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勝つために【コトバビタミン】第119回

勉強、スポーツ、ゲーム、商売などをするときには多くの人が「他者に勝ちたい」と思う気持ちがある。

むしろ勝ち負けのない活動にモチベーションを保つことはかなり難しいのではないだろうか。

これはいわゆる「勝利する」という目標である。

しかし、本来の目的は、「その活動を通じて成長すること」を求めているのかもしれないが、この意識だけでモチベーションを保つことも、やはりかなり難しい。

人は「目に見える勝利を求めることで、結果的に成長につながる」ということが、実際の状況かもしれない。

また「この経験があったから成長できた」と思えることが、自己の肯定につながるのである。

この肯定感は自分次第で、「成功体験」からも「失敗体験」からも得られることである。

親や指導者が勝利史上主義に走り過ぎることで、子どもが自己の成長を感じられなくなってしまうケースもあるが、勝利を目指して取り組むこと、そしてそこから得られた結果から次のステップへ向かうことは大切なことである。

私自身、子どもがあまり勝てない状況のときに、「勝つことだけが目的ではない」と自分に言い聞かせていることもあったが、そこには何か違和感があった。

子どもの頑張っていることに関心を持ち、温かく見守りながら、勝つことを体験できるようモチベーションを高める声かけや行動をとっていくことも必要であると、周りの親たちから学ぶことも多い日々である。

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