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オーフ・ザ・レコード物語;20XX年のゴッチャ 連載後編

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2024年7月の記事一覧

オーフ・ザ・レコード物語;20XX年のゴッチャ その127 完結編-中

  成就   「スクープです。  北朝鮮の金正恩総書記が、肝臓病の治療の為、今年春にパリで…

新野司郎
3か月前
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オーフ・ザ・レコード物語;20XX年のゴッチャ その126 完結編-前

クリスマス公演    冬になった。   「いとしのレイラ」のイントロが大音響で鳴り響き、異…

新野司郎
3か月前
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オーフ・ザ・レコード物語;20XX年のゴッチャ その125と完結編予告

世紀の大誤報     「気を付けて行ってらっしゃい!」 「頑張ってねー」 「おめでとう」   …

新野司郎
3か月前

オーフ・ザ・レコード物語;20XX年のゴッチャ その124

基本合意    翌朝のメトロポリタン放送の定時ニュースは米朝交渉の結果を伝えた後、山瀬の…

新野司郎
3か月前

オーフ・ザ・レコード物語;20XX年のゴッチャ その123

  ドレス    翌週の月曜日、日本はゴールデン・ウイークの休日だったが、現地時間午後2…

新野司郎
3か月前

オーフ・ザ・レコード物語;20XX年のゴッチャ その122

  飛び火終息    それから丁度二週間、月が替わって5月の最初の日にWHOが臨時記者会…

新野司郎
3か月前
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オーフ・ザ・レコード物語;20XX年のゴッチャ その121

  秘書室      その夜遅く、オーフ・ザ・レコードに矢吹が再び姿を現した。先客が既に帰宅したらしく、ルークは真っ白な布巾でグラスを丁寧に拭っていた。   「生?それともシェリーにするかい?」 「シェリーがあるならお願いします」    ワイン用の冷蔵庫からルークは中身が半分程残ったシェリーの瓶を取り出し、小さめのワイン・グラスに注ぐ。それを見ながら矢吹が言った。   「それにしても、最近、他の客に会わないですね。先輩、大丈夫なんですか?」  遠慮は無い。 「パンデミック

オーフ・ザ・レコード物語;20XX年のゴッチャ その120

  細部の悪魔    ホワイト・ハウスでは朝のデイリー・ブリーフィングに続き、北朝鮮問題…

新野司郎
3か月前
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オーフ・ザ・レコード物語;20XX年のゴッチャ その119

専用応接室    翌木曜日の朝、菜々子は前夜のオーフ・ザ・レコードでの会話を反芻しながら…

新野司郎
3か月前