見出し画像

画家のアタマのなか 搬入直後に思う。

先搬入終わった。

今回はずっとゾーンに入っていて、何かに憑依したような感覚があって、考えなくても勝手に筆が動くという状態だった。

毎日絵に没頭し、終わった後はヘトヘトで寝るが、次の日早朝4時くらいに起きて、再び憑依したように描く。睡眠時間も短い時もあったが、不思議と疲れたいう感覚はない。
頭は非常にクリアで、描けば必ず絵が良くなるという自信がある。
書くのもおこがましいが、神が降りてきた感覚。
この感覚は、そう簡単には導かれない。

〆切、約1週間前。
何か上手くいってないなーという感じがあった。
脳裏に浮かぶのは、こんな状態の絵が展覧会会場に並んでいる光景。
いやいや、絶対にまずい。絶対後悔するよ。
ここから一気にスイッチが入る。

結果、全部描き直した。
ただ、見違えるように良くなった。
やはり追い込まれた時に、一皮、二皮剥ける。
普通にのんびりと過ごしていると、なかなか気づかないのだが、普段は感性は研ぎ澄まされてないので、目の前の絵に関しても鈍感になってしまう。

絵描きとして、憑依する感覚は冥利に尽きる。
絵と同化する。一つになる。
ランナーズハイ、ペインターズハイ?この感覚になるのがこれから何回あるだろうかというレベル。
また、訪れる時まで描こうじゃないか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?