新宿毒電波通信 第二号 特集「梅雨こそ読みたい、魅惑のキノコ。」　扉

キノコ特集　扉より

特集

梅雨こそ読みたい、
　　　　　魅惑のキノコ。

　雨の降りしきる夕方の薄暗い街。あなたは黒いレインコートの男から突然、こんな質問をされてしまいます。
　「あなたはキノコについてどう思いますか？」
　いきなりの問いに戸惑いながらも、なんとか回答をひねり出そうとします。
　食卓を彩るもの？　夢をサイケに彩るもの？　毒が怖い？　形が可愛い？　胞子って何？　菌類なのに食えるのが意味わからんすぎる？　この時期、一夜で育ちきっててウケた？　っていうかこの人、何？　新種の変態？
　そこまで考えたところで、あなたは男へ視線を戻しますが、その男は眼前から消えています。いぶかりながらも歩こうとするあなたのレインシューズのつま先に、ぐにゃりと嫌な感触。あなたの足元には真っ青なキノコ。
　
さて、毒電波通信第二号では、「梅雨こそ読みたい、魅惑のキノコ」特集をお送りいたします。ジメジメと蒸し暑いこの時季にピッタリな特集をお楽しみください。ある朝、あなたの近くに変なキノコが生えているかも知れませんからね。