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保護者・先生・支援者のためのシュタイナー発達メソッドの教科書

◆おしらせ◆ 約6か月マガジンをご購読いただきありがとうございました。 こちらのマガジンは 2021年5月31日をもって停止します。 シュタイナーの発達についての「オンライン講… もっと読む
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#発達障害

HSPと境界線/発達メソッド8

●境界線は人間だけが持っています自我の芽生えが自分と他者と分ける境界線になるということを前回の記事でお話ししました。 同じ種族の中でも、自分と他者が別物であるということを意識できるのは生き物の中でも人間だけです。 その「境界線」がしっかり育ってないことで、 ・頭の中で考えていたことが全て言葉として出てきてしまう。 ・学校や仕事場と家庭内という「場の違い」を認識できず、同じ行動をとってしまう。 ・自分の中の「左右」という認識が確立できていないことでミラーリングなどの現

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「境界線」を育てる(個別レッスンの例から)/発達メソッド7

●自我の芽生え自我の芽生えは3歳頃に始まります。それまでお母さんと一心同体だった気持ちにの中に、「私はお母さんとは違う」という感情が芽生えてくるのがイヤイヤ期の始まりです。「イヤイヤ~!」というのは、何も反対意見があるわけではありません。ただ、「お母さんが言ったことと違うことをしたい」、「私は違うんだ」という意思表示をしたいから、「靴は履かない」、「ご飯は食べたくない」、「洋服は着たくない」と、おとなから示されることに「ノー」と言い始めるのです。 ●次が9歳の時期しかし、そ

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目の発達と距離感の関係が発達に与えること/発達メソッド6

前回の発達メソッドで、「アイカラーアフィニティ」について解説しました。 わたしたちの右目と左目にはそれぞれ別の役割があり、 ひとつの風景を「役割に沿って」観ている、という内容です。 また目は、「見える」というだけでなく、 距離を測ったり、三次元での「高さ」などもはかります。 それらは、身体の発達と身体感覚、脳のはたらきの成長などと 密接につながって共に育ちます。 今回はその続きです。 発達やココロ、不登校、引きこもり、摂食障害など様々なことがつながり、からみな

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アイカラーアフィニティ/発達メソッド5

幼い子は、自分が見ているもののほかは目に入りません。 お母さんを見つけると、公園でもぱっと走りだそうとしますし、 ボールを追いかけて道路に飛び出そうとしますよね。 しかし、年齢が上がっていけば、 自分が焦点を当てているもの、 その周辺の様子、全体像を見ることが出来るようになります。

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「教える」のではなく「引き出す」・アセスメントその1/発達メソッド

◆学習の基本当たり前のようですが、学習の基本は「読む」、「書く」、「計算する」の三つです。このうちの、読むと書くは、「母国語」を指しています。私たちは母国語を会得するところから出発をして、それを取り入れアウトプットしていきます。母国語で習得していないものを外国語で表現することはできません。 人が基本的に、母国語で最低限の自己表現ができるようになり、周りとのコミュニケーションが取れるようになるのは大体7歳頃です。 それを考えますと、少なくとも7歳より前には母国語以外の外国語

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子どもを観る/発達メソッドとは?

はじめに。シュタイナーをベースにしていますシュタイナー教育をはじめた、ルドルフ・シュタイナーは、 障害児の家庭教師が子どもとのかかわりの出発でした。 水頭症だった子がやがて医師となるまでに成長した様子から、 障害児がこれほど変わる教育なら、もっと多くの子ども達にも広げていきたい、とシュタイナー学校は生まれました。 早くから、障碍児教育、その子立が成人してからの職業と生計、住まい、などシュタイナー教育は学校だけではない実は大きな広がりを持っています。 そのため、学習法