもあるのですが……笑
 自分の中では、印象に残った言葉が二つあります。

 一つ目は、タロットはセルフ・チューニングのツールの一つであって、占いの道具ではないということ。(言い切ってたのがカッコ良かった)

 私も、タロットは思考整理ツールだと考えているところはあるのですが、タロットで仕事をしようと思うと、「当てる」イメージがついた占い業界で勝負することになってしまう現実があります。
 でも、大事なのってそこじゃないよねという話題が、最近、自分がお世話になっている占い・心関連サービスの会社でもよく出ています。今回のトークセッションでも類似のトピックが出てきたところで、「世間的なタロットの立ち位置が変わってきているのかも!」と思えました。

 二つ目は、音楽とタロットは世界共通言語だということ。

 言葉は便利なツールですが、言葉を超えて伝わるものもあります。これは、コンサートの中でセルジョさんも言及していましたし、実際に彼の演奏を聞いて実感したことでもありました。
 誰かにものを伝える時は、言葉を使うことを当たり前に考えますが、言葉を使うと決めてしまっていること自体が、既に表現の可能性を狭めているのかもしれません。なんだかハッとさせられました。

 90分のトークセッションはあっという間。溢れ出て止まらないお三方の知見、もっともっとお聞きしたかったです!

開演!

 今回のホールはそれほど大きくなく、席も自由だったことから、ピアノの目の前2列目に陣取ります。なんて贅沢!

 開演時間の19:00になり、セルジョさんの登場です。
 まずは、コンサートのコンセプトをお話しくださいました。音楽とタロットは世界共通言語というキーワードも、ここで飛び出します。
 セルジョさんはとてもフレンドリーでお茶目な方で、演奏を聴くぞ!となんとなく緊張してた気持ちも一気に解けました。(こういうコンサートに慣れてない)
 また、セルジョさんのコンサートは、一つとして同じものにならないということでした。それがどういう意味かは、その後体験することになります。

 今回のコンサートには、「新しい次元の旅に出よう~愚者とともに」というサブタイトルがついていました。『愚者』のカードは、タロットによっては0の数字がふられていて、何も持たないという解釈もありますが、セルジョさんは「何もないのではなく全てである」とおっしゃっていました。
 深い……。

 演奏は、その『愚者』をテーマにしたオリジナル曲から始まり、タロットの順番通りに『魔術師』、『女教皇』、『女帝』と続いていきました。途中途中、ショパンやドビュッシーなど、クラシックの名曲も挟まれました。耳が幸せ!

 6月のダイジェストがYoutubeでも公開されているため、ちらっと聞くことができますよ!

観客を巻き込んで

 『女帝』の演奏が終わり、その後は順番通り『皇帝』に続いていくのかと思いきや……。
 セルジョさん、突然観客に向かって、「何か適当に数字言って!」と言い出します。初めての展開らしく、通訳の方が戸惑いながら笑っていました。さすが、一つとして同じものにならないコンサートです。

 誰かが「17番」と答えると、タロットで17番にあたる『星』の演奏がスタートです。この形式がしばらく続き、『世界』、『月』、『力』などが次々に演奏されました。

 個人的に印象に残ったのが、『力』の曲。なんと、ショパンの『革命』と『インディージョーンズ』のテーマが混ざり合った楽曲です。こういった遊びが随所にありました。
 今回のコンサートでは演奏されなかったのですが、『吊るされた男』の楽曲では『エリーゼのために』を逆さから演奏していたりします。(後でCDで聴きました)

 ピアノのコンサートに来ていることを忘れかけるひと時でした。

タロットピアノリーディング

 オリジナル楽曲の後は、さらに観客を巻き込んでのお楽しみタイム、タロットピアノリーディングです!
 選ばれた観客がステージでカードを3枚引き、カードとその方からインスピレーションを得たセルジョさんが、その場で即興で演奏し、メッセージを届けます。

 誰が選ばれるかは抽選。事前に観客が名前を書いて箱に入れており、セルジョさんがステージ上でくじ引きしました。私は選ばれず、残念!

 今回は二人の方が選ばれました。ちょっと記憶があやふやですが、一人目の方が引いたカードには、『愚者』と『魔術師』が含まれていました。
 普段個人セッションをする際には、セルジョさんがまず言葉でメッセージを伝えるそうなのですが、今回は特別バージョンで、演奏のみのメッセージとなります。選ばれた方に、事前に相談内容を聞くこともしません。
 タロットリーディングというものへの固定観念がぶち壊されました!

 『愚者』と『魔術師』は今回演奏された曲にもあったので、聞き覚えのあるメロディも入った楽曲となっていました。演奏はたっぷり5分以上も続きます。その瞬間にしか聴けない曲が演奏されていると思うと、選ばれたわけではない自分も震えてきます。
 この音楽を通して、選ばれた人だけに、それもその時だけにしか伝わらないメッセージが、きっとあるんだろうな。

 二人目の方は、『塔』のカードが入っていました。(他は忘れました!)『塔』は破壊や予想外の出来事を表すカードなので、演奏は雷のようなインパクトのあるメロディから始まり、だんだんと落ち着いていくような展開でした。

 このタロットピアノリーディングも、6月の様子がYouTubeで見られますよ!

 コンサートの日程に合わせ、個人セッションも受け付けていたようです。さすがのお値段ですが、こちらは話をする場面もありますし、演奏を録音して持ち帰ることができるようなので、それだけの価値はありそうです。

 二人のリーディングを終えて、コンサートは終了!
 最後に自由に写真を撮れる時間も作ってくれて、サービス精神たっぷりでした!

運営の方も一緒に1枚!

タロットの可能性は無限大

 90分のコンサートは、トークセッション以上にあっという間でした。ピアノコンサートを聴きに行った、という感覚はなく、ピアノの音色を通してずっと何かと対話していたような、不思議な感覚がありました。この感覚を言語化しようとしていること自体が、もう表現の可能性を狭めているのかもしれませんね。(個人的には、言語化も大切だと思うけど!)

 セルジョさんの演奏の素晴らしさと、タロットの世界の深さに打ちのめされる、貴重な体験ができました。

サインいただきました! 名前が間違ってる気がするけど気にしないw

 今回のことはRadiotalkでも話しています。コンサートの直後に撮ったので、こっちの方が鮮度が高さが伝わるかもしれません。

 来年は、指揮者として来日する機会が多いというセルジョさん。またの開催に期待しております!
 きっと同じコンサートにはなりませんから(*^-^*)

おまけ

 最近ホテルサブスクのHafHにはまったという話を随所でしておりますが、この日もHafHを利用し、ヴィアイン飯田橋後楽園に宿泊しました!

 トークショーとコンサートを楽しんだ分、ホテルに戻ってから2:00までお仕事頑張りました。笑

 HafHの登録を考えている方、良かったら招待コードお使いくださいませ。100コインもらえます!


いただいたサポートは、活動費に充てさせていただきます(*^-^)