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気の利くGoogleのいきすぎた心配り

こんにちは。株式会社2時、代表の楢﨑です。

本日は会社名を“時間”にしてしまった者の末路を、こちらのnoteでお話したいと思います。

私達の会社名は2時。ななめ上のアイデアを考える企画デザイン事務所ということで、時計の2時の方角(ななめ上)をモチーフに考えました。

私達自身も気に入っていますし、なによりはじめましての方にも覚えてもらいやすいので、「これはいい社名を考えたなぁと」自画自賛していたのは一ヶ月前。

……これから起業する人で、社名を時間にする人は覚悟を決めてください。

***

「起業するって、まずなにから始めたの?」
と聞いてくれた友人に、
「一番はじめに社名を決めたよ」
と答えました。

新会社をつくるということにはなったものの、「起業」とか「経営」というかっちょいい響きに若干の苦手意識があった私は、自分たちが会社をつくるということに現実味を持てず、長いことフワフワしていました。

名前をつけるということは愛着と責任を持つということです。

スーパーフワフワ状態だった私達も、「バチッと気に入る名前がついたら会社への愛着を感じて起業の推進力があがるんじゃないか」という期待から、まずは社名を考えはじめました。

いいネーミングのために、仕事帰りに図書館に通ったり、駅前のドトールで相談したりもしましたが、結局思いついたのは駅のホームの時計が目に入った瞬間。

「……2時は?ななめ上にあるから。」

いいじゃん!覚えやすい!と満場一致(2人)で社名は決まりました。


さて本題はここからです。

私達も気に入っていて、覚えやすくていい名前の2時ですが、唯一の落とし穴は「社名が時間なこと」。

例えば打ち合わせの時間指定の際、「1時から3時の間に1時間ほど2時さんと打ち合わせで……」というヒアリングのテストのような文章が生まれがちです。

とうとう先日は、13時半からの待ち合わせに待てど暮らせど取引先のご担当が来ず、お電話したら、

「すみません!!2時からだと勘違いしていました!」

と、一番おそれていた自体が発生。

こちらこそややこしい社名ですみません〜、と謝りつつ事情を聞いたら、「カレンダーの予定がなぜか2時に入ってて……」と首をかしげるご担当。
この言葉に、冷や汗が背中をつたいました。

実は様々な企業で使われているGoogleカレンダーは、終日の予定に『2時打ち合わせ』など時間ワードをいれると問答無用でその時間指定のスケジュールに変更してくるという便利(?)機能が備わっているのです。

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▲例えばこんな風に、「元旦は2時と打ち合わせいれるぞ〜」と終日予定の[保存]を押した瞬間……

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チュンッ!と午後2時から開始のスケジュールに強制移動。

しかも謎に予定のタイトルの『2時』が奪われて『㈱と打ち合わせ』に変わってる。……湯婆婆か?

GoogleのAIは、気が利く。すばらしい、いつもありがとう。でも、弊社の社名とは相性が悪すぎます。


世界のGoogleさんの心配りに、弱小企業の我々が対抗する術はただひとつ。

すべての予定を、2時にいれること。


取引先のみなさん、最近打ち合わせをやたら2時にいれる理由はこれです。これからも2時にお会いしましょう。


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